「想定」と「予想」の違いを正しく認識していますか?どちらも日常会話において使われている言葉ですが、違いをしっかりと理解している人は少ないのではないでしょうか?そこで今回は「想定」と「予想」がどのように異なるのが解説していきます!
「想定」・・・「今後起きる可能性のある出来事について、仮に考えてみること」 「予想」・・・「将来のことについて、どうなるか前もって見当をつけること」
「想定」は「そうてい」と読みます。 「想定」の意味は「ある条件や状態を仮に設定すること」です。 どのように対処するか決めるため、今後起こりうる可能性のある出来事について考えることを表します。事実や資料など根拠になるものに基づいて考えることが「想定」です。 主に、「◯◯を想定する」という形で用います。 例えば、「台風発生を想定して避難訓練を行う」と言います。 「台風が生じる可能性があるので、それに備えて避難訓練を行う」というニュアンスになります。 実際に台風や地震など災害が起きる際に、「洪水浸水想定区域」というものが公表されますよね。これは「河川が氾濫した場合に、洪水や浸水が起きる可能性がある地域」を表します。 他にも、
というような使い方をします。 「想定内」は「あらかじめ考えていた物事や状況」、「想定外」は「あらかじめ考えていた範囲を超えていること」を意味します。 「想定」の類語には、「推定」「仮定」「仮想」「仮説」などがあります。
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「予想」は「よそう」と読みます。 「予想」の意味は「これからの物事の成り行きや結果を前もって推測すること、それによって得たもの」です。 「こうなるだろう」と未来のことについて大方見当をつけること、あれこれ考えた内容を表します。 例えば、「私の予想ではAチームが優勝すると思う」と用います。これは「優勝するのはAチームだろうと見当をつけること」を意味します。「天気を予想する」「結果を予想する」などと、事実やデータといった根拠となるものがなくても「予想」することができます。
というような使い方をします。 「予想」の類語には、「予測」「目算」「推測」「勘定」などがあります。
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