「普段」「いつも」「日頃」の違いについてご存知でしょうか。三つとも似た意味なので同じように使っていませんか?実は意味と使い方が微妙に異なります。そこで今回は「普段」「いつも」「日頃」の違いについて解説していきます!
「普段」・・・「常にある状態が続いていること、特別ではないこと」 「いつも」・・・「常にある状態であること、状況に関係なく行動や状態が変わらないこと」 「日頃」・・・「以前からある状態であること」
「普段」は「ふだん」と読みます。 「普段」の意味は「いつもその様子であること、特別でないこと」です。 「普段」は当て字で、本来は「不断」と書きます。「絶えず続いていること」という意味から、「いつもある状態のこと」という意味に派生して「普段」が使われるようになりました。「不断」と書いても間違いではありませんが、一般的には「普段」を用います。 「不断」は「優柔不断」「不断の努力」など、「思い切りの良さがない」「途切れず続く」という意味で使用します。 「普段」は「日常」のことです。例えば、「普段は勉強しないが、明日は試験があるので勉強する」と用います。これは「いつも勉強しないが、試験が明日に控えているので今日は勉強する」というニュアンスになります。
というような使い方をします。 「普段着とは「いつも着ているもの、家で着ているもの」を表します。「私服」「家庭着」ということもできます。反対の意味を持つ言葉は「晴れ着」で、「晴れの場所、公式な場に着て行く服」を表します。
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「いつも」の意味は、
です。 「いつも」は漢字で「何時も」と表すこともできます。
というような使い方をします。 いつと限定しないである状態でも常に物事が成立しているさま、特別ではなく普通の状態であることを「いつも」と表現します。例えば、「いつも通り9時に家を出る」ならば、「どんな状況でも家を9時に出る」というニュアンスになります。 「いつも」は「いつもの場所」と名詞として使うことも、「いつも明るい」などと副詞として使うこともできます。 「いつも」をより強めた言い方が「いっつも」です。
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「日頃」は「ひごろ」と読みます。 「日頃」の意味は「日常、いつもある状態のこと」です。「ある程度の間、続いている」という意味が強く含まれます。
というような使い方をします。 「日頃」はビジネスシーンで多く使用されます。「日頃よりお世話になっています」「日頃からご愛顧いただき〜」などと、ビジネスメールにおける冒頭の挨拶として用いることがほとんどです。「日頃」を使うことによって、普段お世話になっていることへの感謝の気持ちを伝えられます。 「日頃」は「普段から」という意味のため、初対面の人、会ったことのない人に対して使うことはできません。 「日頃」は日常会話でも使うことがあります。「日頃の疲れをとる」「日頃から気をつける」などと用います。 「常日頃(つねひごろ)」という表現があります。これは「日頃」に「いつも通り」という意味の「常」をつけて、意味を強調しています。 「日頃」と同様に、「常日頃から気をつける」「常日頃当たり前だ」などと使うことができます。
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