「謁見」「拝謁」「接見」の違いについて正しく認識しているでしょうか?この3つの言葉は日常会話ではあまり聞き馴染みがありませんが、どのように使い分けるのでしょうか?そこで今回は「謁見」「拝謁」「接見」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「謁見(えっけん)」・・・「身分の高い人または目上の人に会うこと」 「拝謁(はいえつ)」・・・「身分の高い人に会うことをへりくだっていう語」 「接見(せっけん)」・・・「身分の高い人が人を呼んで公式に会うこと、拘束されている被疑者が弁護士や家族と面会すること」
「謁見」は「えっけん」と読みます。 「謁見」の意味は「家柄の良い人や、目上の人に会うこと」です。 手続きを進めた上で、普段の生活では会うことの難しい人に会うという場合に使います。 例えば、「大統領に謁見する」「女王に謁見する」などと使います。王族や将軍など、最高位にいる人物に会うことを表します。 「目上の人に会う」という意味も含まれますが「先生に謁見する」「上司に謁見する」などとは使うことはできません。
というような使い方をします。
例文
「拝謁」は「はいえつ」と読みます。 「拝謁」の意味は「身分の高い人に面会することをいう謙譲語」です。 家柄の良い人や、地位の高い人に会うことをへりくだっていう語になります。「拝謁」は「謁見」の謙譲語に当たります。 例えば、身分の高い人に会った場合に「拝謁することができて、誠に光栄です」と言うことができます。 面会できたことについての、感謝の気持ちを表します。 謙譲語なので、相手の動作に「拝謁」を使うと失礼に当たります。 「拝謁」は「天皇や皇后に、国内の功績者や首脳などが公式に会うこと」という意味でも使います。
というような使い方をします。
例文
「接見」は「せっけん」と読みます。 「接見」の意味は、
です。 身分の高い人が、人を呼んで公式に対面することを表します。例えば、「フランスの首相が天皇陛下に接見する」と使います。 「◯◯に接見する」という形で用いることが多いです。 「接見」は「身体を拘束されている被疑者・被告人が、弁護士や家族と面会する」という意味で用います。 「接見」とは精神的に不安定になる可能性がある被疑者・被告人を支えるため、弁護士や家族が面会して話したり、書類や物品の受け渡しを行うことを目的としています。
例文 ①の意味
②の意味