「ねぎらう」と「いたわる」の違いについて正しく認識していますか。どちらも日常会話で使うことがある言葉ですが、違いを知っていないと適切に使うことができませんよね。そこで本記事では「ねぎらう」と「いたわる」の意味と使い方の違いを徹底解説していきます!
「ねぎらう(労う)」・・・相手の苦労や頑張りを評価して、感謝すること 「いたわる(労る、労わる)」・・・優しく接すること、相手の苦労を慰めること
「ねぎらう」は、同等または目下の者が一生懸命働いてくれたり、物事に奮闘したことなどに対して感謝の気持ちを示すことを表します。 例えば、プロジェクトを達成したときに、頑張った部下にご飯をご馳走することを「ねぎらう」と表現することができます。 「ねぎらう」はお礼の言葉を述べたり、品物を贈ったり、宴を催すなど具体的な行動が伴います。 主に、「◯◯をねぎらう」という形で用います。「労をねぎらう」「頑張りをねぎらう」「Aさんをねぎらう」「社員をねぎらう」などと使います。 「ねぎらいの言葉をかける」などと、「ねぎらい」という形で使うこともあります。 「ねぎらう」は「労う」「犒う」と表記することができます。一般的には「労う」と表記します。 「いたわる」は病人や子供など弱い立場の人に同情の気持ちを持って優しく大事に扱う、苦労や頑張りを慰める、療養することを表します。 例えば、「患者をいたわる」ならば「病気や怪我に悩んでいる人に声をかけたり、優しく接するなどして励ます」というニュアンスになります。 「苦労を慰める」という意味では、使用する対象は同等か目下の者です。目上の人には使えません。 「老人をいたわる」「後輩をいたわる」「弱った体をいたわる」などと、主に「◯◯をいたわる」という形で用います。「いたわる」は人だけではなく、ものに対しても使えます。ものに対して使うことで、それをどれだけ可愛がって大事にしているかについて表現することができます。 「労わる」「労る」と表記します。 「ねぎらう」と「いたわる」は使用する対象に違いがあります。 「ねぎらう」は同等や目下の人、「いたわる」は自分よりも弱い立場にある人に対して使用します。 「ねぎらう」と「いたわる」は「苦労や頑張りを慰めて感謝する」という意味では、同じように使うことができます。ただ、「ねぎらう」には言葉をかける、飲み会を企画するなどと具体的な行動が伴いますが、「いたわる」は全部が全部伴うことはなく何となく示されることが多いです。 また、「いたわる」は「親切にする」「養生する」という意味でも使うことができます。「いたわる」の方が意味が広いです。
「ねぎらう」の例文
「いたわる」の例文