「概要」を意味する英語表現は実はかなりたくさんあります。実際に自分が発言する際に使うのは3-4個で事足りますが、ネイティブは様々な表現を使う可能性がありますので、一応知っておいた方がいいものばかりです。そこで今回は「概要」を表す英語を徹底的に紹介していき、ニュアンスや使い方の違いも解説していきます。
※音声マークをクリックすると、英語の発音を確認することができます。なお、音声はアメリカ英語になっております。
まず始めに「概要」を表す最も一般的な英語を3つ紹介します。 日本人がビジネスシーンで使う場合は、この3つを使えれば基本的に全く問題ありません! 最初の3つは必ずマスターしましょう!
「概要」を意味する英単語の中で最も頻繁に使われるのが「summary」です。「サマリー」と読みます。「サマリー」は日本語としても最近受け入れられつつありますよね。 「summary」はかなり幅広く使え、「要約」「まとめ」という意味でも使われます。 「論文の要約」も「ニュースのまとめ」も「事業計画書の概要」もすべて「summary」を使うことができます。 ✔ 動詞「summarize」で「__を要約する、まとめる」という意味になります。 ✔「sum up」でも「まとめる」という意味になります。「summing-up」とすると「summary」と同義で「概要、要約、まとめ」というニュアンスになります。
「overview」も「概要」を意味する英単語としてよく使われる言葉です。 「overview」には「要約」というニュアンスは薄く、「概観」「大要」「あらまし」というニュアンスが強いです。つまり、文章の趣旨の要点をまとめたものではなく、全体をサクっとまとめた「概要」です。 なので、「summary」よりも内容が薄くでも読みやすいもの(結果的に文章も短い)概要が「overview」です。 ✔「give an overview of__ to ◯◯」で「◯◯に__の概要を說明する」という意味になります。
「outline」も「概要」を表す一般的な言葉です。「outline」は「overview」と非常にニュアンスが近いです。「大要」「あらまし」という意味合いです。 日本語でも「アウトライン」と言いますよね。英語も日本語も同じ意味で使います。 ✔「overview」と同じく、「give an outline of__ to ◯◯」で「◯◯に__の概要を說明する」という意味になります。 ✔「in outline」で「概要だけ」という意味になります。「write down __ in outline」で「__を概要だけメモする」という意味になります。
「概要」は上記で紹介した単語を使わなくても文章で表現することも可能です。 例えば、「メールで会議の概要を送ります」は、
I'll let you know what the meeting is like by e-mail.
メールで会議の概要を送りますね。
となります。 「what ◯◯ is like」で「◯◯はどんな感じか」という意味になります。これですんなり「概要」というニュアンスを伝えることが可能です。 また他にも、
I want to get to know what this meeting is all about.
この会議の概要が知りたいんだが。
という表現も可能です。 「what ◯◯ is all about」で「◯◯は何についてか」という意味になり、「概要」というニュアンスを表現可能です。 これらの例のように、単語が分からない場合でも文章で「概要」という意味合いを表現することは可能です。ぜひ使ってみてください。
ビジネスシーンで「概要」の英語表現を使う場合、上記の3つが頭に入っていればひとまず問題ありません! しかし実際には「概要」を意味する英単語はたくさんあり、使わないけど知っておいたよい単語がたくさんあります。これから紹介する単語はネイティブは基本全て知っているでしょう。 そこで、微妙なニュアンスの違いや使い分け、どのような動詞と一緒に使うのか、イディオム表現はあるのかなど、細かい部分も分かりやすく說明していきます。
「abstract」は元々「抽象的な」という形容詞です。そこから転じて「摘要(てきよう)」「要約」というニュアンスの強い「概要」の英語表現になります。 「summary」と冒頭で紹介した「summary」にかなり近い言葉です。 論文の冒頭に書く「概要」は「summary」もしくは「abstract」を使うことが多いです。 ✔「make an abstract of__ 」で「__を要約する、の概要をまとめる」という意味になります。
「digest」も「摘要」「要約」という意味合いの強い「概要」の英語表現になります。 日本語でも「ダイジェスト」と言いますよね。日本語と意味は同じです。 「digest」は「summary」の意味に近い言葉です。 「digest」は元々「消化する」という意味の動詞で、そこから派生して「概要」というニュアンスが生まれました。
「synopsis」は「映画や本などのコンテンツを短くまとめたもの」を指します。 難しい日本語ですが「梗概 (こうがい)」と和訳されたりします。 「summary」と近いですが、「synopsis」は「summary」よりもっと短い文章であることが多いです。
「wrap-up」も「要約」というニュアンスの「概要」の英語表現です。「summary」に近いです。
「precis」は「スピーチや文章の要約」というニュアンスです。「summary」や「abstaract」で置き換えることは可能です。
「roundup」は「色々なあるものを集めてまとめたもの」という意味です。「統括」「まとめ」というニュアンスの「概要」になります。
「résumé」は「摘要」「梗概」というニュアンスの「概要」を指す言葉です。日本語でも「レジュメ」と言いますよね。 「résumé」はその他にも「履歴書」という意味で使われます。アメリカ英語で「résumé」と言えばまず「履歴書」を先に思い浮かべますので、使用する際は注意してください。
フランス語が語源の「tour d'horizon」も「概要」という意味の言葉です。
「compendium」は「概略」「概要」という意味の言葉で、長い歴史書などを短いが完璧な形でまとめたものを指します。通常、書籍のことを指します。
「conspectus」も「概観、概要」を意味する堅い言葉です。
「encapsulation」の元の形は「カプセル」を意味する「capsule」です。これの動詞形が「encapsulate」で「カプセルで包む」という意味になります。そこから転じて「要約する、短くまとめる」という意味になり、それの名詞形である「encapsulation」も「要約」という意味になります。
「rundown」は「概要報告」という意味です。何かの事象を知識人が分析した結果をまとめた概要のことを指します。
「sketch」は元々「下書き、下絵、見取り図」という意味です。 そこから転じて、「事件などの概要」「人物の概略」という意味もあります。 「outline」に近いニュアンスです。
「epitome」は「(本・論文・報告などの)概要・摘要・要約」という意味の言葉です。 その他にも「縮図」という意味があります。 「He is the epitome of the American Dream.(彼はアメリカンドリームの体現者だ)」というフレーズでよく使われる単語です。
「abridgement」は「要約」「短縮」「簡約」というニュアンス。 長い物語などを子供用に短くしたものなどを指す。
「condensation」も物語や思想の「短縮」「簡約」というニュアンス。 「abridgement」に近い言葉です。
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