「資料」の英語表現を見ていきます。日本語の「資料」には厳密には2つの意味があり、それぞれに英訳を考える必要があります。ビジネスシーンでも、参考資料・プレゼン資料・会議資料など「資料」は様々な使い方をしますよね。今回はそんな「資料」を徹底解説します。
日本語の「資料」には2つの意味があります。それぞれの意味に対して英訳を考えていきます。 《1》研究や判断などの基礎とする材料。 《2》試行や施策の結果を言葉や数値でまとめ表したもの。
大学で論文を書くために集める資料や経営の意思決定をするために得た資料など、研究や判断などの手助けになる材料や素材、題材などを意味する「資料」の英語表現を見ていきます。
研究や判断などの基礎とする材料、素材、題材を意味する「資料」は、「material」と言います。「資料」を意味する「material」は、不可算名詞です。 そもそも日本語の「資料」は、英語の「material」を『日本開化小史』の中で田口卯吉が和訳して生まれた言葉です。なので「資料」=「material」と覚えておきましょう。 ✔「参考資料」は「reference material」と言います。 ✔「advertising material」「promotional material」は「広告材料」という意味になります。
I'm in the process of collecting material for an article that I'm writing.
現在、執筆している記事の資料を集めている最中です。
All Apple's advertising material is designed in-house.
アップル社の宣伝材料(広告のための資料)は社内で作られている。
図書館や博物館などに保管されている「一次資料」のことを「primary source」と言います。 広義には、工芸品や写本、録画テープなど何らかの情報を記録したものは「primary source」に含まれます。 「primary」は「第一の」、「source」は「情報源」という意味になります。
「resource」も「資料」という意味で使われることがあります。 「resource」は基本的には「資源」という意味で使われますが、教育関連の言葉と一緒に使われるとき「資料」というニュアンスになります。 例えば、
など
プレゼン資料、会議資料、配布資料など、試行や施策などをした結果をまとめて表した「資料」を意味する英語表現を解釈していきます。
ビジネスシーンでもよく使われる、文書の資料は「document」を使います。 「document」は、単に「書類」と和訳することが多いです。日本のビジネスシーンでは「書類」が「資料」の場合が多いので、資料という意味で「document」はよく使われます。 ✔「a confidential document」で「機密文書」という意味になります。 例文です。
Please take a look at the document attached to this email.
こちらのメールに添付された資料をご覧ください。
I have to draw up the necessary document for the meeting this Friday.
今週金曜日の会議のために必要な資料を作成しないといけない。
※「draw up」は「(文書や資料)を作成する」という意味でよく使われる動詞です。
「書類・記録などの特定の資料をとじ込みで整理した資料」のことを「file」と言います。 複数の「document」をまとめたものを「file」と言います。 ✔ 「file」の同義語に、フランス語が語源の「dossier」という単語もあります。 ✔「madecal file」で「カルテ」という意味になります。
The National Police Agency of Japan keeps a file on every Japanese citizen.
日本の警視庁は日本国民全員に関する資料を保管している。
「paper」は皆さん知っての通り「紙」というのが基本的な意味です。 そこから派生して、「紙の資料」=「書類」のことを「paper」といいます。 つまり、「paper」は「document」と同義です。 ✔ 提案書や企画書のように、内容を箇条書きなどでまとめた発表資料のことを「briefing paper」といいます。「発表資料」は「presentation slides」や「PowerPoint」などと言っても通じます。「プレゼン資料」を「presentaion material」と和訳してる辞書が多いですが、「presentaion material」だと「プレゼンを作るために使った資料や素材」というニュアンスになってしまうので、注意してください。 ✔「paper」にはその他にも、身分・出生・船籍などの「証明書」や大学の「論文」などの意味もあります。「証明書」という意味の時は「papers」と複数形で使います。
My boss left some important papers at the meeting room.
上司は大事な資料を会議室に忘れた。
I prepared a briefing paper for the presentation next week.
来週のプレゼンのための発表資料を準備した。
「data」も「資料」という意味で使われる代表的な単語です。 日本語でも「データ」と言いますが、データは「結論を導き出すための土台となる事実」のことで「資料」と同義語とされています。 ✔「data」は元々「datum」の複数形なので複数扱いだが、現在では単語扱いも標準化されています。
Economic majors collected the comprehensive data on Japan's economic growth.
経済学部の生徒たちは、日本の経済成長に関する包括的な資料を集めた。
The researchers analyzed financial data of the company to buy it up.
リサーチャーはその会社を買収するために、財務資料を分析した。
「handout」は、会議やプレゼン、授業などで配布される資料、つまり「配布資料」のことを指します。 日本では「配布資料」のことを「プリント」と言いますが、これは和製英語です。「print」は「印刷する」という意味の動詞です。 その他にも、報告書は「report」、統計は「statistics」、議事録は「minutes」など種類によって「配布資料」の表現を使い分けることも可能です。
I will pass out the handouts so please take one each.
資料を配布しますので、一人一冊取ってください。
Please open your handout to page 15.
お渡しした配布資料の15ページを開けてください。
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