「実績」は英語で何と言うでしょうか?実は「実績」を意味する英単語は6つもありますが、1つずつ微妙にニュアンスが違い、場面によって使い分ける必要があります。「営業実績」「導入実績」「合格実績」などビジネスシーンでよく使う表現も解説していきます。
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「実績」の英語表現で一番よく使われるのが「performance」です。 「performance」は、人の仕事の業績や学校でのテストの成績、会社がもたらす利益、機械の性能など様々な「実績」を表すことができます。 日本語で「パフォーマンス」と聞くと、「演劇、演奏」などの意味が思い浮かびますが、英語の「performance」は「実績」という意味もあることを覚えておきましょう! 「performance」と組み合わせて色々な「実績」を意味する言葉を作ることができるので、紹介していきます。ビジネスシーンで使用する熟語が中心になります。
The company improved its financial performance dramatically.
その会社は財務実績を大幅に改善した。
They pay the salaries based on each employee's performance in this company.
この会社では、一人ひとりの従業員の実績に基いて給料を支払っている。
「performance」を使う「実績」の関連英語
「実績」を意味する英語表現で「performance」の次によく使うのは「result」です。 日本語の「実績」の意味が「実際の成果」なので、「実績」のことを直訳して「actual results」と表記している和英辞書をたまに見かけますが、ネイティブはこの表現を使わないので注意してください。「result」単体で問題ないです。 「result」の元々の意味は「結果」ですよね。ですから「result」は、何かしらの行動の結果としての「実績」を示します。「実績」という意味で「result」を使うときは複数形で使うことが多いです。 「実績を作る、積み上げる、上げる」
などの表現があります。
しかしアメリカには塾に通い、一発の試験で大学の合否が決まるというシステムはないので、このフレーズを聞いてもネイティブはピンと来ないと思います。 ※「result」の代わりに、これから紹介する「track record」を使う場合もあります。
It's essential to earn some results in your task to get credit in the workplace.
職場で信頼を得るためには、自分の業務で実績を作ることが必須だ。
No one ever produced such excellent results as a software engineer as he did in this company.
彼ほどエンジニアとして素晴らしい実績を出した者はこの会社にいない。
「実績」を意味する英語の1つ目は「achievement」になります。 「achievement」には「達成、成就、業績、偉業、学業成績」などの意味もあります。 精一杯に努力して達成される、素晴らしい「実績」のことを指します。 「功績」という和訳も近いです。
(「one's」のところは「my」「her」「his」「their」などの所有格が入ります) という形で使うことが多いです。
Winning four gold metals at the Olympics in a row is the greatest achievement as a wrestling player.
オリンピック四大会連続で金メダルを獲得したことはレスリング選手として最高の実績だ。
A graduate student of academic achievements gets a better job.
学問上の実績のある大学院生は就職に有利だ。
「track record」「past record」も「実績」という意味になります。 「record」単体だと「記録」という意味です。 「track」は「今まで通ってきた」という意味になりますので、「track record」で「実績」というニュアンスになります。 ある程度の期間、会社などで積み上げたもので、かつ記録として残っている「実績」を指します。 例えば、会社の面接などで「営業の実績はありますか?」と聞くときは、「Do you have a track record of sales?」などと聞きます。「of」の代わりに「in」でも可です。
などと表現することがあります。
The cram school has an impressive track record of getting its students into good universities.
その塾は、素晴らしい大学合格実績を持つ。
I heard that she has a strong track record in digital marketing.
話によると彼女はデジタルマーケティングの優れた実績があるようだ。
「accomplishment」も「実績」というニュアンスで使われることがあります。 「accomplishment」は「業績」というニュアンスが強い言葉で、「achievement」に近い言葉です。「accomplishment」も一生懸命に努力して得た「実績」を指します。
というフレーズで使われることが多いです。
Taking two companies public in his thirties is his greatest accomplishment.
30代で2つの会社を上場させたのは、彼の最大の実績だ。
「____の実績がある」という風フレーズで「実績」はどのように表現すればよいでしょうか?上記で紹介した「have a track record」などを使うのももちろんOKですが、もっと簡単に表現する方法があります。 「◯◯の実績がある」=「◯◯したことがあり、それが成功した」と解釈ができるので、現在完了形の「have」と「うまく」を意味する副詞「successfully」の両方を使えば表現できることが分かります。 例文を見てみましょう。
They have successfully introduced the latest system.
彼らは最新のシステムの導入実績がある。
That Wi-Fi has been used successfully abroad.
そのWi-Fiは海外での使用実績がある。
上記の例文のように現在完了「have」にはどんな動詞でも置くことができるので、「導入した実績」「使用した実績」など様々な実績を表すことができます!
「experience」を使って「実績」を表すこともできます。 「experience」は、厳密に分けると「体験」と「経験」の2つの意味があります。 「体験」と「経験」の違いを説明すると、「体験」は「自分が身をもって感じること」を指します。単に印象的な事柄について用いることが多いです。一方、「経験」は「技能や知識が身に付くような行為」を指します。 この「経験」を意味する「experience」には「実績」というニュアンスを含みます。 例えば、「彼には◯◯の実績がある」と言った場合、この「実績」は「◯◯した経験がある」=「◯◯という行為を通じて、◯◯に関する知識や技術がある」と解釈することができます。 ✔「実績」というニュアンスの「experience」は可算名詞です。 ✔「実績を作る」「実績を積む」は「get some experiences」と表現することができます。 例文です。
He has had the experience of climbing Mount Fuji.
彼には富士山登山の実績がある。
You should get some experiences first before you start your own company.
起業する前に、まず実績を作った方がいいよ。
先程説明した「experience」を形容詞「experienced」とすると、「経験のある、実績のある」というニュアンスで使うことができます。
Google needed to hire some experienced manager because co-founders were not old enough to run it.
グーグルの共同創業社は若かったため、彼らは実績のある経営者を雇う必要があった。
「proven」も「実績のある」という意味で使うことができます。 「proven」の直訳は「証明された、試験済みの」となります。物や方法などに対して使うのが一般的です。
By applying this proven method to your company, you might improve the financial performance.
この実績のある方法を貴社に応用すれば、貴社の財務業績は改善するかもしれない。
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