「承知」は「相手の要求や依頼を知ること、聞き入れること」といった意味で、「了解」は「相手の話を理解・納得したうえでそれを認めること」といった意味です。ビジネスシーンなどでもよく使われる言葉ですよね。目上の人に使うには「承知」の方が良いでしょう。今回は「承知」と「了解」の使い方を例文付きで詳しく解説していきます。是非参考にしてください。
「承知」・・・相手の要求や依頼を知ること、聞き入れること 「了解」・・・相手の話を理解・納得したうえでそれを認めること
「承知」には3つの意味があります。
「承知」は「承る」と「知る」で成り立っており、「内容をうけたまわって知ること」「聞き入れること」となります。 「百も承知(=言われなくても分かっていること)」と使うように、「聞く、知ること」に重点を置きます。 「承る」は謙譲語ですが、「承知」は厳密には謙譲語ではありません。しかし「承知」は「承」という文字を含むため丁寧な表現になっています。 そのため「承知」は目上の相手に対して使うことができる言葉です。 返答するときに、「承知」だけでは失礼ですが、「承知しました」「承知です」といったふうに丁寧語をつけることで、目上の相手やお客様に使用するのが適切になります。 ビジネスシーンなどでも、何か依頼を受けたり、相手の話を理解したことを伝えたいときに自然と「承知しました」という言葉を使うのが良いでしょう。 「承知しました」をさらに丁寧にするには「承知いたしました」を使うと良いでしょう。「する」の謙譲語「いたす」と丁寧語「ます」の過去形を加えたものです。 謙譲語は自分をへりくだって敬意を伝えることの出来る敬語です。
例文
「了解」にも3つの意味があります。
「了解」は「物事の内容や事情を知り、納得すること」「理解すること」といった意味で、多く使用します。「理解」とほぼ同じ意味で使いますが、「理解してそれを認める」といったニュアンスも含まれます。 「了解」は何か頼まれたときにの返事として使われることが多いです。日常会話で親しい友人に対しても使うことが多いですよね。そのため目上の相手に対して使うと軽い印象を与えてしまいます。尊敬語でも謙譲語でもないので、同等もしくは目下の者に使うようにしましょう。 「了解」「了解です」は当然のことながら、「了解しました」と丁寧な言い方でも失礼に当たります。
例文