「品性」と「知性」の違いについて正しく理解しているでしょうか。「品性がある人」「知性を感じられる」などと使いますよね。使い分けるべきか、同じ言葉なのかわからない、という方が多いのではないでしょうか。そこで今回は「品性」と「知性」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「品性」・・・「道徳的な視点から見た、その人の性格や人柄」 「知性」・・・「物事を知り、広く考えを巡らせ、判断する能力」
「品性」は「ひんせい」と読みます。 「品性」の意味は「道徳的な視点からみた、その人の性格」です。 「品」は「それに備わっているねうち」、「性」は「生まれつき持っている心のはたらき」を意味します。 道徳面から見た、個人が備えている性質を表します。その人の品位や人柄が「品性」です。
というような使い方をします。 「品性」を用いた四字熟語に「品性下劣」「品性高潔」があります。 「品性下劣(ひんせいげれつ)」とは「性格や人柄などが卑しくて、言動や振る舞いが下品であること」を意味します。 「品性高潔(ひんせいこうけつ)」とは「性格や人柄が気高く、品があること」を表します。 「品性」の類語には、「品格」「人柄」「人間性」「徳性」「人格」「人品骨柄」などがあります。
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「知性」は「ちせい」と読みます。 「知性」の意味は「物事を知り、しっかりと考え、判断する能力」です。 「知」は「しる、わかること」、「性」は「生まれつき持っている心のはたらき」を意味します。 様々な知識を持って、深い思考ができる能力を表します。 はっきりとした答えがない物事も諦めずに考えて、その答えを粘り強く考え続けることも「知性」と言います。 例えば、「知性がある人」ならば「理解力や判断力がある、知識が豊富な人」などを表します。
というような使い方をします。 「知性」の類語には、「知恵」「理知」「見識」「英知」「知力」「才知」「知能」「頓知」などがあります。
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