「時期」「時季」「時機」は、どれも「じき」と読む同音異義語です。「時期」の意味 は、ある一定の期間です。例えば「確定申告の時期」などと使います。「時季」の意味は、あることが盛んに行われる季節です。例えば「紅葉が見られるの時季」などと使います。「時機」の意味は、あることを行うのに都合のいい機会です。例えば「時機を見て転職したい」などと使います。
「時期」の意味は「ある一定の期間」です。 「時期」の「時」は「進みゆく日」と意味していて、 「期」は「区切られた期間」を意味していると覚えていただけるとわかりやすいかと思います。 例えば、「もうすぐ確定申告の時期が来る」というように、何かをするための期間を指す場合は「時期」を使用します。 また「あの時期は忙しかったよね」と過ぎ去った一定の期間を指す時も「時期」です。 「時期がくればわかるよ」というように、
という意味で使用されることもあります。
例文
「時季」の意味は、「あることが盛んに行われる季節」です。 春夏秋冬という季節の中で、最もそれを行うのに相応しい季節や、盛んに行われる季節を言い表すときは「時季」を使用します。 「時季」の「季」は「季節」の「季」なのでわかりやすいですよね。 例えば、「雪の降る時季」は「雪がよく降る季節」という意味になります。 「◯◯の季節がやってきた!」という意味で「◯◯シーズン到来」と言い方をすることがありますが、「シーズン」も季節を表す言葉なので、「時季」と同義になります。 「桜の時期」「桜の時季」というように、「時期」と「時季」の両方を使用することができる場合もありますが、 「桜の時期」は、「桜が咲く期間」「桜が咲いている期間」という一定期間を意味しています。 「桜の時季」は、「桜の季節」「桜が咲く季節」という意味合いで使用されるという点で違いあります。
例文
「時機」の意味は、「あることを行うのに都合のいい機会」です。 「時機」の「機」は「機会」の「機」と覚えておきましょう。 例えば「ついにこの時機が来た!」と、何かをするのに絶好の機会がやってきたことを表現することができます。 「時機」を「チャンス」と言い換えると、「時期」や「時季」とは違う言葉であるということがよくわかると思います。 「時期」や「時季」と比べると、いつやってくるかもわからない一瞬の時というイメージです。 「時季」も季節を表す言葉なので、「時期」が1番幅広く使えると言えるでしょう。
例文
「時期(じき)」とは、ある一定の期間のことです。 「時季(じき)」とは、あることが盛んに行われる季節のことです。 「時機(じき)」とは、あることを行うのに都合のいい機会のことです。 「時期」「時季」「時機」の使い分けは、英語にするとわかりやすいです。「時期」は「time(タイム)」、「時季」は「season(シーズン)」、「時機」は「chance(チャンス)」になります。