英語で「だから」と結論を言うときなど、どのような表現を使っていますか?いつも「so」ばかり使っていませんか?「so」でももちろん間違いではありませんが、他にも様々な表現が存在します。今回は「だから」のように前述の事柄と後述の事柄の因果関係を示す英語表現を徹底解説します!
「so」は接続詞だと「だから」「それで」「その結果」などを表す最も一般的な言葉です。前述の内容を受けて、これから「結論」を言うときに使われます。 「so」は副詞だと「とても」という和訳で「程度」を意味したり、「そのように」という和訳で「手段」を表したりもします。 ✔「So what?」で「だから何?」という意味になります。
My ankle started hurting so I stopped running.
くるぶしが痛み始めたから、走るのはやめました。
I was lost so I ended up using Google map for a long time.
迷子になったので、グーグルマップを長時間使うはめになった。
辞書ではあまり紹介されないのですが、「だから」とネイティブが英語で言うときに「so」と同じくらいよく使われる表現が、「That's why____ 」になります。 「why」は「なぜ」ではなく「理由」という意味です。「why」の後には、主語+述語 と通常の文章が続きます。前の文章の理由を言うときに「That's why」を使います。 例文を見てみてください。「That's why」の使い方のイメージがわくと思います。
She is bossy. That's why I didn't want to go to the party last night.
彼女は偉そうなんだよ。だから昨夜のパーティー行きたくなかったんだよ。
That was why he decided, at the time, to become a professional baseball player.
だから、彼はあの時プロの野球選手になることを決心した。
「and」は「そして、...と...」のように「並列配置」を意味したり、「また、...もしかり」などのように「追加」の意味がありますが、「so」と同じように「因果関係」を表す時も使うことができます。 ネイティブは口語では「and then」という形で使うことも多いです。
She overslept and then she was so late.
彼女は寝坊したため、かなり遅刻した。
She farted and the whole room went quiet.
彼女が屁をこいたので、部屋全体が静まり返った。
「therefore」は論理推論の結果を導くために使う言葉で「だから」という意味があります。 「therefore」は堅い表現で、「だから」以外にも「それゆえ」「結果として」などの和訳もしっくりきます。 数学の解答で「よって」「したがって」と書くことがあったと思いますが、その際は「therefore」を使うことが多いです。(「so」を使うこともあります) 「therefore」と「so」には文法的な違いが1つだけあります。 「so」は前に文章がなくても使うことができますが、「therefore」は前に文章がないと使うことができません。 「and therefore」という形でも使うことがあります。
The dollar has gone up against the yen, therefore the trip to Japan is less expensive for Americans.
ドルが円に対して値上がりした結果、アメリカ人にとって日本旅行は安くなっている。
I think. Therefore I exist.
我思う、故に我あり。《哲学者デカルトの言葉》
「hence」は、ビジネス文書、法律関係の書類、契約書などかなり堅い文で使われる単語です。「therefore」よりも堅い言葉です。日常会話で使われることはほとんどありません。 「hence」の後の文章では、しばしば動詞を省略することがあります。 例えば、「She mentioned something very rude, hence his anger.(彼女はとても失礼なことを言ったので、彼は怒った)」など。
Hence, I shall be there every time to confirm it.
それゆえ、私はそれを確認するために毎回そこにいざるを得ない。
「thus」も「hence」と同じくらい堅い表現で、「だから」と因果関係を表す副詞です。 「このように、上記のように」などの意味もあります。その意味の「thus」は「in this way」と同義です。 使い方は「therefore」「hence」と同じです。 後述の内容が、前述の事柄の論理的な結論になっていることを示します。 「thus」の前には通例、
のどれかを置きます。
Most of the evidence was gone by the earthquake and thus it's almost impossible to prove her guilty.
地震の時にほとんどの証拠は消失し、彼女を有罪と証明するのはほぼ不可能だ。
「as a result,」は「結果として、」という意味になります。 これから発言する内容が、今まで話してた内容の「結果」であることを示します。 「as a result of ___ 」で「 ___の結果として」という形でも使います。この場合、「___ 」の箇所には名詞が入ります。
Profits have gone up as a result of the recent increase in sales.
売上高の増加の結果、利益が向上した。
「accordingly」は本来副詞ですが、接続詞的に「それゆえに」「したがって」「だから」という意味があります。「therefore」と同義です。 語源である動詞「accord」は「一致する、調和する」という意味です。「according」で「一致して」という意味になり、副詞「accordingly」は「それに応じて、状況に応じて」という意味です。そこから転じて接続詞的に「だから」という意味で使われるようになりました。
などの形で使うことが原則とされています。
This smartphone was very expensive; accordingly it should not be broken this easily.
このスマホは高価なので、こんなに簡単に壊れるわけがない。
「consequently」は「その結果」「したがって」「必然的に」という意味です。 「必然的に」というニュアンスがあるので、「当たり前の結果」を後から来る文章で述べることが多いです。 「consequently」の語源である「consequence」は「結果」という意味で、「result」 と同義です。「consequence」は「result」より堅い言葉になります。 「and consequently」という形で使うことが多いです。
They ate very fatty and sugary food every day, and consequently they got diabetes.
彼らは毎日脂っこい物や甘い物を食べていたので、糖尿病になった。
「私が◯◯したのは△△だからです」と表現するときは、「The reason why____is because____ 」というフレーズを使います。 シンプルに「because」だけでつなげてもOKです。
The reason why I dropped out of college is because I couldn't find a value in it.
わたしが大学を中退したのは、そこに価値を見出せなかったからです。
I started playing drums because I thought I can be popular with girls with it.
ドラムを始めたのは、女の子にモテると思ったからです。
「since」も原因・理由を示して「私が◯◯したのは△△だからです」と表すことができます。 「since」と「because」にはニュアンスに違いがあります。 原因や理由が当たり前だったり相手が既に知っている場合は「since」が適しています。 相手が始めて聞く理由や意外性のある原因の場合は「because」が適しています。
I came to the party alone last night since my girlfriend is out to China.
昨日のパーティーに1人で行ったのは、(君も知っての通り)彼女が今中国にいるからです。
ある事柄を一定認めた上で、全面的には賛同できないときに「だからといって」と言いますよね。 英語で「だからといって」という場合に、最も一般的なのは「even so」になります。 「even so」は「だからといって」「たとえそうでも」という意味になります。 「even」は「...でさえ」という意味で、この「so」は「そのように」という方法を表しています。
There might be a lot of hardships ahead of us. Even so, we cannot give up along the way.
我々の前には困難があるかもしれない。だからといって、途中で諦めるわけにはいかない。
「even so」をより堅く表現すると「for all that」になります。 この「for」は原因・理由を表します。 「for all that」は文章で使うことが多いです。
I know how much you hate him. For all that, you can't disregard your boss.
お前が上司がすごく嫌いなのは知っている。だからといって、上司を無視してはいけない。
「But still,」も「だからといって」という意味になります。 この「but」は「しかし」というふうに逆説を表し、「still」は「それでも」を表す副詞です。
But still, that doesn't mean we can come up with a better plan.
だからといって、他によい案が思い付くとも限らない。
「That is no reason for____ 」でも「だからといって、___する理由にはならない」という意味になります。
I understand you overworked last night. But that's no reason for skipping the important meeting.
お前が昨夜残業したのは理解した。しかし、だからといって大事な会議をすっぽかしていいわけはない。
日本語の「だから」は、「ほれ」「それごらん」というニュアンスがあります。 自分の言ったことや考えていることを支持する証拠を見つけたときに得意気になったときや、むしろ相手を慰めるときに使ったりします。 例えば、「だから言ったじゃん」などがあります。
「See?」は「ほら?」「ね?」「ほれ」「それごらん」を意味する代表的な言葉です。 「See?」単体でも「ね?」「でしょ?」というニュアンスでネイティブはよく使います。 「See?」の後にはポジティブな内容を持ってくることもできます。
See? I told you.
だから言ったじゃん
「there」は「そこ」という意味ですが、感嘆詞的に使うと「ほら、ね、だからさ」といったニュアンスになります。
There! It's just as I said before!
だから俺が言った通りだったじゃん!
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