「確認」を英語で何というか知っていますか?実は「確認」を意味する英単語はたくさんあり、それぞれ微妙にニュアンスが違います。今回は英語で「確認」「確認する」はどのように表現するのか、またそれぞれの英語表現の違いを徹底解説したいと思います。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「check」は「確認する」という意味でよく使われる動詞です。 「check」は「有無・真偽・正否について確認する」という意味で、つまり「何かを白黒はっきりさせる」ときに使う「確認」です。 「調べる」と訳した方がしっくりくるが多いです。 「調査」は「inspect」なので、「check」は「inspect」より「手早く簡単な調査」と捉えると分かりやすいです。 「check...」で「ちょっとしたこと」を、 「check on...」で「もっと一般的で重要なこと」を確認するという意味になります。 「check if...」で「...かどうか確かめる」という表現もあります。 例文をいくつか紹介します。
Let me check it.
確認させてください。
"Please tell me about the current status." - "Okay. I'll check it and get back to you soon."
「進捗状況教えてください」-「了解です。確認してから早急に返信します」
Please check if the figures are correct.
数字が正しいかどうか確認してください。
「make sure」はネイティブが「確認する」という意味で日常会話で最もよく使うフレーズです。 make sure of + 名詞 make sure that + 主語 + 動詞 make what/which/when/who/where/how + 主語 + 動詞 という文型でよく使われます。 「事実や過去の行為を漠然と確かめる」という意味で使われ、口語で最もよく使われる「確かめる」です。 Make sure that you...というふうに「命令文」にすると「確実にあなたは...しなし」という意味になります。
Editors need to make sure the facts before they write and publish.
編集者は執筆し出版する前に、事実を確かめる必要がある。
I made sure that all the doors are closed.
すべての戸締まりを確認した。
Please make sure you wake me up at seven tomorrow morning.
明日の朝は必ず7時に起こしてください。
「confirm」も「確認」を意味する動詞です。ビジネスシーンで最もよく使われる単語です。 「confirm」は「<陳述・証拠など>の間違いがないことを確認する」という意味で、「立証する」「裏付けする」などの和訳の方がフィットしますね。 以上の意味からも「check」よりも堅く重い「確認」で、ビジネスでは「最終確認する」「確定する」というニュアンスで使われることが多いです。 名詞は「confirmation」です。 confirm + 名詞 confirm that + 主語 + 動詞 confirm what/when/which/where/who/how + 主語 + 動詞 confirm + 形容詞 (...であることを確認する) という文型で使います。 もともと「confirm」は「con(共に)」+「firm(固くする)」という構成で、「確固たるものにする」というイメージがベースにあります。 同じ「firm」を語源にもつ動詞に「affirm」がありますが、これは「断言する」という意味なので「確認」とは少しニュアンスが違います。(一応確認までに)
I'm calling to confirm my reservation.
予約の確認のために電話しています。
We should confirm that she did it herself.
それは彼女が自らやったということを我々は立証するべきだ。
"Is the meeting scheduled in this room?" - "Let me confirm!"
「会議ってこの部屋だよね」-「(間違えがないか)確認するね!」
confirmation email will be sent right after your booking is completed.
お客様のご予約が完了し次第、ご確認用メールが送られます。
Your father has been confirmed dead.
お父様の死亡が確認されました。
「verify」も「確認」に相当するニュアンスをもつ動詞です。 「verify」は「すでに真実とされている事象をさらに研究し、正しいことを立証する」というニュアンスです。 対義語は「falsify」で「...の誤りを立証する」という意味です。 インターネットの「本人確認」にも「verify」という単語が使われています。「あなたがあなたであること」を正しいと仮定した上で、パスワードを入力することでその真実を完全に立証する、と考えると「verify」のニュアンスがパスワード入力に合っているのがわかりますよね。 verify + 名詞 verify that + 主語 + 動詞 verify what/when/which/where/who/how + 主語 + 動詞 という文型で使用します。 名詞は「verification」です。 verify はラテン語で「真実」を意味する語に由来しています。
Every time you turn on the computer, it will verify the password.
電源をつける度に、パソコンはパスワードを確認する。
We verified that he is not doing what he has to do.
彼はやるべきことをやっていないとことを確認した。
「validate」という動詞は「有効性を確認する」という意味です。 免許書やクレジットカード、ポイントカードなどなど法的にまだ有効なのかを確認する、といったニュアンスです。 「有効な、合法的な、拘束力のなる」という意味の「valid」に「ate」が組み合わさってできた動詞と知っていると理解が深まると思います。
Let me validate your credit card number.
クレジットカード番号を確認させてください。
You must validate your visa every year.
毎年ビザの有効性は確認しなければならない。
「identify」は「...の身元を確認する」という意味です。 略して「ID」(アイ・ディー)と言います。「ID」は「identification」という名詞の略でもありますが、動詞としても使えます。 「ID yourself.」というと「身分証明書を見せなさい」という意味になります。この場合、アメリカでは運転免許書を見せるのが一般的です。
Please identify yourself.
身分証明書を見せてください。
The dead body was identified at once.
死体はすぐに身元がわかった。
「ascertain」は「事実を突き止める」という意味の動詞です。 調査や観察などを通して、不確定要素をつぶしていく、最終的に事実を突き止める、というニュアンスです。 「as」(...に向かって) +「certain」(確かな)という語が組み合わさってできた言葉なので、「確かなものにしていく」というニュアンスが読み取れるかと思います。 「make sure」とは違い「that」を省略することができないので注意してください。 しかしながら「ascertain」はあまり使われない言葉なので、あまり気にすぎることはないと思います。
We must ascertain the public's wishes.
我々は国民の希望を汲み取らなければいけない。
「certify」は「正式に文書で保証する」という意味を中心にもつ言葉です。 法律の用語としても使われる堅い言葉で、日常会話で使われることは稀です。 「確かな」という意味の形容詞「certain」が動詞に変化したものです。
The prosecutor certified that the saw was used for the murder.
検事はノコギリが殺人に使われたことを立証した。
「corroborate」という動詞にも「確認する」というニュアンスがあります。 「corroborate」は「<陳述など>を補強する」という意味で、「support」と同義です。 この単語もあまり見ることのない珍しい単語ですので、こんな言葉があるんだなーくらいで十分だと思います。
The lawyer needed to corroborate his client's statement.
その弁護士はクライアントの発言をサポートする必要があった。
ビジネス英語は難しい表現を使うよりも単純明快な言葉を使うことが何よりも大切です。 なぜなら、自分の考えてること思っていることを「伝える」ことのみが目的だからです。 「確認」というワードをビジネスシーンで使うならば、下記の2つだけで十分だと思います。
軽めの確認ならば「check」で、間違いがないかしっかり確認する必要があるときは「confirm」という使い分けでいいと思います。 「確認しておいてください」と言っても「見ておいてください」というニュアンスならば「take a look at...」「have a look at...」などでもよいでしょう。 それではシチュエーション別に例文を見ていきましょう。
"Is the meeting scheduled in this room?" - "Let me confirm."
「会議ってこの部屋ですよね?」-「確認しますね」
I'd like to just confirm the time of our appointment.
アポイントメントの時間だけ確認したいのですが。
I want you to check your current situation and get back to me as soon as possible.
現状の確認をしたらすぐに返信ほしいです。
Please take a look at the attached file.
添付したファイルの確認よろしくお願いします。
Please check our website for our company's address.
弊社の住所は、ウェブサイトで確認してください。
Please let me confirm what's going on with your shipment and get back to you as soon as possible. Okay?
お客様の配達に何が起きているのか確認してからすぐに返信させて頂けませんか?
上記で紹介した単語を使わなくても、確認したいという意図を英語で伝えることができます。
Just to confirm, we can expect a higher interest rate by expanding into Greater China's market, right?
確認なんだけど、中華圏に拡大することで、より高い利益率が見込めるってことね?
You mean that Mr. Watanabe will quit soon?
つまり渡辺さんはすぐに退職するってことね?
The point you're making now is that we can expect to generate more revenue next year. Is it correct?
つまり利益があがることが見込めるってことで正しい?
I think I need to have a better understanding of why this website doesn't function.
このサイトがなぜ機能しないか、ちゃんと理解する必要があると思ってるのだけど。
Could please you explain why that happened?
なぜそれが起きたか説明してくれますか?
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