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「うってかわって」の意味とビジネスでの使い方、語源、漢字、類語、英語を例文付きで解説

「うってかわって」の意味は「急に変わって」「前とは全く変わって」です。漢字では「打って変わって」と書きます。変わるスピードが速い場合と変わる度合いが激しい場合があります。「打って」は「勢いよく当てて」の意味ではなく、単に「変わって」を強調する役割を担っています。

「うってかわって」とは

「うってかわって」の意味は「急に変わって」「前とは全く変わって」

「うってかわって」の意味は「がらりと急に変わって」「前とは全く変わって」「反対になって」です。 この「変わって」には、

  • 変わるスピードが速いことを強調する場合
  • 変わる度合いが激しいことを強調する場合

の2通りがあります。 主に、状況や状態が変わることを表します。

「うってかわって」の語源は「打って変わる」で、「打って」は強調の意

「うってかわって」の漢字は「打って変わって」です。 「うってかわって」の原形は「打って変わる」です。 「打って」とは強調を意味する接頭語です。 「打つ」の基本義は「ある物を他の物に瞬間的に強くあてる」です。 そこから転じて、「勢いよくあることを行う」という意味があります。それを強調として使っているのが「打って」です。 実際に「強くあてる」という意味ではないことから、「うってかわって」はひらがな表記が一般的です。 「うってかわって」以外にも、

  • うってつけ(打って付け):ぴったりと当てはまっていること
  • 打って出る:積極的に活躍の場に進み出る、敵に対して攻撃に出る
  • 打って一丸となる:すべての関係者がひとつにまとまる

などの表現があります。

「うってかわって」の使い方と例文

「◯◯とうってかわって」の形で使う

「うってかわって」の主な言い回しは

  • ◯◯とうってかわって
  • ◯◯とはうってかわって

となります。 例えば天気などでも使われています。 「先程の雨とうってかわって今は快晴だ」などと使います。 雨から晴れへ急に変わったことを表します。 この場合「雨から曇り」の場合には「うってかわって」は不自然です。 「反対になって」といった意味合いが強く、天気の場合は雨から晴れ、晴れから雪などに対して使います。 他にも、大幅に変わった場合や反対の状況になった場合に使います。

例文

  • 朝の天気とうってかわって午後は豪雨となった。
  • 昨日とはうってかわって彼はご機嫌のようだ。
  • 今までは上司主体だったが、今回からはうってかわって若手が主体となってやることになった。
  • 前回とはうってかわって今日はAチームが勝利した。
  • 爽やかなイメージとうってかわって新曲はとても色っぽいものとなっている。

「うってかわった◯◯」の形でも使う

また「うってかわった◯◯」の形でも使います。 例えば「以前とはうってかわった雰囲気」や「前回とはうってかわった計画」などと使います。 「晴れになり、先程の雨とはうってかわった天気だ」や「先程の雨とはうってかわった晴れた天気」と使います。 他にも「今までのファンタジーとはうってかわったリアリティさのある映画」や「仕事中とはうってかわった様子」などと使います。

例文

  • 今度の映画は、これまで多くの悪役をしてきた彼のうってかわった姿が話題を呼んでる。
  • 彼はさっきとはうってかわった出で立ちで会見を行った。
  • 昨日の暴風雨とはうってかわった気持ちの良い晴天に恵まれて、楽しく旅行ができた。

「うってかわって」の使用上の注意点

「うってかわって」はビジネスシーンでは多用すべきでない

「うってかわって」という言葉は、ビジネスシーンでは多用するべきではありません。 というのも、「うってかわって」は意味が「急に変わって」「前とは全く変わって」となります。 業務内容等に変更があった場合、「うってかわって」と使うと「突然ガラリと変わった」と伝わります。 理由があって変更したにも関わらず「気分で変わった」「突然変えた」という無責任な印象を与えてしまう可能性があります。 そもそも仕事上で話し合いが進んでいたことや、やるべきことが突然変わるのは迷惑ですよね。 そのため、うってかわるようなことをするのも失礼となりますし、言葉として用いた場合は相手に誤解を招いてしまいます。 ただ、業績などが突然良くなった場合に「これまでとうってかわって、一気に黒字だよ!」といった内容であれば、使っても問題ありません。

「うってかわってしまった」だと意味が違う

「うってかわってしまった」と使った場合は意味が変わってきます。 例えば、

  • 頭を打って変わってしまった
  • 薬を打って変わってしまった

となります。 これは、どこかをぶつけて、または何かを注入して、性格や人格、精神状態が変化したことを指します。 学校のテストなどで「うってかわって」の例文を作る時に、このように回答しないように注意しましょう・・・!

「うってかわって」の類語

「うってかわる」の言い換えは「一変する」「一転する」「様変わりする」「ガラリと変わる」

「うってかわる」と言い換えられる言葉には

  • 一変する
  • 一転する
  • 様変わりする
  • ガラリと変わる
  • 激変する
  • 豹変する
  • 急展開する
  • 好転する
  • 暗転する

などがあります。 「一変する」「一転する」は「物事が急な速度で変わること」です。 変わる度合いよりもスピードが速いことを表します。 「様変わりする」「豹変する」は「状況や形成が変わること」です。 これはスピードよりも変わる度合いが激しいことを表します。 「好転する」は「状況が良い方へと変わること」、「暗転する」は「事態が悪い方へと変わること」を表します。

「とってかわる」は「入れ代わる、交代する」

「うってかわる」と似た表現に「とってかわる」があります。 「とってかわる」の意味は「入れ代わる、交代する」です。 「ある人物に変わって、ある地位につく」という意味です。 漢字では「取って代わる」となります。

「うってかわって」の英語

change completely

「完全に変わる」の英語は「change completely」です。 「完全な」を意味する形容詞「complete」の副詞が「completely」です。 「抜本的な」を意味する「radical」を使って、「change radically」と表現することも可能です。

change quickly

「いきなり変わる」は「change quickly」です。 「突然」を意味する「sudden」を使い、「change suddenly」「change all of a sudden」などと表現することもできます。

まとめ

いかがだったでしょうか? 「うってかわって」について理解できたでしょうか? 意味は「急に変わって」「前とは全く変わって」となります。 語源は「打って変わる」で、「打って」は”強調”の意味を持ちます。 主に「◯◯とうってかわって」「◯◯とはうってかわって」と使います。

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