「貯める」と「溜める」という言葉をご存知でしょうか。「お金を貯める」「雨水を溜める」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。どちらも「ためる」と読むため、同じように使うことができると思いますよね。しかし、この二つの言葉は実は異なる点があります。違いがあるので、正しく使うためには、きちんと意味を覚えておくことが必要です。そこで今回は「貯める」と「溜める」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「貯める」・・・後に使ったり役立たせるために、お金を蓄えること 「溜める」・・・必要なものを無駄にしないで集めること、いらないものを集めること
お金に関しては「貯める」を使い、それ以外の物事は「溜める」を使います。 「溜める」には「金銭を集める」という意味も含まれているので「お金を溜める」と書いても誤用ではありませんが、「お金を貯める」と書く方が一般的です。
「貯める」の意味は「金品を、あとで役立てるために蓄えておくこと」です。 「貯」は音読みで「チョ」、訓読みで「たくわえる・たくわえ」と読みます。 「貯」は「お金や品物をためておくこと」を意味します。 「貯」は金銭を表す「貝」+金銭を集めておく箱を表す「宁」で成り立っています。 「貯める」はものを蓄えることを表します。特に、お金を蓄えることを表す場合に使います。 何か欲しいものを買ったり趣味をしたりと、後に必要なもののため、少しずつお金を集めることを表します。例えば、「お金を貯める」「500万円貯める」「目標金額を貯める」「ポイントを貯める」といったように使います。 このように、「貯める」はお金だけではなくて、ポイントを集めることも表します。 お金を貯めることを熟語では「貯金」と言います。 「貯める」の類語には、「蓄える」「積み立てる」「貯蓄」「積む」「備蓄」「貯めこむ」などがあります。
例文
「溜める」の意味は、
です。 「溜」は音読みで「リュウ」、訓読みで「たまる・ためる」と読みます。 「溜」は「水などが集まること」を意味します。 「溜」は水を表す「氵」+物事が途絶えることを表す「留」で成り立っています。元々「溜」は「水がたまって進まないこと」を意味していました。 必要なものを少しずつ集める、集めたものを使わずに取っておくことを表す場合に「溜める」を使います。 例えば、「雨水を溜める」「割引券を溜める」といったように言います。 「溜める」は必要なものを集める以外に、いらないものを集めることを表す場合にも使います。 例えば、「課題を溜める」「ゴミを溜める」「家賃を溜める」といったように言います。 「溜める」の類語には、「取り置く」「溜め込む」「延滞する」「滞納する」「滞らせる」などがあります。
例文 「あるものを集める」という意味
「滞らせて増やす」という意味
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