「訥弁」と「能弁」という言葉をご存知でしょうか。「訥弁になる」「能弁な人」といったように使います。では、「訥弁」と「能弁」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。日常会話で使う言葉でもあるので、聞いたことがある、知っているという方が多いかもしれません。二つとも似ていますが、何か違いはあるのでしょうか。難しそうに感じますが、意味を知っておけば、いざという時に使うことができます。そこで今回は「訥弁」と「能弁」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「訥弁(とつべん)」・・・言葉がつっかえてしまい、物事を上手く相手に伝えられないこと 「能弁(のうべん)」・・・話がとても上手で、物事を上手く相手に伝えられること
上記の説明からわかる通り、「訥弁」と「能弁」は対義語になります。
「訥弁」は<とつべん>と読みます。 「訥」は音読みで「トツ」と読みます。 「訥」は「口ごもって、詰まりながら言うこと」を意味します。 「弁」は音読みで「ベン」、訓読みで「わきまえる」と読みます。 「弁」は「論じてたてた議論」を意味します。 「訥弁」の意味は「言葉がつっかえて、話し方がスムーズでないこと」です。 途中で何度か止まってしまい、なめらかに言葉が発せられていない様子を表します。 「訥辯」と表すこともできます。 話し下手である様子や、途中でつっかえてしまって話し方が下手であることを表す場合に「訥弁」を使います。「訥弁」を使うことで、どもっていたりつかえることを表すことができます。 使い方としては、
などとなります。 「訥弁」の類語には、「言葉足らず」「舌足らず」「口下手」「話し下手」「言葉に詰まる」などがあります。
例文
「能弁」は<のうべん>と読みます。 「能」は音読みで「ノウ」、訓読みで「あたう・よく」と読みます。 「能」は「ある分野の技術に優れていること」を意味します。 「弁」は音読みで「ベン」、訓読みで「わきまえる」と読みます。 「弁」は「論じてたてた議論」を意味します。 「能弁」の意味は「弁舌に優れていて、話が上手なこと」です。 ものの言い方が優れていて、なめらかに話すことができる様子を表します。「能辯」と表すこともできます。 「能弁」は言いたいことを明確に伝えたり、話が上手であることを表す場合に使います。口数が多いことを表す場合にも「能弁」を使えます。 よどみない話し方を表しているので、主に良い意味として使うことができます。 使い方としては、
などとなります。 「能弁」の類語には、「弁才」「雄弁」「流暢」「口賢い」「爽やか」「多弁」「饒舌」などがあります。
例文
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