「冗長」と「冗漫」という言葉をご存知でしょうか。「冗長な文章」「冗漫な挨拶」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この二つの言葉は日常会話ではあまり使わないですよね。初めて聞いたという方も多いかもしれません。非常に似ていますが、何か違いはあるのでしょうか。正しく使うためには、二つの違いについてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「冗長」と「冗漫」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「冗長」・・・文章や話が長ったらしくむだの多いこと 「冗漫」・・・文章や話が冗長でかつ散漫なこと
「冗長」は<じょうちょう>と読みます。 「冗」は音読みで「ジョウ」と読みます。 「冗」は「無駄が多くてまとまらないこと」を意味します。 「長」は音読みで「チョウ」、訓読みで「ながい・たける・おさ」と読みます。 「長」は「ながいこと」を意味します。 「冗長」の意味は「文章や話が長くて、役に立たない部分が多いこと」です。 一つの文章や話の中で同じことを繰り返していたりして、必要以上にだらだらと長いことを表します。 主に「冗長な◯◯」という形で用いたり、「冗長表現」と言うこともあります。「冗長表現」は「無駄が多くて、伝わりづらい表現」を表します。 「冗長」はITやパソコンの分野でも使われていて、この場合は「問題が発生したときに、普段は使わないシステムを機能させて被害を最小限に抑えること」を意味します。 「冗長化する」「冗長性がある」「冗長性を持たせる」といった表現もあります。 使い方としては、
などとなります。
例文
「冗漫」は<じょうまん>と読みます。 「冗」は音読みで「ジョウ」と読みます。 「冗」は「無駄が多くてまとまらないこと」を意味します。 「漫」は音読みで「マン」、訓読みで「すずろ・そぞろ」と読みます。 「漫」は「無駄に広がっていてまとまらないこと」を意味します。 「冗漫」の意味は「文章や話が長くて、無駄が多いためまとまっていないこと」です。 一つの文章や話の中で同じことを繰り返すなど、無駄が多くて話があちこちに飛んでいることを表します。 「冗漫」は文章に無駄が多いうえに、伝えたい内容が分からないことを表す場合に使うのが適します。 つまり、「冗漫」=「冗長」+「散漫」になります。 「冗漫な文章」「冗漫な論文」といったように、主に「冗漫な◯◯」という形で用います。 使い方としては、
などとなります。
例文
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