「批判」と「非難」という言葉をご存知でしょうか。「批判を受ける」「非難を浴びる」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。見聞きしたときに、意味についてきちんと知っていないと、言っていることを理解することができません。「批判」と「非難」は似ているため、混同してしまうという方が多いと思います。実は二つとも意味が異なるので、使い分けることが必要です。そこで今回は「批判」と「非難」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「批判」・・・物事の良し悪しを、論理的によく調べたり考えたりして判定すること 「非難」・・・相手の欠点や間違いなど、悪い点を責め立てること
「批判」は相手の誤りを指摘して改善させようとすることで、「非難」は相手の誤りを責めることです。 例えば、仕事で自分がミスをした場合、上司に
となります。 責めるだけの「非難」よりも、誤りを正すために指摘する「批判」の方が思いやりのあるイメージとなります。 また、「批判」は人だけではなくて物事に対して、「非難」は人に対して用います。
「批判」は<ひはん>と読みます。 「批」は音読みで「ヒ」と読みます。 「批」は「話をさせて良否を決めること」を意味します。 「判」は音読みで「ハン・バン」、訓読みで「わかる」と読みます。 「判」は「しっかりと見分けること」を意味します。 「批判」の意味は、
です。 物事について詳しく調べた上で良し悪しを確かめて、そのことについて論ずることを表します。また、「批判」は相手の言動の誤りを指摘して、正しくするべきと述べることも表します。 「批判」は物事の良し悪しを、論理的によく考えた上で判定することを表す場合に使います。 よく考えて判断することで、プラスな意味合いとして使うこともできますが、欠点やミスを指摘すると、否定的な意見を述べる場合に使うことが多いです。 ただ「批判」は過ちを指摘するだけではなくて、その事についての改善を求めるという意味が含まれます。 使い方としては、
などとなります。
例文 「物事の真偽や可否を念入りに調べて、判定する」という意味
「間違っている点や良くない点を指摘して、大げさに言う」という意味
「非難」は<ひなん>と読みます。 「非」は音読みで「ヒ」、訓読みで「あらず・そしる」と読みます。 「非」は「それではないこと」を意味します。 「難」は音読みで「ナン」、訓読みで「かたい・むずかしい」と読みます。 「難」は「あやまりを責めること」を意味します。 「非難」の意味は「相手の欠点や間違いなどを責めて問いただすこと」です。 相手の失敗だったり、弱みなど悪い点を問い詰めて責めることを表します。 「批難」と表すこともできます。 例えば、相手の失敗や失言などを責め立てることを「非難する」と表現できます。「非難」は相手に不快な気持ちにさせる、傷つけてしまう行為なので度を越さないように気をつけましょう。 「非難轟々(ひなんごうごう)」という表現があります。これは「多くの人が過ちを激しく非難すること」を意味します。 「非難轟々だ」「非難轟々状態だ」といったように使います。 使い方としては、
などとなります。
例文
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