「諸々」と「諸所(諸処)」の違いについてしっかりと認識しているでしょうか?二つとも似ていますが、「もろもろ」「しょしょ」と読み方が異なります。意味や使い方も異なるので、それぞれ正しく知っておく必要があります。そこで今回は「諸々」と「諸所(諸処)」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「諸々(もろもろ)」・・・「いろいろなもの、種類の多いこと」 「諸所/諸処(しょしょ)」・・・「いろいろな場所、様々なところ」
「諸々」と「諸所/諸処」は意味が違います。 「諸々」を「しょしょ」と読まないように注意してください。 「諸々」は「いろいろなこと」という意味です。 「諸所/諸処」は漢字からもわかるように「いろいろな場所」という意味になります。
「諸々」は「もろもろ」と読みます。 「しょしょ」とは読まないので注意してください。「諸諸」と表記することもありますが、一般的には「諸々」と表します。 「諸々」の意味は「いろいろなもの」です。 「諸」とは「種類の多いさま、多くの」という意味があります。 「諸々」は「いろいろな」と曖昧なニュアンスになります。 一つ一つ挙げていたらキリがないほどたくさんの例や事情があったり、多くの種類があることを表したい場合に使います。 例えば、「今日は諸々やることがあった」と使います。 「いろいろとやることがあった」というニュアンスになります。 日常会話だけでなく、ビジネスシーンで使うことも多いです。 ビジネスでは「諸々」は何か理由を明かしたくないときや、物事を特定されたくないようなときに使います。
というような使い方をします。 「諸々」の類語には、「色々」「様々」「種々」「多種多様」「各種」「諸般」「各様」「各般」などがあります。
例文
「諸所(諸処)」は「しょしょ」と読みます。 「諸所」と書いても、「諸処」と書いても意味は同じです。どちらも正しい表記になります。 「諸所(諸処)」の意味は「いろいろな場所、あちらこちら」です。 「諸」は「多くの」、「所」「処」は「いる、あるところ」を意味します。 「諸所」は「諸々の場所」ということなので、場所を表す場合に使います。 例えば、「会場の諸所で盛り上がっている」と使います。これは「会場のいろいろな場所で盛り上がっている」というニュアンスになります。
というような使い方をします。 「諸所」の類語には、「あちらこちら」「各地」「随所」「四方八方」「ここかしこ」「あちこち」などがあります。
例文