「戻る」と「帰る」の違いについて正しく理解しているでしょうか?もとの場所に移動したり、その方向へ向かうことを表す場合に使いますよね。同じように使うため意識せずに使っているという方が多いかもしれませんが、実はそれぞれ異なります。そこで今回は「戻る」と「帰る」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「戻る」・・・元々いた場所に移動すること、または元の状態になること 「帰る」・・・本拠としている場所に移動すること
「戻る」は「もどる」と読みます。 「戻る」には三つ意味があります。 一つ目の意味は「もとの場所に移動すること」です。 例えば、「忘れ物に気づき、家に戻る」「席に戻るよう指示する」などと使います。 また、「もといた場所の方向へ向かう、ある用事を終えて外出先から帰る」ということを表したい場合にも用いることができます。 「旅行から戻る」「買い物から戻る」などと「◯◯から戻る」という形で使います。 二つ目の意味は「もとの状態になること」です。 「よりが戻る」「振り出しに戻る」という表現があります。それぞれ「元通りになる」「はじめの状態になる」という意味になります。 三つの意味は「もとあった場所や本来の持ち主に返る」です。 「落とした携帯が戻ってきた」「税金が戻る」などと言います。
例文 ①の意味
②の意味
③の意味
「帰る」は「かえる」と読みます。 「還る」「復る」と表すこともできますが、一般的には「帰る」と表記します。 「帰る」には三つ意味があります。 一つ目の意味は「もといた場所に移動すること」です。 人・生物・もの・乗り物などが元々いた場所、所属・本拠としている場所に移動することを表します。例えば、「仕事を辞めて、地元に帰る」「9時には帰ってくる」などと使います。 また、来ていた人がその場を去ることを表します。「客が帰り始める」などと言います。 二つ目の意味は「外出先で用事を済ませて、もとの場所に行くこと」です。 「買い物から帰る」「学校から帰る」「バイトから帰る」などと使います。 三つ目の意味は「野球において、走者がホームベースを踏むこと」です。 塁に出ている選手がホームベースを踏んで得点になることを表します。「ランナーが戻ってくる」などと使います。
例文 ①の意味
②の意味
③の意味