「腐す(くさす)」と「貶す(さらす)」は、どちらも悪く言うという意味があります。 「腐す」の意味は、相手に嫌悪を抱いて悪く言うことです。「貶す(けなす)」の意味は、人やものの悪い部分を取り立てて大げさに悪く言うことです。例えば、相手の運動音痴という欠点をとりたてて悪くいうのであれば「貶す」です。
「腐す」・・・相手に悪意を抱いて、悪く言うこと 「貶す」・・・特に際立って相手の欠点を取り上げて、悪く言うこと
「腐す」と「貶す」はほぼ同じ意味ですが、ニュアンスに違いがあります。 「腐す」はただ人やものについて悪く言うことで、「貶す」は人やものの悪い部分を取り立てて大げさに悪く言うことを表します。 「腐す」よりも「貶す」の方が、悪質でマイナスなイメージとなります。
「腐す」の意味は「嫌悪を抱いて他を悪く言うこと」です。 「腐」は「腐敗」「腐乱」「腐心」といった言葉があるように、「心に傷を負うこと、傷んで台無しになること」を意味します。 相手のことを悪いように言うこと、欠点ばかりを取り上げて非難することを表します。 例えば、『君の作品はありきたりの内容でとてもつまらなかったよ』などと言うことが「腐す」です。 主に「◯◯を腐す」という形で用います。「人を腐す」「ライバルを腐す」といったように表現します。これは「人のことを悪く言う」「ライバルの欠点を言う」という意味になります。 「言い腐す」という表現もよく使われています。これは「人を悪く言うこと」を意味します。 「腐す」は古語として用いられていることもあって、その場合は「くたす」と読みます。古語としての「腐す」は「衰えさせる、萎えさせる」という意味で使われています。 「名を腐す」という表現があって、これは「名声を失う」という意味で使われています。 「腐す」の類語には、「暴言を吐く」「毒づく」「罵倒する」「罵る」「こき下ろす」などがあります。
例文
「貶す」の意味は「ひときわ相手の欠点を取り上げて悪く言うこと」です。 「貶」は「毀誉褒貶 」「貶斥」といった言葉があるように、「人を悪いように言うこと」を意味します。 相手のことを悪いように言うこと、評判を落とすために物事の欠点を取り立てることを表します。 例えば、『Aさんがミスしたから今日の試合は負けたのだ』などと言うことが「貶す」です。 主に「◯◯を貶す」という形で用います。「チームメイトを貶す」「自分を貶す」といったように表現します。これは「チームメイトを悪く言う」「自分自身のことを悪く言う」という意味になります。 貶すことは相手を傷つけてしまうことなので、良いイメージを伴って使うことはありません。 「くそみそに貶す」と表現することがあり、これは単に貶すというよりも、「かなりひどく貶す」という印象になります。 「貶む」「貶める」という形で用いることもあります。それぞれ「さげすむ」「おとしめる」と読みます。 全て「相手を劣っているものとして見下すこと」を表しているので、同じように使うことができます。 「貶す」の類語には、「傷つける」「酷評する」「毀損する」「冒涜する」「そしる」などがあります。
例文
「腐す(くさす)」は、相手に悪意を抱いて、悪く言うことという意味です。 「貶す(さらす)」は、特に際立って相手の欠点を取り上げて、悪く言うことという意味です。 欠点がなくても相手をおとしめるために悪くいうような場合にも使われます。
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。