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「かねてから」の意味とビジネスでの使い方!「かねてより」との違いは?

「かねてから」の意味とビジネスでの使い方!「かねてより」との違いは?

「かねてから」という言葉をご存知でしょうか。ビジネスシーンだけでなく、新聞やニュースなどでも時々、見聞きする「かねてから」ですが、正しく使うことができると自信がある方は少ないでしょう。実は「かねてから」は、注意すべき点がいくつかある言葉です。そこで今回は「かねてから」の意味や使い方、類語、「かねてより」との違いについて解説していきます。何となく使うことの多い「かねてから」ですが、意味をしっかり理解して正しく使用できるようにしましょう。

「かねてから」の意味 - どのくらいの期間を指す?

「かねてから」は「前もって」「あらかじめ」「以前から」を意味しています。 「かねて」は「過去のある時点に経験または認識されているさま」を表します。 「かねて」だけでも「前に」「前から」「以前に」を意味します。 そこで、「動作・作用の開始順序や起点、発端を示す」という意味の「から」を付けることによって、前から継続しているということをより強調することができます。 「かねてから」は「ある程度思い出せる範囲のこと」を指します。 「ある程度思い出せる範囲」を表していて、具体的に何年前や何週間前といった期間は決まっていません。

「兼ねてから」と「予てから」正しい漢字は?

「かねてから」は、「予てから」「兼ねてから」と書くことができますが正しいのはどちらなのでしょうか? 「兼」は音読みだと「ケン」、訓読みだと「かねる」と読みます。 「兼」は「二つ以上のものを合わせる」「前もって」を意味しています。 「予」は音読みだと「ヨ」、訓読みだと「あらかじめ」「かねて」と読みます。 「予」は「前もって」「ぐずぐずする」「心地よくなる」を意味しています。 「兼ねて」は、古語「兼ぬ(かぬ)」の連用形+接続助詞「て」で成り立っています。 古語の「兼ぬ」は「兼ねる」と違って、「予期する」「予測する」「わたる」「あわせる」と多々意味があります。 「かねてから」は、一般的には「予てから」と表記することが多いです。 「兼ねてから」があまり使われない理由としては「兼ねて」は、「二つ以上のものを合わせる」という意味で使うことが多いため、「兼ねてから」だと意味が紛らわしくなってしまうからです。 ただ、「兼ねてから」でも「予てから」と書いても基本的には問題ありません。

「かねてから」は厳密には重語で誤用

「かねて」は「以前から」「前に」「あらかじめ」を意味します。 「から」は、起点・動作の開始順序や発端を示す言葉で、「以前、前」といったニュアンスが含まれます。 「かねて」と「から」はどちらも「以前」を意味しているので、「かねてから」は重語になります。 ”重語”とは、同じ意味やニュアンスを持つ言葉を重ねた語のことです。 重語は、相手に違和感を与えたり、くどいという印象をもたれる可能性があるので、基本的にはなるべく使用を避けるべきです。 ただ、「かねてから」は一般的に使用されている言葉で、相手に不快感を与えるような言い回しではなありません。

「かねてから予定....」という言い回しは "二重に" 重語

「かねてから」を使った言い回しはたくさんありますが、「かねてから予定している」という使い方は間違いになります。 「予定」は、「行事や行動を前もって定めること。また、そのさま」を意味しています。 このように「予定」には「前もって」という意味が含まれるので、「かねて」と「から」が重語で、「かねて」と「予定」も重語です。 ですので、”二重に”重語(「二重」と「重語」も重語なのでは.....w)となります。 「かねてから予定...」は絶対に間違いではありませんが、違和感を与えてしまう場合もあるので、「かねてから都合」「かねてから計画」と言い換えるのが良いでしょう。

「かねてからの夢/願い/希望」などの言い回しは??

「夢」には「予定」のように「前もって」というニュアンスが含まれていませんので、その点においては重語ではありませんが、「かねてから」が厳密には重語にあたりますので、「昔からの夢」「以前からの夢」などとする方が正しいです。 しかし、「かねてからの夢・願い」という言い回しも定着しつつあり、正直不自然さはあまりありません。 よく「かねてからの夢が実現しました!」「かねてからの願いが叶いました!」などと聞きますよね。

「かねてから」の使い方と例文

「かねてから」はビジネスシーンでも日常会話でも使用頻度が高い言葉です。 「かねてから」は、「かねてから◯◯だった」といったように動詞と組み合わせて使用します。 ここでの動詞は過去形で使うことがほとんどです。 「かねてから」は、芸能人の結婚会見などで「かねてからお付き合いしていました」なんて使っているのを聞いたことがあると思います。 この場合は、「以前からお付き合いしています」という意味になります。「かねてから」を使うことによって丁寧な表現にすることができます。

◯ビジネスシーンでの例文 ・かねてから進めてまいりましたプロジェクトにつきまして、お聞きしたいことがあります。 ・ご高名はかねてから伺っております。 ・かねてから念願の新しい部門を立ち上げることになりました。 ・かねてからご案内申し上げているように、◯◯の特設サイトがオープンしました。 ・かねてから問題になっているが、未だに解決していない。 ◯ビジネスシーン以外の例文 ・かねてから北海道へ行きたいと思っていますが、まだ行ったことがありません。 ・かねてから彼の夢は医者になることであった。 ・その男はかねてから要注意人物として、周りからマークされていた。 ・かねてから計画していた、世界一周旅行に出ることに決めた。 ・お噂はかねてからお聞きしておりました。 ・かねてから△△様とはお付き合いいたしております。

「かねてから」と「かねてより」の違い

「かねてから」と似た言葉に、「かねてより」があります。 「より」は「動作・作用の起点」を意味します。 「午後1時より行う」「母より手紙が届いた」などと言いますよね。 「かねてより」は「以前から」「前もって」を意味します。「かねてより」も「かねてから」と同様、重語に当たります。 「かねてから」と「かねてより」は意味的には特に違いありません。 ただ、「かねてより」は平安時代から使用されており、歴史的に正しいとする見方もあり、「かねてより」の方は文法的に誤りだ、とは一概には言えないのが現状です。 しかし、基本的に「かねてから」を使っても、「かねてより」を使っても問題ありません。

実は誤用?「かねてより」のビジネスにおける意味と正しい使い方とは?

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使用するなら「かねて」が無難

「かねてから」は口語で使われることがありますが、文章で使うのは避けるべきと言われています。 「かねてから」や「かねてより」が使われることは多いですが、重語のため、正式な表現としては「かねて」を使用するのが無難です。新聞記事などでは、「かねて」と書かれていることがほとんどになります。 「かねてより」や「かねてから」をどうしても使いたい場合は、「かねて」を使うのが良いでしょう。 「かねて」は書き言葉として使うことが多く、口頭では、下記で紹介する「以前から」を使うのが最も適切であると言えます。

「以前から」と言い換えるのもよい

「以前」は「それより前」「その前」を意味します。 「以前」は「基準となる時点や期間を含んで、それより前。ある出来事などを境界として、それより前」というニュアンスになります。 「以前から」と「かねてから」は同じ意味になります。 一般的には「かねて〜」を使うよりも、「以前から」を使うことがほとんどです。 口頭では、「かねて◯◯〜」というよりも「以前から◯◯〜」といった方が、意味が伝わりやすいですよね。

例文 ・私は以前からあなたのことを知っている。 ・彼は以前から車を欲しがっていた。

「かねてから」の類語

あらかじめ

「あらかじめ」は漢字だと「予め」と書きます。 「あらかじめ」は「将来の事態に先立ってある物事を行うさま」を意味しています。 「あらかじめ」は、「まだ始まっていないが前もって◯◯する」というニュアンスが含まれます。 「あらかじめ」を使ったフレーズだと「予めご了承ください」がよく使われます。 「あらかじめ」はビジネスシーンでよく使われる表現です。 「あらかじめ」は「かねてから」の言い換えとしては、使えないので注意しましょう。

例文 ・お返事にお時間をいただく場合がございます、あらかじめご了承ください。 ・成功させるために、あらかじめ念入りにリハーサルをしておく。

前もって

「前もって」は「あらかじめ」「前々」を意味しています。 「前もって」は「前もって準備していた」「前もって連絡した」といったように使います。 「前もって」には、「ある事が始まる前から◯◯しておく」というニュアンスが含まれているため、「あらかじめ」とほぼ同じ意味になります

例文 ・確実に座りたいなら、前もって席を予約しておく必要がある。 ・遅れる場合は、前もって連絡しておいてください。

前々から

「前々から」は「以前から」「かねてから」「ずっと前から」を意味します。 「前々から準備はしていた」「前々から気になっていた」などと使います。

例文 ・前々から彼の髪型が気になっていた。 ・この件については。前々から興味を持っていた。

従来から

「従来」は「以前から今まで」「これまで」を意味しています。 「従来」は、「従来の方法」「従来の通りに」といったように使います。 「従来」は例えば、「従来より、申し込みはネットでも受け付けている」「それは従来の品と同じ性能が付いている」といったように使用できます。この場合は「今までと同様に」ということを表しています

例文 ・従来からその業務は営業部が行ってきたが、今後は総務部が担当することになる。 ・従来から営業していたお店が潰れることになった。

常々

「常々(つねづね)」は「普段」「いつも」「日常」を意味します。 「常々思っている」といった場合は、「普段から思っている」「いつも思っている」といったニュアンスになります。 「かねてから」とは違って、「前から」ではなく「いつも」を意味しているので間違えないようにしましょう。

例文 ・常々お気遣いいただき誠にありがとうございます。 ・彼に対するモヤモヤは常々感じている。

かねがね

「かねがね」は「ある行為が以前から引き続いて何度も行われて現在に至っていること」を意味しています。 「かねがね」は漢字だと、「兼兼」「予予」と書きます。 「かねがね」は、「かねがね伺っております」「かねがね聞いています」といったように、「前から〜」ということを強調しています。

例文 ・お名前はかねがね伺っておりました。 ・彼女に関する噂はかねがね伺っております。

「かねてから」の英語

「かねてから」「以前から」の英語表現を考えていきましょう。 まず、「以前から」を使う文章は「継続」を表しているので現在完了形を表す「have」を使うのがよいでしょう。 肝心な「以前から」の英訳ですが、 ・since a while ago ・since a long time ago のように「〜から」と起点を表す「since」を使うと「以前から」の直訳的で分かりやすいと思います。 しかし、「for」を使って「期間」を表現する方法の方がよりネイティブっぽい表現になります。 ・for a long time ・for a while ・for some time ・for years ・for ages などなど。「ある程度の期間継続している」ということは「かねてから継続している」ことと同義なので意味に違いはありません。このように「for」を使って期間を伝える方が英語的にはより自然です。

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まとめ

「かねてから」について理解できたでしょうか? ✔︎「かねてから」は「以前から」「前もって」を意味する ✔︎「兼ねてから」「予てから」はどちらでも正しいが、一般的には「予てから」を使うことが多い ✔︎「かねてから」「かねてより」は重語のため、「かねて」を使用するのが無難 ✔︎「かねてから」の類語には、「前もって」「かねがね」「以前から」などがある

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