親が嫌いだと思っている、もしくは思ったことがある人は、多くいるかと思います。今回は親が嫌いな理由を詳しく解説していきます。親嫌いの解決法も紹介しますので是非参考にしてみてください。
親が嫌いな人は、自分が何で親に嫌悪感を持っているのか把握していますか? 特に虐待やネグレクトを受けたわけじゃないのに、「なんか合わない…」「いちいちムカつく…」などと思っている人は、自分がどうして親を嫌いなのか把握しておいた方がいいでしょう。 切っても切れない縁です。嫌いなところを自分で理解しておくだけでも、気持ちが落ち着いたりします。 そしてできれば解決していきましょう。
躾をしたり、門限など家庭内のルールを作ることは、子育てをするうえで必要なことです。 しかしあまりに厳しい躾やルールは、子供にとって窮屈ですよね。 そのせいで他の友達と遊べなかったり、当たり前のことで怒られたりすると、親のことを嫌いになってしまいます。
親が一切褒めてくれなのも、嫌いな理由になります。 勉強を頑張っても、家事を手伝っても一切褒めてくれないと「自分のこと見てくれてないんだな」と子供は悲しくなります。 どうにか親に認めてもらいたくて頑張っていても、褒めてくれない親のことは嫌いになってしまいます。
親、というだけで偉そうな態度を取られると子供は嫌いになります。 子供を叱るのは大事なことですが馬鹿にしたようなことを言ったり、何を話すのも上から目線だとむかつきますよね。 しかも理不尽なことを言われて言い返したり歯向かったりすると「親にそんなこと言うな」「親の言うことを聞け」などと言ってきたり…親という立場なら何してもいいのか?と子供ながらに思ってしまいます。 自分の子供とはいえ人間ですので、同じ目線に立って対等に話をすることが大切になります。
ちょっとしたことですぐに怒ったり、怒鳴ったりしてくる親も子供に嫌われてしまいます。 なんでも大きな声を出して黙らせようとしてくるのって、嫌ですよね。 家にいるのが憂鬱になってしまいます。 叱ることも大事ですが、向き合って話すことの方がもっと大事です。 また叱り方も重要になりますので、無闇矢鱈に怒鳴るのはやめましょう。
ちょっと言い返したりするだけですぐに泣く親も子供にとっては嫌ですよね。 泣かれると何も言えないですし、頼りないと思ってしまいます。 しかも自分が悪いような気持ちにもなってきます。 また何かあるとすぐに泣く親のことを情けないと思う子供もいます。 心底辛いことなら仕方ないですが、少し嫌な思いをしただけで泣いているのを見るのは子供としては苦痛だったりします。
静かな時間を過ごしたいと思っている子供にとって、家の中でずっと親がうるさいと嫌になってしまうでしょう。 何かと話しかけてきたり、テレビを見て爆笑をしたり、電話をしていたり… 静かに勉強をしたり趣味の時間を過ごしたいと思っている子供にとっては煩わしさしかありません。
子供に手を上げる親は最低ですよね。 すぐに殴ったり蹴っ飛ばしたり、物を投げてきたり… そういう親を子供は嫌います。 しかし、幼少期に親からDVを受けた子供たちって、親を憎んでいることは少ないんですよね。 「自分が悪い」「親に殴らせてしまった」と自分を責めてしまう子供が多く、親を嫌うよりも自分自身を嫌ってしまいます。
ガミガミ口うるさく言われる親も嫌われますが、子供を怒らせないよう気を使ってくる親も嫌われてしまいます。 子供ながらに、親に気を使われるのはショックなんですよね。 反抗期を迎え、暴言を吐いたり壁を蹴っ飛ばしたりする子供に怯えて注意できなくなってしまう親がいるんですよね。 自分に対して気を使っていることを感じると「こっちが悪いのかよ」と、子供は不信感が強くなってしまいます。 反抗期を迎えて暴れる子供ほど、親に構ってほしいという深層心理があります。
家計が苦しいのに働かずに家でぐうたらしている親のことは、子供も軽蔑するでしょう。 だらしない親に対する、近所の目も気になりますよね。 周りからも悪く噂されてしまう程なのに、ちゃんとしようという気がない親を嫌いになります。 そして反面教師にして自分はしっかりしよう、とする子供もいるでしょう。 このタイプの親は子供が働き出すとお金などをせびるようになります。 子供は、縁を切りたいとさえ思うでしょう。
家事を一切にしない親も嫌われるでしょう。 すべて子供にやらせて、一切やらない親は嫌ですよね。 学校や仕事を終えて家に帰ってきても、部屋の中が汚く食事も用意されていなかったら嫌になります。 親も忙しく働いているならまだしも、遊んでいたり家でぐうたらしていては最悪ですよね。
親が自分に一切関心を示してくれないと、子供は傷付き親を嫌いになります。 家で話を聞いてくれなかったり、何かを聞いてくることもなく、将来のことを相談しても生返事… そんな親、嫌ですよね。 自分に関心のない相手に、子供も関心を示しません。 親のことなんてどうでも良くなります。 そんな親がたまに口出ししてきたり、怒ってきたりすると余計に嫌いになってしまいます。
お兄ちゃんだけ褒めて可愛がる、妹のことしか目に掛けない… そんな兄弟姉妹の間で差を付ける親は嫌ですよね。 自分だけが可愛がられない場合でも、自分だけが可愛がられてしまう場合でも嫌でしょう。 それによって兄弟姉妹との仲が悪くなってしまうこともあります。 自分だけが可愛がられて、兄弟姉妹から嫉妬されて悲しむ子供もいます。
過干渉な親も子供から嫌われてしまいます。 子供のことは気になりますが、何でもかんでもすべて知ろうとするのはよくありません。 特に思春期を過ぎた子供は、家族に知られたくないこともあります。
子供が一生懸命勉強をしているのに、話しかけてきたり家事の手伝いを強要してくる親も嫌われてしまいます。 家族と会話したり家の手伝いをすることも大事ですが、学業を頑張っている時はあまり邪魔をしないほうがいいでしょう。 どうしても手伝いをしてほしい時は事前に時間を伝えておくなどしてください。 勉強中に声を掛けられると集中力が切れてしまうため、そっとしておきましょう。
子供が成長しているのに、いつまで経っても子供扱いをしていると子供は嫌がります。 特に思春期なのにあだ名で呼んできたり、制服の襟などを直してきたり… 「自分で出来るよ!」と子供も嫌になってしまいます。 またそういう姿を知人・友人に見られるのも嫌ですよね。 しかし子供扱いをする親は平気で外でもそういったことをしてきます。 いつまでも自分が必要な子供でいてほしいと思っているんですよね。 子離れが出来ない典型的な親です。
子供をバカにする親も嫌われます。 バカにする親は、「そんなこともできないのか」「その程度じゃくだらない」などと子供の努力や実力を認めません。 段々と成長し、学校の先生など親以外の大人とも関わるようになって、親がバカにしているかどうかがわかるようになります。
親は子供の交友関係が気になるのは当たり前ですよね。 例えば自分の子供が不良などと仲良くしていたら、関わらないでほしいと思うものです。 そして「○○ちゃんと遊ぶのはやめなさい」「○○くんはだめな子」などと子供に注意喚起します。 しかし子供からしたら大切な友達を悪く言われたら気分が悪く、親を嫌いになってしまいます。
授業参観や運動会、文化祭など学校行事に来てくれないと寂しいですよね。 クラスメイトの親は来ているのに、自分の親だけ来ていないと周りの目も気になります。 仕事などどうしても行けない理由もありますが、予定を忘れていたり面倒くさくて行かなかったりするような親のことは子供も嫌いになります。
欲しい物があったり、遊びに行ったりしたいのに、親がお小遣いをくれずに叶えられないことで親に対して不満が募ってしまいます。 もちろん、親からすればほしい分だけ与えてしまうのは子供のためにはなりません。 月ごとなどで上限を決めていることが多いでしょう。 しかし子供は「お小遣いないせいで何も出来ない!」と思ってしまいます。
言うことが日によって違うと「どっちだよ!」となってしまいますよね。 例えば、遊びに行く予定を伝えて「いいよ」と言っていたのに、別の日になると「遊んでばっかり!その日行くの?」と言ってきたり…「この前はいいよって言ってたのに…」と子供はモヤモヤしてしまいます。 親の機嫌や都合でいつも言うことが違うのは、子供にとっては嫌な気持ちになります。
両親の仲が悪く、いつも家の中で喧嘩していると両親とも嫌になります。 いつも両親の喧嘩のせいで家の中の空気が悪く、子供は口をきかなくなります。 家の中にいたくないと思っています。
両親が仲良くても、親戚と仲が悪く愚痴をこぼしていたり、会っても嫌な態度をとったりしているのを見ると嫌ですよね。 表面上だけでも仲良くしていればいいのに、血縁者と仲が悪いのはマイナスなイメージを持ってしまいます。 また、親戚から両親の悪口などを聞いてしまい、それが本当に両親が悪かった場合より親を嫌いになってしまうでしょう。
両親が一切祖父母の面倒を見ていないのも嫌になりますよね。 特におじいちゃんおばあちゃんが好きな子供からすると、蔑ろにしていることに対して「冷たい人間だな」と思ってしまいます。 自分たちの両親なのに大切にしないなら、自分も親を大切にしなくていいやとも思うでしょう。
だいぶ年齢を重ねてきたのに、親が若作りをした格好や人の目を引くほどド派手な格好をしているのを子供は恥ずかしく思ってしまいます。 しかもその格好のまま学校行事に参加をしてきます。 「落ち着いた格好で来て」と言っているのに派手な格好で来るので嫌になってしまいます。 友達や先生からもそのことについて言われたりすると、より恥ずかしくなります。 普段はいいけどせめて学校に来る時くらいは…と思っています。
近所の目をばかり気にしている親にも嫌気が差してしまいます。 自分たちがどうしたいとか子供の意見を一切聞かずに「周りからこう思われたくないから」「この前のこと近所からどう思われたかしら…」と近所の目ばかり気にする親っていますよね。 自分の意志がなくて、子供もイライラしてしまいます。 近所付き合いをする時もバカみたいに気を遣って疲れている様子を見て「そんなことしてる暇あったら家族のことちゃんと見てよ」と思ってしまいます。
自分の親がクレーマーだったら嫌ですよね。 例えば外食をしに行った時に、メニューを間違えられただけで店員に文句を言ったり、店長を呼べと騒いだり……子供としてはとても恥ずかしいです。 他にも学校に対して不満があるとすぐに電話をしたり乗り込んだり…学校にそれをされると先生からも「モンスターペアレンツ」と思われて学校に行くのが恥ずかしくなってしまいます。
家の中でいつも愚痴や文句ばかり言っている親も子供は嫌いになるでしょう。 テレビを見ていても、人と会って帰ってきても、ずっと何かしらの愚痴や文句… 家の中は常にどんよりとした雰囲気が漂っていて、気も滅入ってしまいます。 家ではリラックスして寛ぎたいのに、自分も文句言われるのでは…と自室に引きこもってしまいます。
他人からお金を借りているような親も嫌でしょう。 ましてやそれが自分の知っている近所の人だとか、クラスメイトの親だとか…そういう人から借りていたら恥ずかしくて顔を上げて歩けない、と思ってしまいます。 お金にルーズな親は子供にとってとても恥ずかしくて嫌になります。
不倫をしている親も嫌ですよね。 親以前に人として最低で、汚らわしいと思ってしまいます。 しかもそれによってもう一方の親が辛い思いをしていたら、尚更許せないでしょう。
何か明確にこれといった理由はないけど、なんとなく親がムカつく、嫌いだと思っている子供も多くいます。 例えば宿題をやれと言われたり、お風呂の時間だから入れと言われたり…親としては当たり前のことを言っているだけでも、思春期や反抗期ではそれらすべてが嫌になってしまいます。 この場合は時間が過ぎるのを待つしかありませんが、その間も親はしっかりと子供と向き合うのをやめないことです。 「思春期だからどうしようもない」「反抗期だから仕方ない」と放ってしまうと、悪化する一方です。 しっかりと愛情を注げば、大きな反抗期が来ることはほとんどありません。
まずはなぜ親が嫌いなのかを突き止めるようにしましょう。 それだけでも、少し気が楽になるでしょう。 原因が分かる、というのはかなり大きなことです。 そしてそれが解消できるものであるのなら、すぐに対処しましょう。
いくら嫌いでも、親は親です。 親がいるから生活出来てきたし、生まれてこれたわけです。 嫌いな人に感謝するのは難しくもありますが、無理矢理にでも感謝するようにしてください。 「生んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」と思うようにするだけで、マイナスな感情が薄まっていきます。 さらに、今現在でも感謝できるところをなるべく見つけて感謝するようにしましょう。 できれば本人に伝えてください。 「美味しいご飯を作ってくれてありがとう」「送り迎えしてくれてありがとう」など。 感謝の気持ちを持つと、脳内からセロトニンやドーパミンなどが出て幸せな気持ちになります。
暴力を振るだとか、そういった身に危険が及ぶ場合は速やかに距離を取るようにしてください。 またどうしてもイライラする気持ちが落ち着かずに、感謝するところも見つからないのであれば物理的に距離を置きましょう。 できれば一緒に暮らす家が別々になるといいですが、それが難しい場合は自室にいる時間を増やしたり、外にいる時間を増やしていきましょう。 それが叶わない場合は、第三者の大人に相談してどうしたら物理的に距離が取れるのか相談してみてください。