「参事」「参与」「主任」「主事」「主幹」という言葉をご存知でしょうか。「参事の資格を持っている」「主任に相談する」などと使います。では、「参事」「参与」「主任」「主事」「主幹」の意味について正しく理解しているでしょうか。この5つの言葉は日常会話ではなく、ビジネスシーンで使うことが多い言葉です。普段はあまり使うことが少ない言葉なので、初めて聞いたという人も多いと思います。同じように感じますが、それぞれ意味が異なるので正しく覚える必要があります。そこで今回は「参事」「参与」「主任」「主事」「主幹」の使い分けについて解説していきます。正しく知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「参事」・・・ある業務や事業に関わっている人物、その役職 「参与」・・・ある業務や事業に関わっている人物、相談を受ける人物 「主任」・・・ある業務や事業にあたる者のなかで中心となる人物、責任を負う人物 「主事」・・・役所や学校において、主導する人の指示を受けて一定の任務を管理する職やそれに就く人物 「主幹」・・・ある業務や事業において、中心となって行いまとめる人物
「参事」と「参与」と「主事」を立場が偉い順に並べると、「参与」>「参事」>「主事」となります。 「主任」と「主幹」を立場が偉い順に並べると、「主幹」>「主任」となります。
「参事」は<さんじ>と読みます。 「参」は音読みで「サン・シン」、訓読みで「まいる・みつ・みっつ」と読みます。 「参」は「ある物事に加わる、名を連ねること」を意味します。 「事」は音読みで「ジ・ズ」、訓読みで「こと・つかえる」と読みます。 「事」は「つかえること、公職につくこと」を意味します。 「参事」の意味は「ある業務や事務に関わっている職や、その職にある人」です。 「参事」は「社内における能力を表す資格」の一つとなります。級名がつくので、参事2級と言ったりします。 参事の資格を所持している人は、部長・課長もしくは店長に就くことができます。 参事の一つ下の資格は「参事補」と呼ばれています。 「参事」の類語には、「事務官」「秘書」「書記」「幹事」などがあります。
例文
「参与」は<さんよ>と読みます。 「参」は音読みで「サン・シン」、訓読みで「まいる・みつ・みっつ」と読みます。 「参」は「ある物事に加わる、名を連ねること」を意味します。 「与」は音読みで「ヨ」、訓読みで「あたえる・くみする・あずかる」と読みます。 「与」は「関係する、あずかる」を意味します。 「参与」の意味は「事業や企画など物事に関わり合うこと、相談を受けること」です。 「参与」は「社内における能力を表す資格」の一つとなります。 参与の資格を所持している人は、部長もしくは室長に就くことができます。経営者や取締役などを補助する人の職称となります。 参与の一つ下の資格は「参与補」と呼ばれています。 「参与」の類語には、「関与」「参画」「干与」「参加」「拘う」「携わる」などがあります。
例文
「主任」は<しゅにん>と読みます。 「主」は音読みで「シュ・ス」、訓読みで「ぬし・おも・あるじ」と読みます。 「主」は「中心となる人物」を意味します。 「任」は音読みで「ニン・ジン」、訓読みで「まかせる・まかす」と読みます。 「任」は「ある役割を担当していること」を意味します。 「主任」の意味は「ある業務や事業を中心となって行う人」です。 技術やノウハウを得ている人物のことで、その会社に長い間勤めていれば誰もが就ける職種となっています。 物事の中心に立つ人物となっているので、責任を持ってやり遂げなければいけません。 「主任」の類語には、「リーダー」「首脳」「指導者」「親分」「指揮者」「司令塔」「取締役」「幹部」「頭役」「首席」「チーフ」などがあります。
例文
「主事」は<しゅじ>と読みます。 「主」は音読みで「シュ・ス」、訓読みで「ぬし・おも・あるじ」と読みます。 「主」は「中心となる人物」を意味します。 「事」は音読みで「ジ・ズ」、訓読みで「こと・つかえる」と読みます。 「事」は「つかえること、公職につくこと」を意味します。 「主事」の意味は「役所や学校において、統率する人の指示を受けて一定の任務を管理する職」です。 「主事」は「社内における能力を表す資格」の一つとなります。級名がつくので、主事2級と言ったりします。 主事の資格を所持している人は、係長もしくはチーフに就くことができます。 主事の一つ下の資格は「主事補」と呼ばれています。 「主事」の類語には、「事務官」「秘書」「書記」「幹事」などがあります。
例文
「主幹」は<しゅかん>と読みます。 「主」は音読みで「シュ・ス」、訓読みで「ぬし・おも・あるじ」と読みます。 「主」は「中心となる人物」を意味します。 「幹」は音読みで「カン」、訓読みで「みき」と読みます。 「幹」は「中心となって場を仕切る人」を意味します。 「主幹」の意味は「ある任務を中心となって行いまとめる人物」です。 主幹の資格を所持している人は、次長もしくは担当部長に就くことができます。 主幹の一つ下の資格は「主幹補」と呼ばれています。 「編集主幹」「営業主幹」「研究主幹」などと使います。「人」という点に重点を置いているので、その人物の役職を表すことができます。 「主幹」の類語には、「参謀格」「総合職」「管理職」「幹部」「上級職」「主査」「キャリア」などがあります。
例文
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