履歴書やビジネス文書で「同上」という言葉を使う際のルールについて解説していきます。ビジネスシーンではよく見かける「同上」という言葉の正しい意味や記号、英語表現などを詳しく見ていきます。
「同上」は「どうじょう」と読みます。 書面で使われる言葉ですので、口頭で使うことは基本ありません。
「同上」の意味は「すぐ前に述べたこと、記したことと同じであること」です。 主に書面などで、上に述べたことと同じである場合に用いられています。
同じことを表す場合は、「〃」と記載することが多いです。 この記号は「同上」と同じ意味で、「のの点・のの字点」と言います。 カタカナの「ノ」を2つ並べたように見えることに由来します。 「てんてん」や「ちょんちょん」と言われることもあります。 パソコンの場合は、「おなじ」や「どう」と入力すると「〃」が変換で出てきます。 「〃」は「同上」よりもカジュアルな記載の仕方なので、正式な文書を作成する際は使いません。 一方「同上」は正式な文書で使うことができる言葉です。 「同上」の他にも同義の「同然」「同前」などがありますが、履歴書やエントリーシートなどでは「同上」を使うのが一般的です。
「同上」の正しい使い方はどうなるのでしょうか? 正式な文書で「同上」掲載する場合は以下の通りになります。
◯住所欄・緊急連絡先欄など住所を複数記入する箇所があり、それらが同一の場合 ◯学歴欄の高校や大学の入学と卒業で学校名を二度記載する場合 ◯職歴欄の同一会社へ入社と退職をした際にひとつの会社名を二度記載する場合
上記の3つの項目であれば、「同上」と記載しても問題ありません。 「同上」と記載することによって、同じ内容の繰り返しを避けることができます。 例えば実家住まいだったとして、住所と帰省先を記入する欄があった場合、同じ事を書かなくても、帰省先の欄に「同上」と書くことができます。 また電話番号と携帯電話番号が同じで、わざわざ二つ記入する欄があった場合にも「同上」と書けます。 学歴欄や職歴欄などは、「同上」を使用することによって何度も学校名や会社名を書く必要が無くなります。 同じだからといって記入欄を空欄にするのではあまり良くありません。「同上」を用いるようにしましょう。
「同上」を使用する上では、3つの注意点があります。
しかし、上記の項目全ての欄で「同上」を使ってしまうと、読み手に「手抜き・見た目が悪い」というマイナスな印象を与えてしまいます。 そのため「同上」は必要最低限に抑えて使用することが大切です。 「同上」は、学歴欄・職歴欄には使わない方が無難です。 学歴欄の学校名や職歴欄の会社名については、同じ内容で再度書くのが面倒であっても「同上」を使うより、繰り返し記載することによって丁寧な印象を与えることができます。 逆に「同上」を使った方が良いのが、住所欄・連絡先欄です。 住所や電話番号などは何度も書くとややこしいので、内容が同じ場合は「同上」を使うことで複雑にならずに見やすい印象を与えることができます。 「同上」をどの欄に使うか迷った場合は、住所欄での使用に留めておきましょう。
「同上」を書く際は、それぞれの漢字の配置に注意しましょう。 「同上」を記載するときは、「同 上」など間にスペースを空ける必要はなく、文字間を詰めて書いたほうが簡潔で見やすくなります。 また「同上」は上の文章の長さに合わせる必要はないので、空欄の中央からではなく、他の文章と同じように左端から書き始めます。
「同上」は文字通り「上に同じ」という意味なので、一つ上の項目と内容が同じ場合に使う言葉です。 例えば、現住所と帰省先の履歴書の欄が上下になっている場合は、帰省先の欄に「同上」と書くことができます。 しかし履歴書によっては欄が横並びで現住所が左側に書いてある場合もあります。そういったときは「同左(どうさ)」もしくは「現住所に同じ」と書きましょう。 同じように右側と同じであることを伝える場合は「同右(どうう)」もしくは「現住所に同じ」と書きましょう。 「同左」は「左に同じ・前に記述した事と同じ」という意味です。
「同上」という言葉があり、「同左」「同右」があるなら「同下」もあるのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、「同下」という言葉はありません。 書類などで下から書くことはありませんので、「下に同じ」ということになることはありません。
▶︎現住所と連絡先が同じ場合 (現住所) 〒000-0000 ふりがな:◯◯けん◯◯し◯◯まち00-00 現住所:◯◯県◯◯市◯◯町00-00 電話番号:00-0000-0000 携帯番号:000-0000-0000 (連絡先) 〒: ふりがな: 連絡先:同上 電話番号: 携帯番号:
▶︎現住所と帰省先が同じ場合 (現住所)◯◯県◯◯市◯◯町00-00 (帰省先)同上
▶︎電話番号と携帯電話番号が同じ場合 (電話番号)000-0000-0000 (携帯電話番号)同上
▶︎「同上」は使用しないが、学歴欄の正しい書き方 2011年3月:東京都◯◯区立◯◯中学校 卒業 2011年4月:東京都立◯◯高等学校 入学 2014年3月:東京都立◯◯高等学校 卒業 2014年4月:◯◯大学◯◯学部◯◯学科 入学 2018年3月:◯◯大学◯◯学部◯◯学科 卒業予定
「同上」は英語で、「same as above」を表記します。 辞書ではイタリア語が語源である「ditto」という表現も出てきますが、ネイティブが履歴書やビジネス文書で使うのは基本的に「same as above」のみです。
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「同上」について理解できたでしょうか? ✔︎「同上」は「前に記述した事と同じである」という意味 ✔︎「同上」を記号で表すと「〃」になる ✔︎「同上」は履歴書やエントリーシートなど正式な文書で使うことができる ✔︎「同上」は「住所・学歴・職歴欄」で使えるが、全ての項目で使ってしまうとマイナスな印象を与える ✔︎ 履歴書のどの欄で「同上」を使うか迷った場合は、「住所・連絡先欄」で使用するのが良い ✔︎「同上」の他には「同左」を使うことができる