相手の気遣いに対してお礼を述べるときに、「お気遣いありがとうございます」と言うことができます。では、具体的に「お気遣いありがとうございます」はどのような場面で使うのでしょうか。また、「お気遣い」と「お心遣い」の違いについて理解しているでしょうか。そこで今回は「お気遣いありがとうございます」の意味や使い方、「お心遣い」との違いについて解説していきます。「お気遣い」の正しい使い方を知って使いこなせるようにしましょう。
「気遣い」の意味は、
になります。 それに尊敬を表す接頭語「お」をつけて、「お気遣い」となります。 上記の通り「気遣い」には、「思いやる」の意味と「心配する」の2つの意味があります。 「思いやる」の意味で使う「気遣い」は、「相手に対して気を使う・相手を気にかける」という意味です。 「お気遣い」は、「相手が自分のために気を使ってくれること・配慮してくれること」ことを表しています。
「お気遣いありがとうございます」は、”相手が自分に対して気遣ってくれたことに感謝を伝えたいとき”に使います。 「お気遣いありがとうございます」を使う主な場面としては、
◯体調を崩したときや風邪のときに「お大事に」と言われた場合 ◯仕事の進み具合について順調でないときに、心配された場合 ◯プレゼントを頂いた場合
となります。 このような場面で、お礼の気持ちを伝える言葉が「お気遣いありがとうございます」です。 単に「ありがとうございます」と言うよりも、「お気遣いありがとうございます」と言った方が、気遣ってくれたことへの感謝の意が伝わりやすくなります。 「お気遣い」の「お」は尊敬を表す接頭語なので、「お気遣いありがとうございます」は目上の相手に対して使うことができます。
例文
「お気遣い」に似た言葉に「お心遣い」という言葉があります。 「心遣い」の意味は
になります。 「お心遣い」は、「相手のことを思いやり、相手の立場になって考えた言葉や行為」を表します。 「お心遣い」は、感謝の気持ちを伝える場面で、使用することが多いです。 「お心遣い」は金品をもらった際のお礼のフレーズとしてもよく使われ、例えば、祝儀・香典・寸志・結婚祝い・餞別など「お金」をもらったときに、「お金を頂き、ありがとうございます」を「お心遣い、ありがとうございます」と言い換えることができます。 「お心遣い」と「お気遣い」は似ていますが、違いとしては、 「お気遣い」がマニュアル通りに教わったものだったり、最低限のマナーという傾向があるのに対して、「お心遣い」は相手の気持ちや助けになることを考えた結果の積極的に行う行為のことを指します。
「気遣い」と「心遣い」の違い ▶︎「気遣い」
▶︎「心遣い」
<「お気遣い」を使った言い回し>
<「お心遣い」を使った言い回し>
「高配」は「他人への心配りや配慮」という意味です。 敬語表現にするには、「高配」に尊敬を表す接頭語「ご」つけて「ご高配」とします。 「ご高配」は「目上の人の心配りや配慮のこと」を意味しています。 「ご高配」は主にビジネス文書や手紙などの挨拶文として用いることが多く、「ご高配賜りありがとうございます」といった形でよく使われます。「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は挨拶の定型文として覚えておくと良いでしょう。 「ご高配」は「他人への心配り」を表しているので、自分のことに対しては使うことができません。 自分が相手へ心配りをしていることを伝えたい場合は、「最善を尽くす」や「鋭意努力する」と言い換えることができます。
例文
「厚情」は、「厚いなさけ」「心からの深い思いやりの気持ち」を意味しています。 敬語表現にするには、「厚情」に尊敬を表す接頭語「ご」つけて「ご厚情」とします。 つまり「ご厚情」は、「目上の人が深い思いやりや厚いなさけ」を意味する言葉になります。 「ご厚情」は、「大事にしてもらう」「親切にしてもらう」「なさけをかけてもらう」というニュアンスが含まれていて、相手を尊敬する気持ちと深く感謝する気持ちを合わさった表現です。 主に「賜る」「預かる」「いただく」などと一緒に使用します。 「ご厚情」は、式典や歓送迎会など改まった場面で使うことが多い言葉で、他にも年賀状や暑中お見舞いなど書き言葉としても使います。
例文
「配慮」は「他人に対して心をくばること」という意味です。 敬語表現にするには、「配慮」に尊敬を表す接頭語「ご」つけて「ご配慮」とします。 「ご配慮」は「相手の心遣いに対して感謝の気持ち」を表しています。 「配慮」という言葉を分解すると、 「配」は「くばる」「割り当てる」で、 「慮」は「あれこれと思いめぐらせる」「思い」といった意味になります。 「ご配慮」は相手の心遣いの感謝だけではなく、自分が気を配る場合にも使うことができます。 特に自分に対して使うとき、「気をつけます」ではなんとなく軽い感じがしてしまうので「配慮します」と言い換えると良いでしょう。
例文
英語では、日本語の「お気遣い」と「お心遣い」のような使い分けはせず、どちらも「concern」「consideration」という言葉を使います。どちらもも「配慮」「心配」「思いやり」などの和訳を使うこともあります。 例文を見てみましょう。
Thank you for your concern.
お気遣いありがとうございます。
I really appreciate your consideration.
お心遣い感謝いたします。
もっとカジュアルに、
Thanks for asking.
と表現することもできます。
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「お気遣いありがとうございます」について理解できたでしょうか? ✔︎「お気遣い」は「相手が自分のために気を使ってくれること・配慮してくれること」を意味 ✔︎「お気遣いありがとうございます」は、相手の気遣いに対しての感謝を表している ✔︎「お気遣いありがとうございます」は、目上の人に対して使うことができる ✔︎「お気遣い」の類語には、「ご配慮」「ご高配」などがある