「とかく」「とにかく」「ともかく」という言葉をご存知でしょうか。「とかくしている」「とにかくやってみる」「ともかく行う」などと使います。この3つの言葉は、日常会話で使うことがあります。「とかく」「とにかく」「ともかく」は非常に似ているため、区別することが難しいですよね。同じような感じがしますが、違いがあるので正しく意味を知っておく必要があります。そこで今回は「とかく」「とにかく」「ともかく」の使い分けについて解説していきます。違いを適切に覚えて、うまく使い分けできるようにしましょう!
「とかく」・・・あれこれと物事が起きていること 「とにかく」・・・色々と問題はあるものの、それは置いといて他の事柄に触れること 「ともかく」・・・物事が不明確ではあるものの、先に行ったり判断すること
「とにかく」と「ともかく」は細かい意味合いが異なりますが、ほぼ同じように使うことができます。 「とかく」には上記の意味以外にもたくさんの意味があるため、「とかく」を「とにかく」や「ともかく」に置き換えることはできません。
「とかく」の意味は、
です。 「とかく」には4つの意味が含まれます。 種々の物事があったことを漠然と表す場合に「とかく」を使います。「彼女は服装に関してとかく言ってくる」「とかく指示されたが、覚えていない」などと言います。 「と」は「ああいった」、「かく」は「こういった」を意味します。この二つを組み合わせることで、「あれこれ、色々と」という意味になります。 そして「色々あるが、それは置いといて」という意味が出来て、「しばしば」「それは別にして」という意味でも使うようになりました。 「とかく」を漢字で表すと「兎角」「左右」となります。
例文 「色々と物事が起こるさま」という意味
「ある傾向が見られる」という意味
「良くないことが多い」という意味
「ある事情は考えないで」という意味
「とにかく」の意味は、
です。 様々な問題があるものの、物事を行うことを表す場合に「とにかく」を使います。例えば、「とにかく行きます」だったら「何か問題があっても、何が何でも行くこと」を表します。 他にも、「とにかく急いで提出しなければいけない」「とにかく面白い人だから」といったように、ある事柄を強めたい場合にも「とにかく」で表現することができます。 また、「ある物事は置いといて」という意味で使うこともできます。この場合は「◯◯はとにかく」という形で用います。「◯◯には口出ししない」という気持ちが含まれています。 「とにかく」は漢字で表すと「兎に角」となります。
例文 「色々問題はあるが、他の事に言及する」という意味
「ある事は置いといて」
「ともかく」の意味は、
です。 物事がよく分かっていないけれど、まず実行したり決定することを表す場合に「ともかく」を使います。 「不発に終わるかもしれないが、ともかく実行してみることにしよう」といったように言います。 「ある事は問題として取り上げないで」という意味では「◯◯はともかく」という形で用います。◯◯は問題ではあるけれど、違うことを先に伝えたいということを表します。 例えば、「彼女の作った料理は見た目はともかく、味は本当に美味しい」と言います。 「ともかく」の言い回しとしては、
などがあります。 「とにかく」は漢字で表すと「兎も角」となります。
例文 「先に行ったり決定する」という意味
「ある事柄は問題外として」という意味
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