1. TOP
  2. 日本語の意味と使い方
  3. 「とかく」「とにかく」「ともかく」の意味の違いと使い分け
「とかく」「とにかく」「ともかく」の意味の違いと使い分け

「とかく」「とにかく」「ともかく」の意味の違いと使い分け

「とかく」「とにかく」「ともかく」という言葉をご存知でしょうか。「とかくしている」「とにかくやってみる」「ともかく行う」などと使います。この3つの言葉は、日常会話で使うことがあります。「とかく」「とにかく」「ともかく」は非常に似ているため、区別することが難しいですよね。同じような感じがしますが、違いがあるので正しく意味を知っておく必要があります。そこで今回は「とかく」「とにかく」「ともかく」の使い分けについて解説していきます。違いを適切に覚えて、うまく使い分けできるようにしましょう!

「とかく」「とにかく」「ともかく」の違い

「とかく」・・・あれこれと物事が起きていること 「とにかく」・・・色々と問題はあるものの、それは置いといて他の事柄に触れること 「ともかく」・・・物事が不明確ではあるものの、先に行ったり判断すること

「とにかく」と「ともかく」は細かい意味合いが異なりますが、ほぼ同じように使うことができます。 「とかく」には上記の意味以外にもたくさんの意味があるため、「とかく」を「とにかく」や「ともかく」に置き換えることはできません。

「とかく」の意味と使い方

「とかく」の意味は、 ・色々な物事が起こるさま、あれやこれや ・ある状況になりやすいさま、そういった傾向があること、しばしば ・良くないことが多々あるさま ・ある事情は考えずに、何はさておいて です。 「とかく」には4つの意味が含まれます。 種々の物事があったことを漠然と表す場合に「とかく」を使います。「彼女は服装に関してとかく言ってくる」「とかく指示されたが、覚えていない」などと言います。 「と」は「ああいった」、「かく」は「こういった」を意味します。この二つを組み合わせることで、「あれこれ、色々と」という意味になります。 そして「色々あるが、それは置いといて」という意味が出来て、「しばしば」「それは別にして」という意味でも使うようになりました。 「とかく」を漢字で表すと「兎角」「左右」となります。

例文 「色々と物事が起こるさま」という意味 ・とかくしているうちに、いつの間にか夜になっていた。 ・彼は自分も出来ていないのに、人のことをとかく言っていて気分が悪い。 「ある傾向が見られる」という意味 ・プレッシャーを与えるような事を言うと、彼はとかく物事を失敗してしまう。 ・彼女は体がとても弱くてすぐに熱を出すので、とかく学校を休むことが多い。 「良くないことが多い」という意味 ・彼にはとかくの噂が流れているので、必要な時以外はあまり関わらないようにする。 ・物事に対してはとかくの考えがあるから、他人の意見を馬鹿にするのはやめたほうが良い。 「ある事情は考えないで」という意味 ・トラブルに巻き込まれずに済んだが、とかく今日の活動はここで終わらせよう。 ・ためていた宿題に手をつけてなんとか半分終わったが、とかく今日中に終わらせるのは難しい。

「とにかく」の意味と使い方

「とにかく」の意味は、 ・色々と問題があるが、それはひとまず置いて、他の事柄に言及するさま ・ある事は別にしておいて です。 様々な問題があるものの、物事を行うことを表す場合に「とにかく」を使います。例えば、「とにかく行きます」だったら「何か問題があっても、何が何でも行くこと」を表します。 他にも、「とにかく急いで提出しなければいけない」「とにかく面白い人だから」といったように、ある事柄を強めたい場合にも「とにかく」で表現することができます。 また、「ある物事は置いといて」という意味で使うこともできます。この場合は「◯◯はとにかく」という形で用います。「◯◯には口出ししない」という気持ちが含まれています。 「とにかく」は漢字で表すと「兎に角」となります。

例文 「色々問題はあるが、他の事に言及する」という意味 ・考えることはとても良いが、とにかくやってみることにしよう。 ・家庭のことで色々と悩んでいるとは思うが、今は仕事のことだけを考えるようにしよう。 ・電車が遅れているため、まだ生徒は全員集まっていないが、とにかく授業を始めることにする。 ・色々あったものの、とにかく私は元気に過ごしているので心配しないでください。 「ある事は置いといて」 ・Aさんはとにかく、Bさんは全く上達していないから残って練習してね。 ・試合結果はとにかく、今までどれだけ練習してきたかどうかが大切だ。 ・見た目がだいぶ変わってしまったことはとにかく、君とまた会えることができて嬉しいよ。 ・つまらない冗談はとにかく、早速新しい企画に関する打ち合わせを進めることにしよう。

「ともかく」の意味と使い方

「ともかく」の意味は、 ・曖昧な点は置いて、先に行ったり決定すること ・ある事柄は問題外として です。 物事がよく分かっていないけれど、まず実行したり決定することを表す場合に「ともかく」を使います。 「不発に終わるかもしれないが、ともかく実行してみることにしよう」といったように言います。 「ある事は問題として取り上げないで」という意味では「◯◯はともかく」という形で用います。◯◯は問題ではあるけれど、違うことを先に伝えたいということを表します。 例えば、「彼女の作った料理は見た目はともかく、味は本当に美味しい」と言います。 「ともかく」の言い回しとしては、 ・ともかくも ・ともかくとして ・ならともかく などがあります。 「とにかく」は漢字で表すと「兎も角」となります。

例文 「先に行ったり決定する」という意味 ・成功するかは分からないけれど、ともかく実行してみることにしよう。 ・美味しくできるかは不安だが、ともかく考えたレシピ通りに料理を作ってみよう。 ・教室にいないかもしれないが、ともかく資料を渡すために行く。 ・勝つか負けるかはともかく、一生懸命今まで練習してきたことを発揮すれば良い結果になるはずだ。 「ある事柄は問題外として」という意味 ・そのお店の商品は値段はともかく、デザインが可愛くてつい買ってしまう。 ・何が起きたかについてはともかく、彼が無事に見つかって安心したよ。 ・応募するかはともかくとして、パンフレットはもらっておくと役に立つと思う。 ・彼は見た目はともかく、中身がかなり悪いからなるべく近づかない方が良いよ。

こちらの記事もチェック

Article 6 thumb

目上の人に使える?「おかげさまで」の意味と正しい使い方を解説!

eigobu.jp
Article 7 thumb

「重ね重ね」の正しい意味とビジネスシーンの場面別での使い方

eigobu.jp
Article 11 thumb

「お気遣い」と「お心遣い」の意味と使い方、それぞれ違いと使い分け

eigobu.jp
Article 12 thumb

「お待ちしております」の意味と使い方と例文!より丁寧な敬語も紹介!

eigobu.jp
Article 11 thumb

「謹(つつし)んで」と「慎(つつし)んで」の意味の違いと使い分け

eigobu.jp
この記事のライター
Editor

人気記事

  1. TOP
  2. 日本語の意味と使い方
  3. 「とかく」「とにかく」「ともかく」の意味の違いと使い分け