買いたいものもない、やりたい仕事もない、恋人もいらない…そんな欲がない人はいませんか？本記事では欲がない人の特徴、心理・原因、欲がない人との上手な付き合い方、欲がない自分を改善する方法をご紹介していきます。
欲がない人は、「あれが欲しい」「これやってみたい」「○○に行きたい」といった気持ちがありません。 何かを求めたりしたがったりしないんですよね。 最近の若者は「草食系」「ハングリー精神がない」などと言われていますが、本当に全く欲がない人間なんているんでしょうか？ 欲張り過ぎる人はあまり良くありませんが、欲がないと生きていても楽しくなくなってしまいます。 夢や目標も、根底には何かしらの欲があるわけです。 本記事ではそんな欲がない人の特徴、心理・原因、欲がない人との上手な付き合い方、欲がない自分を改善する方法をご紹介していきます。 もっと仕事や恋愛に積極的になりたいと思っている人は是非参考にしてみて下さい。
欲がない人には物欲があまりない、ミニマリストな人が多いです。 ミニマリストとは必要最小限の物で生活をする人のことで、ミニマル（最小限）から派生した言葉です。 物欲がないミニマリストな人は、家具家電もあまり持たずシンプルな部屋に住んでいたり、洋服もトレンドのものというよりはシンプルで長く着ることができる定番のアイテムを着回します。 そのため、部屋や鞄の中もスッキリしていて、ごちゃごちゃすることもありません。
食欲がないのも欲がない人の特徴でしょう。 欲がない人は特にダイエットをしているわけでも、落ち込むようなことがあったわけでもないのに食欲が湧きません。 人間なので普通にお腹は空きますが、テレビで美味しそうな食べ物が映っても特に食べたいと思わなかったり、何が食べたいか尋ねられても、いつも「なんでもいいよ」という返事が返ってきます。 実際に食べる物にもそこまでこだわっていないので、自炊もお腹に入ればなんでもいいと簡単なもので済ませてしまいます。
欲がない人は恋愛に対しても積極的ではありません。 恋人が欲しいとも思わなければ、そもそも恋愛をしたいとも思わないし、結婚なんてさらさら興味がないなんて人も… そのため合コンや街コンなど自分から出会いの場に出向くことも、マッチングアプリや友人を介して異性と交流を持とうともしません。 確かに恋愛は食事や睡眠と違い、なくても生きていけるもので、どちらかと言うと生活を豊かにしたり彩りを与えるものです。 欲がない人は「彩りがなくても生活ができればいい」という考え方の人が多いので、恋愛は不要なものに分類されてしまっているのかもしれません。
特に意識的に貯金をしているわけではないのにどんどんお金が貯まっていくのも欲がない人の特徴です。 なぜなら単に買い物をしないからです。 トレンドの洋服や新発売のコスメ、最新の家電製品や車など、新しい物や流行を追いかける人にとっては目を輝かせるようなものでも、欲がない人にとっては無駄なものです。 必要最低限の物しか持たず、何かを買うのは今使っているものが無くなった、または壊れてからです。 収入のほとんどは生活費、食費にしか使わないので意図せず貯金ができてしまうのです。 羨ましいですね…
欲がない人は仕事にやりがいを求めてはいません。 欲がない人にとって仕事をするのは生活するために必要なお金を稼ぐためでしかありません。 なので、仕事をするにあたってやりがいはどうでもよく、生活できるだけの収入があればそれでいいので、出世したいという野心や、成果を出して認められたい、評価されたいという承認欲求もありません。 そのため仕事では積極性に欠けるでしょう。
必要な時以外は外出をしない出不精な人も欲がない人と言えるかもしれません。 「あれが欲しい」「これが食べたい」と思うと、それを目掛けて外出しますよね。 欲がない人はそもそも「あれが欲しい」「これが食べたい」という欲求がないので、特に用事はないけれど気分転換に出掛けてみたり、行き先も特に決めずにドライブをしたりといった不要な外出はしません。 普段から自宅と職場の往復で、帰りにお店で食事をしたり、ちょっと駅によって洋服を見たりということはほとんどありません。 外出するのは職場、食料品、日用品の買い出し、理美容室、本屋やお気に入りのカフェなどとても限定されていることが多いでしょう。
欲がない人は、他人と関わりたいという気持ちもありません。 なので自分から誰かに連絡をしたり、遊びに誘ったりするこもないでしょう。 職場でも、必要最低限のコミュニケーションのみで、プライベートな話をしたり飲みに行ったりすることはありません。
欲がないのはネガティブな思考が原因でしょう。 何をするにも「どうせ上手くいかないし」「失敗したら嫌だし」とネガティブに考え、始める前から諦めてしまっているのです。 例えば恋愛で言うと、ある異性に好意を持っても「どうせ付き合えるわけないし」「フラれて関係が崩れるのも嫌だし」「付き合えた所で幻滅されたらどうしよう」と、アプローチをかける前からネガティブに考えてしまいます。 ネガティブな考えが先行し、行動できなくなり、終いには恋愛そのものに「面倒臭い」「必要ない」などのマイナスイメージを持ってしまい、「恋愛をしたい」と思わなくなってしまうのです。
欲がないのは物やお金に魅力を感じていないからです。 可愛い、お洒落と思った洋服を買ったり、新しいゲームを買ってしまうのも、それ自体に魅力を感じたからこそ、「これが欲しい」と物欲が湧いてきます。 しかし、欲がない人は生活ができればそれでいいので、物やお金にそこまで執着もしないし、魅力も感じません。 欲がない人は使えれば、生活ができればそれでOKなのです。
欲がないのは、フリの可能性があります。 本当はやりたいのに出来ないと、悲しくなりますよね。 そうならないように防衛機制で「わたしは欲がない」ということにしてしまっています。 お金がなくて実現できないことを誤魔化しています。
「面倒臭い」という心理も大きく関係しているでしょう。 一人暮らしの場合、お腹が空いたからと言ってひとりでに食事が出てくるわけではありません。調理してその後片付けをするのも自分です。外食するには外に出なくてはなりません。それを「面倒臭い」と思ってしまうと「食べなくてもいいや」「なんかそのへんのお菓子でいいや」と、食に対する欲求がなくなってしまうのです。 他にも物が多いとその分掃除や管理が大変になり面倒臭さが倍増したり、恋愛ではデートやイベントごとに相手に合わせたり、喧嘩をするのが面倒臭いと思ってしまうと、物欲や色欲がなくなってしまうのです。
欲がない原因の一つして向上心がないことが考えられます。 出世したいという野心や、周りから認められたいという承認欲求がないのは、さらに自分を高めたいという向上心がないからです。 向上心がないのは、頑張ったところで必ずしも成功するわけではないし、評価されるかもわからないという不確定要素が多すぎるため、またはそんな経験を実際にした、そんな経験をした人を知っているからでしょう。 「それなら程々に仕事していた方がいいや」「無駄な労力は使わないでおこう」「頑張りと結果が比例しないなら頑張るだけ無駄」と思ってしまうようになります。 そういった思考が原因となり、意欲が薄れ、仕事や勉学に積極的に取り組めなくなってしまうのです。
現状に何の不満も感じていないと欲も薄れていきます。 逆に言うと、欲が生まれるのは今の自分、生活に満足していないからです。 お腹が減れば空腹を満たしたいという欲求が生まれ、今持っている洋服に満足できなければ新しい洋服が欲しくなり、恋人がいなくて満たされないから恋愛がしたくなるのです。 しかし、これらが満たされている状態ならどうでしょう。 お腹がいっぱいなら食欲はなくなるし、今持っている洋服で満足なら新しく買う必要もありません。既に恋人がいる、または恋愛より心を満たしてくれるものがあるなら何の不満もないですよね。 不満がないから欲も生まれないのです。
欲がないという人は目標がないからかもしれません。 「こうなりたい」という目標があるということは、「こうなりたい」という欲があるということです。 例えば「○年後には東京本社で働く」という目標があるということは、「東京本社で働きたい」ひいては「認められたい」という欲がありということですよね。 しかし、その目標がなければ、「東京で働きたい」という欲もなくなることになります。 目標がないから頑張ろうとも思わないし、欲も生まれないのです。
欲を持って、何かに向かって一生懸命頑張ることが恥ずかしいと思っているため、欲を持たないようにしている場合があります。 一生懸命になることっていいことではありますが、周りから「あいつ頑張っちゃってるよ」なんて言われるんじゃないかと考えてしまうんですよね。 周りの目を気にしすぎて欲を持たないようにしています。
人付き合いの基本ですが、相手を尊重することが大切でしょう。 お金、恋愛、ファッションに興味がないんだな、物欲がないんだな、食事にはそんなにこだわっていないんだななど、「この人はこういう人なんだ」ということを理解しましょう。 あなたにとっては普通ではなくても、相手にはそれが普通の価値観なのです。 その価値観を理解した上で、その価値観を「おかしい」と批判するのではなく、尊重しましょう。
自分の価値観を押し付けてはいけません。 恋愛に興味がない人に対して、「絶対恋愛した方がいいよ」「恋愛しないと寂しいでしょ」と自分の価値観を押し付けたり、強要するのはやめましょう。 先述したとおり、価値観は人それぞれです。あなたにとっての普通は必ずしも相手も同じとは限りません。 一方的に価値観を押し付けてしまうと逆に距離をとられてしまう可能性もあるので、上手く付き合いたいと思うのであれば押し付けはやめましょう。
相手が何に興味を持っているのかを探ってみるのもいいでしょう。 欲がない人にも興味を持っていることはあります。それが何なのかを探ってみましょう。 数少ない持ち物に注目して「それどこのブランド？」「どこのお店の？」と質問して探ってみたり、または本人に直接どんなものに興味があるのか聞いてみるのもいいですね。 興味があることであれば、欲がない人も積極的に会話をしてくれるはずです。 さらにお互いに共感できることがあれば、より良好な関係を築けるでしょう。
恋人など特別な関係であれば共通の趣味を作るのもおすすめです。 どんなに好きな相手でも価値観が全く違ったりすると、なんとか相手を理解しようとして疲れてしまったり、すれ違いから溝ができてしまって関係が壊れてしまうこともあります。 そうならないためにも、何か共通の趣味を作って二人の時間を楽しめるようにしましょう。 共通の趣味を作ることで会話も弾み、相手の価値観や考え方も少しは理解しやすくなるはずです。
欲がない人と仲良くなりたいからといって急に距離を縮めようとするのはあまり得策ではありません。 なぜなら欲がない人はそもそも「友達になりたい」「仲良くなりたい」という欲求がない可能性もあります。 そう思っているのに、ぐいぐい距離を詰められると欲がない人は嫌がって逆に離れていってしまうかもしれません。 すぐに距離を縮めようとはせず、相手の様子を見ながら徐々に距離を縮めましょう。
自分が何が好きで何に興味があるのかを探してみましょう。 頭で考えるよりも実際に書き出して行くとたくさんのアイデアが浮かんできますよ！
この時に嫌いなことや苦手なことも一緒に考えると、それを軸に「これは嫌だけどこれならいいかも」と思いつくことがあります。 時間があるときに、リストアップしてみてください。
自分自身でやりたいことが見つけられない人は、人を経由してやるのもいいでしょう。 小学生の時を思い出してみてください。 友達から影響されてハマったことなどありませんでしたか？ まずは友達を増やしてみるのもいいでしょう。 そうすることで何かやってみたいことに出会えるかもしれません。
欲がない自分を改善したいと思うのであれば、目標を立ててみましょう。 心理・原因でも触れましたが、欲がないのは目標がないからです。 例えば「5年で500万円貯める」という目標を立てれば、そのためには収入を増やすのが手っ取り早いですよね。 そうすると収入を増やすために会社での評価を上げたい、出生したいという欲が生まれます。 目標を立てることで欲だけでなく、目標達成に向けて頑張ろうという意欲も生まれます。
目標を設定したら次は行動に移しましょう。 目標を立てただけでは何も変わりません。せっかく立てた目標です。達成できるように行動しましょう。 「5年で500万円貯める」と目標を立て、収入を増やすために会社での評価を上げたいのであれば、仕事に一生懸命に打ち込み、積極的に企画を提案をしてみたり、営業スキルなどを磨いてみましょう。それで評価されれば、「次はこうしよう」「こんなことできないかな」と次々に欲が生まれます。
失敗すると「自分は何やってもだめだ」と悲観的になってしまうときもありますよね。 しかし、失敗を悲観的にとらえてしまうと欲がなくなってしまいます。 例えば、好きな人に告白したけど振られてしまって、「もう恋愛できない」「自分には向いていないからもう恋愛はいいや」と悲観的になってしまうことで、恋愛に対する欲がなくなってしまいます。 思い通りにいかなくても「今回は縁がなかっただけ」「違う方法なら成功するかも」と悲観的にならずに、前向きに考えるようにしましょう。
自分の価値観を見直してみるのもおすすめです。 どうやって自分の価値観を見直すかは人それぞれですが、例えば、本を読んでみたり、旅行に出ていつもと違う土地、違う人と交流を持ってみたり、自分の価値観について人から意見をもらうことで、他人の価値観に触れてみるのもいいでしょう。 自分の価値観を見直すことによって新たな価値観が生まれ、欲が生まれる可能性もあります。
いかがでしたか？ 今回は欲がない人の特徴、心理・原因、欲がない人との上手な付き合い方、欲がない自分を改善する方法についてまとめてみました。 欲がない人は人や物への執着がないので、持ち物や人間関係も必要最低限に抑えがちです。 というのも、そこには失敗することへの恐怖や、面倒臭い、といったネガティブな心理が隠れていたり、単にそれに魅力を感じていない、これといった目標がないことが原因となってしまっているようですね。 そんな欲がない人と上手く付き合っていくには、相手を尊重し自分の考えを押し付けないことが大切です。 自分には欲がないと思っている人は、まずは目標を立ててみることからスタートするといいかもしれません。 誰にでも欲求はあるものです。小さな目標でもかまいません。目標を立て、行動することで少しずつ自分の欲求に耳を傾けられるようになりましょう。
