「悪戦苦闘(あくせんくとう)」とは「困難な状況の中で、苦しみながら努力すること」を意味する四字熟語。「強敵に対して必死に戦うこと」から転じてこの意味になった。「悪戦」は苦労しながら戦うこと、「苦闘」は苦しみながら戦うことを意味する。
「悪戦苦闘」の読み方は「あくせんくとう」です。 意味は2つあり ①「強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすること」 ②「困難な状況の中、苦しみながらも一心に努力すること」 です。 元々は「強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすること」の意味だけでしたが、そこから転じて「苦しみながらも一心に努力する」といった意味としても使われるようになりました。 「悪戦苦闘」の成り立ちは「悪戦」と「苦闘」です。 「悪戦」の意味は「不利な苦しい戦い」です。 「苦闘」の意味は「強敵などを相手に苦しい戦いをすること」です。
「悪戦苦闘」は色々な場面で使われます。 意味のまま強豪や強敵と戦う時にも使われます。 ただ実際に戦闘する以外にも、初めてのことをする時や大変な物事を乗り越える時にも使います。 例えば育児であったり、試験勉強であったり、実習や研修であったりと、様々な場面で用いられます。 「悪戦苦闘」と言うくらいですから、心が折れそうになったり本当にしんどい気持ちになることに使われます。 他にも仕事や恋愛、ゲームなどの趣味、作品の制作過程であっても、大変な思いをしながら奮闘をする時に「悪戦苦闘」と使う事が出来ます。 主な言い回しは
などがあります。
例文
「悪戦苦闘」の類語
などがあります。 「苦心惨憺」の意味は「心を砕き痛め苦労を重ねながら工夫をこらすこと」です。 「苦心」は心を砕いてあれこれ考えること、「惨憺」は心を悩ませるようすを表しています。 物事を行う時の苦労について言うことが多く、そこから「工夫をこらす」といった意味も持つようになりました。 「四苦八苦」の意味は「ありとあらゆる苦しみのこと」です。 「悪戦苦闘」は「苦労しながら努力する」という意味があるのに対して、「四苦八苦」は単に「非常に苦労する」という意味で違いがあります。 「千辛万苦」も「様々の苦労をすること」を意味します。 「骨折り」の意味は「苦労をすること」です。精を出して働くことや尽力することも指します。
「悪戦苦闘」の対義語は 「善戦健闘(ぜんせんけんとう)」 「余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)」 「楽勝」 「朝飯前」 などがあります。 「善戦健闘」の意味は「持っている力を出し切り、立派に戦うこと」です。 主に、敗者の奮闘を称えて使われています。 「楽勝」の意味は「圧倒的大差で勝つこと」です。 また、容易く行えることを指して使います。余裕で勝てることを表します。 「朝飯前」の意味は「容易いこと」です。 朝食をとる前のわずかな時間で出来てしまうようなこと、ということです。
「悪戦苦闘」の英語は、
などになります。
At this modern world, many young people struggle to get free from the society.
現代社会では、たくさんの若者が社会から自由になるために悪戦苦闘する。
She fought desperately for her children's lives.
彼女は子供の命を守るために悪戦苦闘した。
いかがだったでしょうか? 「悪戦苦闘」について理解出来たでしょうか? ✔読み方は「あくせんくとう」 ✔意味は「強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすること」「困難な状況の中、苦しみながらも一心に努力すること」 ✔戦いだけじゃなく、大変な思いをしながら物事を行う時に使う ✔類語は「苦心惨憺」「骨折り」など、対義語は「善戦健闘」「楽勝」など