「門外漢」とは「もんがいかん」と読み、「その分野を専門としない人」という意味です。「門外漢」は「漢」という言葉が使われていますが、女性に対して使うこともできます。ビジネスシーンでは「門外漢で恐縮ですが」などと謙遜する際に使用されます。
「門外漢」の読み方は「もんがいかん」です。 「門外漢」の意味は「その分野を専門としない人」です。 そこから転じて、「第三者」「部外者」という意味もあります。 「漢」は「男性」を意味する語ですが、「門外漢」は女性に対しても使うことができます。
「門外漢」の例文
「門」という言葉には「学びの場」という意味があります。 「門をくぐる」「門下に入る」で弟子入りし専門性を身につけるという意味です。 「門外漢」で「門の外にいる男」つまり「専門性がない人」という意味になりました。 昔は技術を身につける人が男性だけだったことから「漢」という言葉が使われています。
ビジネスシーンにおいては、
などと、クッション言葉として使います。 知識や経験の浅い自分が上司に意見する事や異動しお世話になることを申す訳なく思う気持ちを表現します。 また、実際には無知なわけではなくても謙遜していう場合もあります。
「門外漢ですが」の例文
「故(ゆえ)」は「〜のため。〜によって」と原因・理由を示す言葉です。 それと「門外漢」を組み合わせて、
などの言い回しがあります。 「専門ではないため」という意味になります。 「門外漢故」は副詞的にも使うことができます。 社外に対しては使うことはできません。 「専門でないのになんでこの仕事してんだ」と反感を買ってしまいます故。
「門外漢故」の例文
「門外漢」の類語には、
などがあります。 「門外漢」は単に「専門ではない」という意味ですが、「畑違い」とは「専門とする分野が違う」という意味です。 「畑違い」の場合は、「他に専門とする分野がある」ことを暗示します。 ちなみに「畑違い」には「兄弟姉妹の中で父が同じで母が違うこと」という意味もあります。 「専門外」は「畑違い」に近く、「その分野は専門ではない(が、他に専門分野がある)」という意味です。 「素人」は「ある物事の経験がなく、専門家ではない」という意味なので、「門外漢」の同義語です。
「畑違い」の例文
「門外漢」となんとなく似た言葉に「お門違い」がありますが、これは全く別の意味なので注意しましょう。 「お門違い」の意味は「めざす家や人を間違えること」転じて「見当違い」です。 目標や対象を履き違えてしまうことを「お門違い」といいます。
などの言い回しで使います。
謙遜して使う「門外漢ですが」の類語には、
などがあります。
「門外漢」の反対語は、「外」を「内」に変えて「門内漢」では?と思う人がいるかもしれませんが、「門内漢」という日本語は存在しません。 「門内(もんない)」という言葉はあり、「門のうち。家のなか」という意味です。 しかし、専門性の高い人のことを指して「門内漢」ということはできません。
「門外漢」の対義語は、
などがあります。 「達士」とは「ある物事にすぐれた人」という意味で、「練達の士」と言い換えることもできます。 「達人」と同義です。 「達者」も同じく人のことを指す言葉ですが、「足が達者だ」「達者な英語を話す」「達者に暮らす」など行為に対しても使う言葉です。
「専門外の人」という意味の英語には、
があります。 「layman」は「訓練されておらず、専門的な知識がない人」という意味で、日本語の「門外漢」とニュアンスが非常によく似ています。 カタカナ語「アマチュア」は英語「amateur」が語源です。
This book is written in the layman's terms.
この本は門外漢でも分かる言葉で書かれている。
The newcomers are just a bunch of amateurs.
新入りはただの門外漢の集団だ。
「部外者」を意味する英語は「outsider」です。 「outsider」の対義語は「insider」となります。
Outsiders tend to have a glamorized idea of what it is like to live in United States.
部外者は米国に住むことに対して美化した考えをもつ傾向になる。