「あの案件はどうなっている?」「いい案件があるんだけどどう?」などと、ビジネスシーンでよく使われる「案件」という言葉があります。「その件」や「例の件」と言うよりも「あの案件」と言った方が、ビジネスマンらしく、より仕事ができそうなイメージがあるので、なんとなく使っている人も多いと思います。「案件」には様々な意味があり、それぞれ使い方が異なります。そこで今回は「案件」の意味や使い方、「事案」との違いについて解説していきます。
「案件」の意味は「処理されるべき事柄」「議題とされる事案」になります。 何か問題、話題になっている事柄なので、誰も知らないようなことを”案件”とは言いません。 ビジネスでの「案件」は、大きく分けて次の意味があります。
◯現在、問題として取り上げている事柄(現在進行中) ◯今後、調査や解決をするべきである事案(未来形) ◯訴訟事件(弁護士や裁判官など法律に携わる仕事をしている人のみ)
「案件」は問題の中身ではなく、問題そのものを表しています。 ビジネスシーンでもよく「案件」という言葉を使いますが、主に現在問題として取り上げている事柄を指すことが多くなっています。 「案件」には「訴訟事件」の意味も含まれますが、弁護士や裁判官など法律に携わる仕事でない限り、使うことはありません。
ビジネスシーンでは「あの件については〜」「例の件については〜」と言うよりも、「その案件については〜」と言う方が丁寧になります。
A「そういやあの案件はどうなった?」 B「昨日◯◯さんと打ち合わせしたよ。三日後にまた打ち合わせするよ」
この場合の”案件”は「問題になっている事柄」という意味で使われています。 このようにビジネスシーンでの”案件”は、「現在、問題として取り上げている事柄」を指すことがほとんどです。
⚠︎「案件」は日常会話では使わない! 「案件」は仕事で使うイメージや堅い印象がある言葉なので、日常的に使用するには不自然です。「あの話」や「あの件」などと使いましょう。
最近ではネット用語として「案件」が使われています。 例えば「この○○ちゃん可愛すぎ案件」「○○くんの胸きゅん動画まとめてみたら自爆案件」など、気持ちが高ぶったことや周りに伝えたい事柄を大げさに「案件」と表現しています。 「○○ちゃん可愛すぎる件について」など「〜件について」なども同様の意味合いで用いられています。
◯「現在、問題として挙がっている事柄」を意味する場合
◯「今後、調査・審議をすべき事柄」を意味する場合
◯「訴訟事件」を意味する場合
断り方としては、
↓
↓
となります。 案件の依頼の返事は、できるだけ早く返すのが基本です。 特に、案件を断る場合は、相手は他に案件を引き受けてくれる人を探す時間が必要になるため、なるべく早く返信します。
例文
▶「案件」・・・「処理されるべき事柄」 ▶「事案」・・・「処理するかしないか関係なく問題となっている事柄」
「事案」は「(処理の対象とするしないに関係なく)問題になっている事柄そのもの」を意味します。 「案件」は何か具体的な行動がなされて、処理をする必要がある事柄を指します。それ以前の検討段階にあるものが「事案」です。 要するに「案件」と「事案」の違いは「対応や処理をする必要性があるかないか」となります。
意味:研究・議論して解決すべき事柄
例文
意味:題、また問題を課すこと
例文
意味:事件の前例や、前例となる事実
例文
意味:場合、事例、事件
例文
「案件」は英語で、
と言います。
I'd like to discuss that matter.
あの案件について議論したいです。
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「案件」について理解できたでしょうか? ✔︎「案件」は「処理されるべき事柄」「議題とされる事案」を意味する ✔︎ ビジネスでの「案件」は、「問題として挙がっている事柄」「今後、調査をすべき事柄」を意味する ✔︎「案件」は堅い印象があるので、日常会話ではあまり使わない ✔︎「案件」の類語には、「事柄」「事例」などがある
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