「度量(どりょう)」の意味は、人の意見や行動を受け入れる寛大な心です。例えば 「度量が大きい」などと使います。「器量(きりょう)」の意味は、ある物事を成し遂げる能力です。例えば「器量がある」などと使います。
「度量」・・・人の意見や行動を受け入れる寛大な心 「器量」・・・①その人の立場や役割にふさわしい能力や人望 ②顔立ち ③その人の能力に対しての世間の評価
「度量」は「どりょう」と読みます。 「度量」の意味は、
です。 「度量」は元々「物差しと枡」という意味でした。それが転じて、「長さと容積」という意味でも使われるようになりました。 さらに転じて、「度量」は「相手の言葉や行動などを素直に受け入れる広い心」を表します。 例えば、「度量がある人」ならば「相手の意見を受け入れたり、小さいことを気にしない人」という意味になります。 「度量がない」「度量が小さい」はネガティブな意味で、相手を非難したり、悪く言うときに使います。
というような使い方をします。 「度量」の類語には、「器の大きさ」「寛大さ」「寛容さ」「包容力」「懐の深さ」「太っ腹」「柔軟さ」などがあります。
例文
「器量」は「きりょう」と読みます。 「器量」には三つ意味があります。 一つ目の意味は「地位や役割などにふさわしい才能や人望」です。 例えば、「才能や人望のある人」を「器量人」「器量がある人」「器量が大きい人」などと言います。 類語には、「才能」「実力」「技量」「堪能」「技術」「才幹」「甲斐性」などがあります。 二つ目の意味は「容姿や顔立ち」という意味です。多く、女性に対して用います。 例えば、「器量良し/好し」ならば「顔が整っている、顔立ちが綺麗なこと」を指します。 「器量は当座の花」ということわざがあります。これは「長い人生の中で、器量が良い期間は短い」という意味です。 類語には、「顔立ち」「容貌」「人相」「面立ち」などがあります。 三つ目の意味は「その人の能力に対して世間が与える評価」です。主に、男性に対して用います。 「器量を上げる」「器量を下げる」という使い方をします。それぞれ「評価を上げる」「評価を下げる」という意味になります。 類語には、「面目」「体裁」「面子」などがあります。
例文 ①の意味
②の意味
③の意味
「度量(どりょう)」と「器量(きりょう)」の共通の意味は、能力や性質からみた人間の大きさです。 「度量」は、人の言動を受け入れようとする心のことをいいます。 「器量」は、ある物事を成し遂げる能力のことをいいます。 また、顔立ち(特に女性の)・容姿という意味もあります。