「抱負」と「目標」という言葉は聞いたことがあると思います。「新年の抱負」「今年の目標」といったように頻繁に使われていますよね。よく聞く言葉ではありますが『じゃあ、それらの違いは?』と問われるとなかなか答えられません。この2つの言葉は同じような意味を持っているので、違いを意識して、使用しているという人は少ないはずです。意味があやふやだと、いざというときに混乱してしまうので、使うからには、違いをしっかりと理解しておきたいものです。そこで今回は「抱負」と「目標」の違いと使い分けについて解説します。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
▶︎「抱負」
▶︎「目標」
例えば、「抱負」と「目標」の違いの具体例を挙げると <目標>県大会に出場したい <抱負>(県大会に出場できるように)毎日3時間は練習をする <目標>今度行われるマラソン大会で完走したい <抱負>(今度行われるマラソン大会で完走できるように)毎日最低2時間はとにかく走る <目標>一ヶ月で15kg痩せたい <抱負>(一ヶ月で15kg痩せるために)一日の食べる量を今までよりも少なくする などとなります。 「抱負」は”計画”で、「目標」は”ゴール”と覚えておきましょう。 このような違いはありますが、日常会話で使う「抱負」と「目標」にはこれと言った大きな違いはありません。 ただ、新年を迎えたり、新しい環境に入ったりと新生活が始まる場合には「抱負」を使うことが多いです。
「抱負」は<ほうふ>と読みます。 「抱負」の意味は「心中に抱き持っている計画や決意」です。 心の中に抱いている決意や希望・何かを達成するために心の奥底で抱いている計画や考えを表します。 「抱」は「心の中に思いをいだく」、「負」は「後ろだてとする。頼みとする」を意味します。 「負」とすると「めんどうな物事を背負い込む。まける」といったようにマイナスな意味合いをイメージしますが、「抱負」の「負」は「頼みとする」という意味になります。 元々「負」は「人が貝(財産やお金の象徴)を背中に背負っている様子」を表した漢字です。「負」は「宝をのせる」という意味から、「後ろ盾にする・頼みとするにする・背負う・そむく・まける」を表すようになったのです。 ですので、「負」は決してネガティブな意味合いとして使っている訳ではありません。 新しい年や新しい職場といったように、新しい環境に入った際に”抱負”を定めたり、相手に向けて述べたりします。 『自分はこんなことをやりたい!』『こうなりたい!』といった望みが「抱負」です。 例えば、「新年の抱負を述べる」といった場合は「自分が新年の心の中で抱いている決意を述べる」という意味になります。 「抱負」の例としては、
などとなります。
例文
「目標」は<もくひょう>と読みます。 「目標」の意味は
です。 ”目的”を達成するために設けた目当て・物事を進めるにあたって実現、達成を目指すものを表します。 「目」は「めじるしとするもの。内容を表すもの」、「標」は「目じるし。目あて」を意味します。 何かの目的があって、実現できるように決めていること、または具体的な達成するべき事柄を指しています。 ”目的”があるからこそ「目標」を定めることができます。 「目標」は「ゴール」「到達点」「目指すべき場所」などと言い換えられます。 例えば、「県大会出場を目標とする」といった場合は「県大会出場は今までたくさん練習してきた成果」という意味です。 「目標」の例としては、
などとなります。
例文
「抱負」は「心の中に持っている計画・決意」という意味です。 「計画」という意味ならば、英語で「plan」になります。 「決意」ならば「resolution」です。 「What’s your new year’s resolution?」で「今年(新年)の抱負はなんですか?」になります。 この言い回しは定番のフレーズなので、ぜひ覚えておきましょう。 「目標」は英語で「goal」で基本的にOKです。「object」「target」などと表現することもできます。
I study very hard every day to achieve my goal.
自分の目標を達成するために毎日一生懸命勉強する。
Those who can make efforts toward the goal are the ones we call genius.
目標に向けて努力できる人々を、我々を天才と呼ぶ。
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