「補完」という言葉をご存知でしょうか。「不備を補完する」「補完的な役割を果たす」といったように使いますが、あまり多く使う言葉ではないため、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。知らなかったという人も、是非意味をしっかりと押さえておきたいですよね。また、「補完」に似た言葉には「補間」「補足」「補填」「補充」などがあります。全部「補」という漢字を用いているということもあって、区別するのが難しいですね。ただ、5つとも意味が異なるので正しく使い分けることが必要です。そこで今回は「補完」「補間」「補足」「補填」「補充」の意味や使い方について解説していきます。違いを覚えて、上手く使えるようにしましょう!
▶︎「補完」・・・欠けている部分をおぎなって、完璧なものにすること ▶︎「補間」・・・分かっている数値の情報に基づいて、欠けている数値を推測しておぎなうこと ▶︎「補足」・・・足りないところや不十分な点をおぎない、付け加えること ▶︎「補填」・・・金銭の損失や欠けているところをおぎない、埋め合わせること ▶︎「補充」・・・減って不足しているものをおぎなって、元通りの状態に満たすこと
「補完」の意味は「足りないところをおぎなって完全にすること」です。 欠けているところや不十分なところをおぎなって完全なものにすることを表します。 「補」は「欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう」、「完」は「やり遂げる。全うする」を意味します。 「補完」は単におぎなうだけではなく、完璧なものにするという場合に使います。 「不備を補完する」「欠点を補完する」「補完して完成させる」などと言います。 「補完的」は「足りないものをおぎなうような性質を持っていること」を意味します。 「補完関係・相互補完」は「お互いに不十分な点をおぎなう関係であること」を意味します。 アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』には「人類補完計画」という計画が登場します。 「人類補完計画」は「人類の不十分な点を進化させて、生命体を完全なものにする計画」を表しています。
例文
「補間」の意味は「前後のデータを参照し、その中間の値を演算から推測しておぎなうこと」です。 数値表や観測によって得られた値に基づき、中間にある値を算出しおぎなうことを表します。 「補」は「欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう」、「間」は「二つの時点のあいだ」を意味します。 「補間」は分かっている数値の情報から、欠けている数値を予測し補う場合に使います。 例えば、雨が降っているとします。今現在、降水量は2mm程度です。これから2時間後に降水量は6mmになっていたとします。ではこの場合、1時間後では降水量はどのくらいだったでしょうか。 知っている情報としては、「初めの降水量は2mmだった」「2時間後には降水量は6mmになっていた」ということです。 このことから、1時間後には降水量は4mmだったと推測することができます。 このように、分かっている数値から欠けている数値を推測しおぎなうことを「補間する」と言います。 「補間」は数字のデータに関してのみに用います。同じ読みのため「補完」と間違いがちですが、「補間」は補う対象が数字の場合にだけ使うので注意しましょう。
例文
「補足」の意味は「不十分なところをおぎないたすこと」です。 足りないところをおぎなうこと・不十分な点を付け加えることを表します。 「補」は「欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう」、「足」は「十分にある。たりる」を意味します。 「補足」は足りない部分や不十分なところを付け加えることで、改善するような場合に使います。 「補足で説明する」「補足ですが〜」「補足資料」などと言いますよね。 例えば、「彼の説明にはもう少し補足する必要がある」といった場合は「彼の説明では不十分な点があるため、もう少しだけ付け加えることが必要だ」という意味になります。 「ほそく」と読む言葉には「補足」以外にも「捕捉」や「補則」がありますが、意味が異なるので注意してください。 「捕捉」は「つかまること」、「補則」は「法令の規定を補うために設けた規則」を意味します。
例文
「補填」は「不足をうずめおぎなうこと」です。 足りないところや欠けたところをおぎない埋め合わせることを表します。 「補」は「欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう」、「填」は「欠けたものをおぎなう」を意味します。 「補填」は壊れてしまったり、欠けていたりと損失が発生したときに穴を埋める場合に使います。 「損失を補填する」「赤字を補填する」などと言います。 例えば、「地方の資金を国が補填する」といった場合は「地方の資金不足を、代わりに国がおぎない埋め合わせる」、「国が地方のためにお金を出してあげる」という意味になります。 このように、「補填」はいろいろなことに対して使いますが、主に「お金の不足や欠損を補う」などと金銭の損失の補いに関して使うことが多いです。 「補填」は「填補」と言うこともあります。これは「てんぽ」と読みます。 「補填」を使っても「填補」を使っても基本的に問題ありませんが、「補填」を使うのが一般的です。
例文
「補充」の意味は「不足をおぎないみたすこと」です。 定量が定まっているものが減ってしまい、足りないものをおぎない元の状態に戻すことを表します。 「補」は「欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう」、「充」は「足りないところに詰めこむ」を意味します。 「補充」は数や量が決まっているものが少なくなったり、足りなくなった際おぎなう場合に使います。 「石油を補充する」「メンバーを補充する」「インクを補充する」などと言いますよね。 例えば、「レギュラーメンバーが風邪の影響によって次々と辞退してしまったので、新しいメンバーを補充しなくては」といった場合は「レギュラーが風邪で断っていったので、新メンバーをおぎなって元通りにしなくては」という意味になります。
例文
「補完する」は英語で「complete」 「補間する」は英語で「interpolate」 「補足する」は英語で「supply」 「補填する」は英語で「fill」 「補充する」は英語で「replenish」 になります。
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