「憤り」という言葉をご存知でしょうか。「憤りを感じる」「憤りを覚える」などと聞いたことがあると思います。頻繁というほどではありませんが、日常会話でも時々耳にしますよね。では、意味についてしっかりと理解しているでしょうか。似た言葉に「怒り」がありますが、混同して使ってしまってはいないでしょうか。この2つの言葉は同じような感じがしますが、明確な違いがあります。そこで今回は「憤り」と「怒り」の意味と使い方について解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けれるようにしましょう!
▶︎「憤り」
▶︎「怒り」
「憤り」は<いきどおり>と読みます。 「憤」は音読みだと「フン」、訓読みだと「いきどおる」と読みます。 「憤」は「いきどおる。憤慨する。ふるい立つ」を意味します。 「憤り」の意味は「恨み怒ること。憤慨すること。立腹。腹を立てること」です。 不満な気持ちから沸き起こるもので、他人から見ると腹を立てているのか分からないうちに秘めた感情を表します。 何か一般的な常識を破られた場合などに腹をたてることを「憤り」と言います。 「憤り」には腹を立てている気持ちだけでなく、「悲しみ嘆く」という感情も込められています。 言い回しとしては、
などとなります。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「怒り」の意味は「おこること。腹立ち。立腹」です。 他人から見ても腹を立てている状態が分かることを「怒り」と言います。 「怒り」は人間の原初的な感情の一つで、日常の小さなことから大きなことまで様々に用いられます。 例えば、何か傷つけられたとき、目標を達成できなかったとき、嘲られたときなどという場合に起こるのが「怒り」です。 怒るのが当然の状況、怒りの感情を持っている人が本当は正しいという場合と、怒る要素がないのに勝手に怒ってしまっているという場合があります。 言い回しとしては、
などとなります。 他にも、「怒り心頭に発する」「怒りを遷す」などという言葉があります。 「怒り心頭に発する」は「激しく怒ること」、「怒りを遷す」は「腹が立って、何の関係もないものにまで八つ当たりすること」です。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「憤り」「怒り」は基本的に「angry」です。 前置詞「at」「with」を使います。 「angry」よりも強い怒りで「憤り」に近い言葉は、
などがあります。
She got very indignant because she was treated unfairly only because she is a woman.
女性というだけで不当に扱われたので、彼女は憤りを覚えた。
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