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「適用」「適応」「摘要」の意味の違いと使い分け

「適用」「適応」「摘要」の意味の違いと使い分け

「適用」という言葉をご存知でしょうか。「法律を適用する」「ルールを適用する」などと聞き覚えがありますよね。「適用」は比較的よく使われる言葉です。では、「適用」の意味についてきちんと知っているでしょうか。なんとなく使っているということはありませんか。普段から使われている言葉だけに、適切に使用したいですね。また、「適応」や「摘要」と似た言葉があり、使い方に戸惑ってしまいますが、しっかりと使い分けれるようにしましょう。そこで今回は「適用」「適応」「摘要」の意味と使い方について解説していきます。

「適用」「適応」「摘要」の違いまとめ

▶︎「適用」・・・法律や規則などを具体的な事例にあてはめて、効力を発揮させること ▶︎「適応」・・・状況や環境に合うように、自身の考え方や行動を変化させること ▶︎「摘要」・・・全体の中で重要な箇所を抜き書きすること

「適用」の意味と使い方

「適用」は<てきよう>と読みます。 「適」は音読みだと「テキ」、訓読みだと「かなう・たまたま」と読みます。 「適」は「ぴったり当てはまる。かなう」を意味します。 「用」は音読みだと「ヨウ」、訓読みだと「もちいる」と読みます。 「用」は「使う。もちいる」を意味します。 「適用」の意味は「(法律・規則などを)あてはめて用いること」です。 法律や規則を具体的な事例にあてはめて、効力を発揮させることを表します。 規則や法律に合った条件に当てはめること・施行された法律を、ある対象に当てはめることを「適用」と言います。 例えば、「開店10周年を記念して、この商品には30%の割引が適用される」といった場合は「開店10周年を記念し、この商品には30%の割引をあてはめて効力を発揮する」という意味になります。 他にも、「規則を適用」「方式を適用」「厚生年金の適用」などと使います。 「適用」は「◯◯をあてはめる」と置き換えると分かりやすいです。 法律において「適用する」といった場合は「法律の規定を具体的な場合について、特定の人・特定の事項・特定の地域に関して実際にあてはめてその効力を実際に働かせること」を表します。

例文 ・8月以降に申し込んだ場合でも、新しい料金プランは適用される。 ・入院費については、公的医療保険が適用される。 ・今回起きた事故に危険運転致死傷罪を適用する。 ・経営困難に陥っている企業に、会社更生法を適用する。 ・コンピューターにおいて不具合が生じたので、パッチを適用した。 ・海外出張者は労災保険の適用範囲に当てはまる。 ・先着5名の方にはサービスとして、20%の割引が適用されます。

「適応」の意味と使い方

「適応」は<てきおう>と読みます。 「適」は音読みだと「テキ」、訓読みだと「かなう・たまたま」と読みます。 「適」は「ぴったり当てはまる。かなう」を意味します。 「応」は音読みだと「オウ」、訓読みだと「こたえる・いらえる」と読みます。 「応」は「ふさわしい。つりあう」を意味します。 「適応」の意味は、 ・その状況によくかなうこと。ふさわしいこと。当てはまること ・生物の形態や習性などの形質が、その環境で生活をするのに適合していること です。 その場の状況や環境によくあてはまること・環境に合うように行動や考え方を変えることを表します。 「時代に適応」「変化に適応」「環境に適応」「状況に適応」などと使います。 例えば、「社会で上手くやっていくには、時代の変化に適応する必要がある」といった場合は「社会で上手くやるには、時代の変化に自らがしっかりと合わせていくことが必要だ」という意味になります。 「適応」は「◯◯にあてはまる」「◯◯に慣れる」と置き換えると分かりやすいです。

例文 ・緊急事態に適応した処置ができる力を身につける。 ・環境の変化に適応できない動物や虫は、すぐに絶滅してしまう。 ・やる気さえあれば、新生活にもすぐ適応できる。 ・慣れるには、環境の変化に適応するしかない。 ・スムーズに登るためには、山のコンディションに適応しなくては。 ・私にはこの地域の涼しい気候が体に適応している。 ・それぞれの能力に適応した教育を進めていくことが大切だ。

「摘要」の意味と使い方

「摘要」は<てきよう>と読みます。 「摘」は音読みだと「テキ」、訓読みだと「つむ・つまむ」と読みます。 「摘」は「かいつまんで選び出す」を意味します。 「要」は音読みだと「ヨウ」、訓読みだと「かなめ・いる」と読みます。 「要」は「大切なところ。かなめ」を意味します。 「摘要」の意味は「要点を抜き出して記すこと。また、その抜書き」です。 大切な箇所を抜き書きすること・全体の中で大事な部分だけを抜き出したものを表します。 「摘要」は決して補った部分というわけではなく、本題の重要な箇所そのものを指しています。 重要な箇所を記しているので「摘要」だけを読んでも、ざっと本題の内容は分かります。 会計や経理に携わっている人は「摘要」という言葉をよく使います。伝票や帳簿などに「摘要欄」という部分があります。 例えば、仕訳伝票の場合、「摘要欄」には取引先の相手や取引内容などを書きます。 このように、「摘要」は最もと言うほどではありませんが、それなりに重要な事柄を表します。

例文 ・文章が長いので、条約の内容を摘要する。 ・一通り全部読んでみて、改正案の摘要をまとめる。 ・レポートは摘要を表記して、提出することになっている。 ・摘要だけを読んだが、いまいち内容が分からず困惑してしまった。 ・みんなが分かりやすいように、重要なことだけを抜き出した摘要メモを作成する。 ・なかなか複雑な講演内容だったので、簡単にでも記事に摘要を添えておく。 ・摘要するというのは楽そうに見えて、結構辛い作業である。

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