「叱咤」と「叱責」という言葉をご存知でしょうか。二つとも非常に似ている言葉ですが、違いを正しく理解しているでしょうか。「後輩を叱咤する」「後輩を叱責する」などと特に違いはないように思いますよね。しかし、意味や使い方は正確には異なるので、正しく使い分けすることが必要になります。日本語にはよく似た言葉というものがたくさんあります。「叱咤」と「叱責」もそのうちの一つです。言葉を適切に使用するために、今一度よく確認しておきましょう。そこで今回は「叱咤」と「叱責」の意味と使い分けについて解説していきます。
▶︎「叱咤」・・・大声を張り上げて、叱りつけること ▶︎「叱責」・・・叱った上で、相手の過失を咎めること
「叱咤」は<しった>と読みます。 「叱咜」と表記することもあります。意味は同じです。 「叱」は音読みだと「シチ・シツ」、訓読みだと「しかる」と読みます。 「叱」は「しかる。舌打ちをすること」を意味します。 「咤」は音読みだと「タ」、訓読みだと「しかる」と読みます。 「咤」は「しかる。大声でしかること」を意味します。 「叱咤」の意味は「怒気をあらわして大声でしかること。しかりつけること」です。 大声を張り上げてしかりつけること・大声でしかって手厳しく注意することを表します。 大声を上げて叱るという場合に「叱咤」を使います。 「叱咤」は「大声で叱る」ということなので、「叱る」と言うよりも「激しく・厳しい」イメージです。 例えば、「ミスをしてしまい、先輩に叱咤された」といった場合は「ミスをしてしまい、先輩に大声でしかりつけられた」という意味になります。 言い回しとしては、
などとなります。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「叱責」は<しっせき>と読みます。 「叱」は音読みだと「シチ・シツ」、訓読みだと「しかる」と読みます。 「叱」は「しかる。舌打ちをすること」を意味します。 「責」は音読みだと「セキ・シャク」、訓読みだと「せめる」と読みます。 「責」は「罪や手落ちをとがめる。せめたてる」を意味します。 「叱責」の意味は「しかりせめること。しかりとがめること」です。 失策や怠慢などをしかりとがめること・他人の過失を叱った上でとがめることを表します。 叱られた上で、さらに自分の過失を咎めるという場合に「叱責」を使います。 「叱責」は「叱咤」や「叱る」よりも、ねちねちしていてしつこいイメージです。 例えば、「新人のミスを叱責する」といった場合は「新人を叱り、そのミスをねちこく咎める」という意味になります。 言い回しとしては、
などとなります。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「叱咤」は「scold」、「叱責」は「blame」になります。 scold 人 for ...ing:...したことを人に叱咤する blame 人 for ...:...を人に叱責する と使います。
She blames me for lack of focus.
彼女は私の集中力の欠如を叱責する。
The CEO scolded his employee for changing jobs to a competitor.
社長は従業員が競合企業へ転職することに対して叱咤した。
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