「備考(びこう)」の意味は、本文の内容を理解するために参考となりそうなものを書くことです。「摘要(てきよう)」の意味は、本文の大切な箇所を抜き書きすることです。「補足(ほそく)」の意味は、本文の不十分なところをおぎない足すことです。例えば、講義内容の重要な部分をまとめるのであれば「摘要」を使います。
▶︎「備考」
▶︎「摘要」
▶︎「補足」
それぞれの重要度の大きさとしては、摘要>補足>備考といったようになります。
「備考」は<びこう>と読みます。 「備」は音読みだと「ビ」、訓読みだと「そなえる・そなわる」と読みます。 「備」は「あらかじめそなえる。必要なものがそろう」を意味します。 「考」は音読みだと「コウ」、訓読みだと「かんがえる」と読みます。 「考」は「調べる。調べる事柄」を意味します。 「備考」の意味は、
です。 本文に入れるほどではないけれど、内容を理解するために参考となりそうなものを書くことを「備考」と言います。 よく書類なんかにも「備考欄」と表記されている部分を見かけることが多いですよね。 「備考欄」は「本文の参考となるように付記する事柄を書くための箇所」を表します。 「備考」だけを読んで、本題を把握しようとすることはなかなか難しいです。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「摘要」は<てきよう>と読みます。 「摘」は音読みだと「テキ」、訓読みだと「つむ・つまむ」と読みます。 「摘」は「かいつまんで選び出す」を意味します。 「要」は音読みだと「ヨウ」、訓読みだと「かなめ・いる」と読みます。 「要」は「大切なところ。かなめ」を意味します。 「摘要」の意味は「要点を抜き出して記すこと。また、その抜書き」です。 大切な箇所を抜き書きすること・全体の中で大事な部分だけを抜き出したものを表します。 「摘要」は決して補った部分というわけではなく、本題の重要な箇所そのものを指しています。 重要な箇所を記しているので「摘要」だけを読んでも、ざっと本題の内容は分かります。 会計や経理に携わっている人は「摘要」という言葉をよく使います。伝票や帳簿などに「摘要欄」という部分があります。 例えば、仕訳伝票の場合、「摘要欄」には取引先の相手や取引内容などを書きます。 このように、「摘要」は最もと言うほどではありませんが、それなりに重要な事柄を表します。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「補足」は<ほそく>と読みます。 「補」は音読みだと「ホ・フ」、訓読みだと「おぎなう」と読みます。 「補」は「欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう」を意味します。 「足」は音読みだと「ソク」、訓読みだと「あし・たりる」と読みます。 「足」は「十分にある。たりる。また、そのようにする」を意味します。 「補足」の意味は「不十分なところをおぎない足すこと」です。 足りないところをおぎなうこと・不十分な点を付け加えることを表します。 「補足」する部分というのは比較的重要なことなので、しっかりと補わないと内容が伝わりにくいです。 また、主に「補足」は文章や発言について使うので「人手を補足する」「道具を補足する」などとは言いません。 「ほそく」と読む言葉には「補足」以外にも「捕捉」や「補則」がありますが、意味が異なるので注意してください。 「捕捉」は「つかまること」、「補則」は「法令の規定を補うために設けた規則」を意味します。 それでは例文を見ていきましょう。
例文
「備考(びこう)」「摘要(てきよう)」「補足(ほそく)」は、資料などを参考のために付け加える場合は「備考」、全体の中で重要な部分をまとめる場合は「摘要」、不十分なところを付け加えて補う場合は「補足」を使うと覚えておきましょう。
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