「普遍」「不変」の違いについて正しく認識しているでしょうか?どちらも「ふへん」と読むので、同じように使っているという方も多いかもしれません。非常に似ていますが、実は異なります。そこで今回は「普遍」と「不変」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「普遍」・・・「全てのものに共通していること」 「不変」・・・「変化せずに、同じ状態を保つこと」
「普遍」は「ふへん」と読みます。 「普遍」の意味は、
です。 主に一つ目の意味で用います。二つ目は哲学用語として使われています。
というような使い方をします。 「普遍的」という表現がよく使われます。 「普遍的」は「ある範囲におけるすべてのものに共通すること」を意味します。 いつの時代でも、どこの国でも、誰でも当てはまることを表す場合に使います。例えば、「普遍的な価値」「普遍的な事実」「普遍的な人気」「普遍的な習慣」などと使います。 類語には、「常在」「一般的」「世界的」「全般的」などがあります。 「普遍」の対義語は「特殊」です。「特殊」は「限定された範囲内のものにしか共通しないこと」を意味します。
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「不変」は「ふへん」と読みます。 「不変」の意味は「変化しないこと、同じであること」です。 物事が変わらないで同じ状態であること、ある状態を維持し続けることを表します。
というような使い方をします。 「永久不変」は「時間がいくら経っても変わらないこと」を表します。 他にも、「永劫不変」「千古不変」「永遠不変」「恒久不変」「万代不変」などという表現もあります。 「一定不変」は「何があっても変化しない、ある一つのことに決まっていて変わらないこと」を意味します。 「不変的」という表現が使われることがありますが、これは「普遍的」の誤記です。ただ、「不変的なもの」などと、「変化することがない」という意味で多く使われています。 類語には「変わらない」「一定」「永続的」「安定的」「定常的」などがあります。 対義語は「可変」です。「可変」は「変えることができる、変化できること」を意味します。
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