「少年」「青年」「壮年」「中年」「初老」の違いについて正しく知っているでしょうか?これらはとても似ているので、同じような意味だと覚えている方が多いですが、実は違いがしっかりとあります。そこで本記事では「少年」「青年」「壮年」「中年」「初老」の意味と使い方の違いについて解説していきます!
「少年」・・・「年の若い人、特に小学校から中学校までの男子」 「青年」・・・「年の若い人、特に10代後半から20代までの男性」 「壮年」・・・「一生のうち最もエネルギッシュで仕事に熱が入る年頃、特に30代後半から50代の男女」 「中年」・・・「高年に達しそうな人、特に40代から50代の男女」 「初老」・・・「活気に満ちた時期を過ぎて老化を自覚するようになる年頃の人、特に60歳前後の人」
「少年」は「しょうねん」と読みます。 「少年」の意味は、
です。 「少年」とは「年が若い人」、ほとんどの場合は男子のことを表します。 特に、7・8歳から15・16歳くらいまで、小学校・中学校頃の男子を指します。 少年法においては20歳未満、児童福祉法においては小学校入学から18歳未満までの男女を「少年」と呼びます。 この場合は、男子だけではなく女子も含みます。 また、10代と年齢とは関係なく、『おい!少年!』などと親しみを込めて呼びかける際に使うこともあります。
というような使い方をします。 類語には、「男子」「男児」「小僧」「坊主」「男の子」「坊や」などがあります。 「少年」の反対語は「少女」です。「少女」は「年の若い女子」を意味します。
例文
「青年」は「せいねん」と読みます。 「青年」の意味は「青春期にある年の若い男女」です。 青春期とは、成長に伴った身体的変化が現れる時期のことです。 「青年」は特に、10代後半から20代の男性を指します。 「男女」という意味ですが、実際には男性を表す場合がほとんです。 発達心理学においては、特に14・15歳から24・25歳までの男女を「青年」と表します。 一般的には、10代後半から20代の人を「青年」と表現しますが、若さを強調するために30代の人を「青年」と呼ぶこともあります。
というような使い方をします。 同じような使い方をする語としては、「若者」「若人」「若衆」「若年者」などがあります。 「青年」の正確な反対語はありませんが、挙げるならば「年長者」「中年」などが反対語に当たります。
例文
「壮年」は「そうねん」と読みます。 「壮年」の意味は「働き盛りの年頃である人」です。 「働き盛り」とは「一生において最もエネルギッシュで仕事で成果の上がる年頃」を表します。 「壮年」は男性だけではなく、女性に対しても使えます。 「壮年期」とすると、「人の一生のうち、最も体力と活力がみなぎっている時期」を表します。 「壮年」は何歳から何歳までと明確な定義はありませんが、一般的に、30代後半から50代の人を指します。 厚生労働省の資料においては、「壮年期」は25歳から39歳までの人を表しています。
というような使い方をします。 「壮年」をより堅い表現にしたものが「壮齢(そうれい)」です。「壮齢を過ぎる」「壮齢の人」などと用います。 類語には、「脂の乗った」「働き盛りの」「盛んな」「円熟期」などがあります。
例文
「中年」は「ちゅうねん」と読みます。 「中年」の意味は「青年と老年の中間ぐらいの年頃」です。 高年に差し掛かっている人、特に、40代から50代後半の人を指します。「中年男性」「中年女性」など、男性に対しても女性に対しても使うことができます。 「中年に達する」などと用います。 ただ、「中年太り」などとマイナスなイメージを伴う使い方をされることも多いです。
というような使い方をします。 「中年」の類語には、「高年層」「年長者」「中高年」「親父」「高年齢層」などがあります。
例文
「初老」は「しょろう」と読みます。 「初老」の意味は「老人の域に差し掛かる年頃の人」です。 体力や気力に満ちている時期を過ぎて、だんだんと老化を自覚するようになる年齢の人を表します。 元々「初老」は40歳の人を指していました。しかし、平均寿命がだんだんと延びるにつれて、「初老」のイメージが変わり、現在では60歳前後の人を「初老」と呼ぶことが多くなりました。 60歳といえば定年退職する年ですよね。元気や体力がなくなり、老いを感じ始める頃です。 人それぞれ、見た目や性別などで何歳を指すか意見が異なりますが、だいたい60歳前後の人を「初老」と表すと認識しておきましょう。
というような使い方をします。
例文