「心外」と「意外」 の違いについて正しく理解していますか?どちらも似た意味なので同じように使っていませんか?実は「心外」と「意外」 では意味と使い方が微妙に異なります。そこで本記事では「心外」と「意外」 の違いについて解説していきます!
「意外」・・・思いもよらないこと。 「心外」・・・思いもよらないこと。また、予期に反することが起こって、裏切られた気持ちになること
「心外」と「意外」は同義語です。 しかし「心外」は「思いもよらないこと」が元の意味ですが、そこから転じて「意外なことが起こって、残念だ、悔しい」という意味で使います。 場面としては相手に怒りの意思表示をするときに使います。 「意外」にはそのような使い方は存在しません。
「心外」は「しんがい」と読みます。 「心外」の意味は「思いつきもしないこと、また予想外のことが起きて裏切られた気持ちになること」です。 「心の外にある」「心から外れている」と書くように、「思っていた範囲を超えていること」を表します。 単に「意外」という意味以外に、思ってもいない裏切りや期待に反した悪い結果に対して腹が立ったり悔しく思うという意味があります。 例えば、「休みなく働いたのに、給料が上がらないなんて心外だ」などと使います。 「心外」はネガティブな感情を含みかつ直接的な表現であるため、ビジネスシーンなどで目上の立場である上司や取引先に対して使うのは避けた方がよいでしょう。 そもそも目上の人に対して腹を立てること自体があまりよいことではありません。また怒っている感情をビジネスシーンでは伝えるべきではありません。
というような使い方をします。
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「意外」は「いがい」と読みます。 「意外」の意味は「思っていたことと、実際に起きたことが大きく異なること」です。 物事の結果が、自分で考えていたり予測していた範囲を超えていることを表します。 「意外」は実際の結果が思っていたよりも、良かった場合にも悪かった場合にも使うことができます。 「心外」はネガティブなことにのみ使う点で違います。 例えば、「この映画は意外と良かった」と言った場合は、映画を見る前は「それほど面白くないだろう」と思っていたということがわかります。
というような使い方をします。 「意外と」という形で使うこともあります。「意外と知られていない」「意外と書けない」などと用います。 「意外と」は「意外に」をやや崩した表現のため、かしこまった場面で使用すると避けましょう。
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