「今度」「次回」「今回」の違いを正しく理解していますか?これらはとても似た意味なので同じように使っていませんか?実は「今度」「次回」「今回」はそれぞれ意味と使い方が微妙に異なります。そこで本記事では「今度」「次回」「今回」の違いについて解説していきます!
「今度」・・・①ごく近い過去、②ごく近い未来、③次の機会 「次回」・・・(何回か行われるものの)次の機会、次の回。「今度」の③に相当 「今回」・・・(何回か行われるものの)現在の機会、今の回 「次」・・・時間的または空間的にすぐあとに続くこと。
「今度」は「こんど」と読みます。「いまたび」「いまど」などとは読まないので注意してください。 「今度」の意味は、
です。 例えば、「今度のイベントは楽しかった」ならば、最近行われたばかりのこと、ごく近い過去を表しています。「今度ライブがある」ならば、近いうちに行われること、ごく近い未来を指します。 「今度の◯◯」と形容詞的に使う他に、「今度」単体で副詞的にも使うことができます。 また、「次の機会」という意味でも「今度」を使います。 「今度こそ負けない」「今度は成功させる」などと用います。前回の失敗や負けを念頭に置いて、次こそは絶対に勝つ・成功させるという気持ちを表します。 「今度」の類語には、「今般(こんぱん)」「この度(このたび)」があります。 「今般」は「ごく最近行われたこと」、「この度」は「現在進行していること」を表します。 「今般の一連の事件について」「この度はお世話になりました」などと使うことができます。
例文 ①の意味
②の意味
③の意味
「次」の意味は「時間的・空間的にあとに続くこと、順序や立場がすぐその後に続くこと」です。 「回」は「何度か繰り返されること」を表す場合に使います。 「次回」は文字通り「次の回」という意味で、「何度も繰り返されることの次の機会」という意味になります。 「次回」を使う際は、物事がいつ行われるか明らかになっていることが多いです。 ちなみに次の次の回は「次々回(じじかい)」といいます。 「次々々回」という日本語はありません。 ドラマやアニメを見ていると最後に次回予告が流れますよね。次回予告とは、次の回のエピソードの予告をすることです。 「次回」の類語には、「次の番」「次巡(じじゅん)」があります。
例文
「今」の意味は「話し手が話してるこの時、過去と未来の間である現在」です。 「今回」は文字通り「今の回」という意味になります。 「今回」は、今実際に行われていることを表します。繰り返し行われている、定期的に開催されている物事の、今現在行われている、今現在に非常に近いときに行われたばかりの回を表す場合に「今回」を用います。 「今回」は現在と、非常に近い過去を表しているので、未来のことを表す場合には使いません。 例えば、「今回の面接」なら「今行ったばかりの面接」「今現在行っている最中の面接」のどちらかを指します。どちらの意味かは文脈で判断するしかありません。 近い過去を指す場合は「今度」と同義語ですが、いま現在を指す意味合いは「今度」にはありません。 「今回の面接は来週の月曜日になった」ならば、面接を行うのはごく近い未来ですが、文中の「今回」が指しているのは面接が元々予定されていた日時を表しています。 「今回」の類語には、「この度」「今般」があります。
例文