「信条(しんじょう)」の意味は、正しいと信じ、堅く守ってる事柄です。類語は「主義」「理念」です。「信念(しんねん)」の意味は、正しいと堅く信じて、守っている自分の考えや姿勢です。類語は「決意」「確信」です。「モットー」の意味は、日常生活を送る上で、そのようにしようと心がけている事柄です。類語は「人生訓」「ポリシー」です。
「信条」と「信念」は意味が似ていますが、微妙に違います。 「信念」は「自分が個人的に正しいと信じる事柄」を指します。客観的な基準や社会的な制度とは関係なく、それぞれの人が正しいと信じ守ってる考えを指します。 「信念」は英語では「believing(信じること)」「belief(信じていること)」となります。 「信条」は元々キリスト教の宗教用語で、「中心的な信仰告白の表現」で「信仰の箇条」を指す言葉です。なので「個人的な考え」という意味は含まれず、自分が正しいと思って守っている事柄を指します。 「信条」の英語は「creed(クレド)」「principle(原理)」などになります。 「モットー」は「信条」「信念」とは性質の違う言葉です。 「モットー」は単に「行動目標の標語」という意味です。個人的に設定した「モットー」ならば正しいと信じているのでしょうが、組織の「モットー」ならば必ずしも個人的に正しいと信じているとは限りません。その点で「信条」「信念」とは意味が異なります。類語には「スローガン」があたります。 「モットー」の語源は英語「motto」です。
「信条」は「しんじょう」と読みます。 「信条」の意味は、
です。 「信条」とは考えたり、行動をする上で自分が堅く信じて守っている事柄を表します。 元々宗教用語で、キリスト教において教義をまとめたものを「信条」と言っていました。 「信条」と聞くとなんだか堅苦しい響きがありますが、単に日常生活で大切にしている事を指すことが多いです。日本では宗教的な意味合いではほとんど使いません。 例えば、日常生活においては、時間厳守、前向きに物事を考えるといった習慣を「生活信条」と表すことができます。 また、就職面接などでも「あなたの信条は何ですか」と聞かれることもあるかもしれません。 この場合の「信条」もまた日頃大切にしている事を聞いているに等しいです。
というような使い方をします。 「信条」の類語には、「主義」「理念」「思想」などがあります。
例文
「信念」は「しんねん」と読みます。 「信念」の意味は「正しいと堅く信じて、守っている自分の考えや姿勢」です。 「念」は「思っていること、考えていること」を意味します。 自分自身が間違っていないと信じて守っている気持ち、周りから批判されてもへこたれない強い気持ちを表します。 例えば、「自分の信念を貫く」ならば「自分自身が正しいと思っていることを基本として、行動に移す」というニュアンスになります。 「信念」は情熱的な響きのある熟語で、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使用する言葉ではありません。
というような使い方をします。 「信念の人」とは「信念を強く持っている人、周りに流されずに信念を持って物事を行う人」を意味します。 「信念のない人」ならば「周囲の人の意見に流されやすい人、考えや行動がぶれる人」を指します。 「信念」の類語には、「強い意思」「熱い思い」「決意」「決心」「確信」などがあります。
例文
「モットー」の意味は「日常生活を送る上で、そのようにしようと心がけている事柄」です。 「座右の銘」「スローガン」などと近い意味を持ちます。 普段の生活の中で、ある物事を行う際に目指すべき方向や方針を表します。 「モットーは◯◯です」「◯◯をモットーにする」などと用います。 例えば、「いつでも明るく元気が私のモットーだ」と言うことができます。 「モットー」は個人だけではなく、団体や企業なども標榜することができます。
というような使い方をします。 「モットー」の類語には、「人生訓」「指針」「ポリシー」「キャッチワード」「旗印」などがあります。 企業や集団が標榜する「モットー」の類語には、「スローガン」「クレド」「企業理念」「ビジョン」「ミッション」なども含まれます。
例文
「信条(しんじょう)」は、考えたり行動をする上で自分が堅く信じて守っている事柄で、主に行動に対して使う言葉です。 「信念(しんねん)」の意味は自分自身が間違っていないと信じて守っていることで、気持ちや考えに対して使います。 「モットー」は日常生活を送る上で、そのようにしようと心がけている事柄です。 「信条」と似ていますが、「信条」は個人に対して使うことが多い言葉で、「モットー」は組織など対象が大きい場合に使われることが多いです。