「排出」と「輩出」は、どちらも「はいしゅつ」と読む同音異義語です。「排出」の意味は、内部にたまった必要のないものを外へ出すことです。「輩出」の意味は、優秀な人物を次々と世に送り出すことです。例えば「二酸化炭素のはいしゅつを減らす」の場合は、「排出」を使います。
「排出」は「はいしゅつ」と読みます。 「排出」の意味は、
です。 「排」は「おしのける、無理にどかせる」、「出」は「外へ出すこと」を意味します。 「排出」とすると、内部にあるいらないもの、必要のないものを外へ押し出すことを表します。 「排出」は、生物が物質代謝によってできた有害物質や必要のないものを体外へ出すことも表します。 この場合の「排出」は「排泄」と同義です。 例えば、「ガスを排出する」「汚染水を排出する」「老廃物を排出する」などと用います。 「排出」の類語には、「放出」「流出」「除去」「淘汰」「排除」「除却」などがあります。
例文
「輩出」は「はいしゅつ」と読みます。 「輩出」の意味は「優れた人物を続々と世に送り出すこと」です。 「輩」は「切れることなく続く、次々と並ぶ」という意味を持ちます。 ある場所や団体などから、傑出した人物が次々と世の中に出ること、送り出すことを表します。 例えば、「その学校からプロスポーツ選手が輩出した」と使います。これは「その学校は多くのプロスポーツ選手を世に出した」というニュアンスになります。 「◯◯から△△が輩出する」と自動詞として使われていましたが、「◯◯が△△を輩出する」と他動詞として使われることも増えてきました。 「輩出」は「次々と世に出る」という意味なので、特定の一人が世に出ることを表す場合は使いません。 「田中選手を輩出したスポーツスクール」「お笑いコンビAを輩出した養成所」などは誤用になります。 「輩出」の類語には、「世に出る」「世に送る」「世に送り出す」「巣立たせる」などがあります。
例文
「排出」と「輩出」は、どちらも「はいしゅつ」と読む同音異義語です。 「排出」の意味は、内部にたまった必要のないものを外へ出すことです。ちなみに、生物が体の中の老廃物を体の外に出すことを「排泄(はいせつ)」といいます。 「輩出」の意味は、優秀な人物を次々と世に送り出すことです。