「押す」と「推す」という言葉をご存知でしょうか。「車を押す」「リーダーに推す」といったように使います。では、「押す」と「推す」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。「おす」という言葉は日常会話で使うことが多いですよね。ただ、「押す」とするのか「推す」とするのか迷うことも多々あると思います。正しく使うためには、それぞれの意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「押す」と「推す」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「押す」・・・ある目的のために、力を加えたり圧力を加えること 「推す」・・・ある物事に相応しい、人物や事柄を薦めること
「押す」の意味は、
です。 ものを移動させようとしてあらゆる方向から力を加えたり、重みを加えることが「押す」です。 「台車を押す」「ボタンを押す」「印鑑を押す」「ハンコを押す」といったように使います。 物事やある状態のものを、今の基点からそれから先へ進ませようとすることを表す場合も「押す」を用います。その状態のままで物事を行う、強引に進めることを指す場合に使うのが適します。 例えば、「気迫に押される」「もうひと押し」「押し通す」と言えます。 「念を押す」という表現があります。これは「何度も確認すること」を意味します。 「押している」「時間が押す」といった場合は、「予定時刻よりも時間がオーバーすること」を表します。 このように「押す」は様々な意味で、用いることができます。
例文 「力を加える、重みを加える」という意味
「力でねじ伏せる、意見を通そうとする」という意味
「強行する」という意味
「明らかにする」という意味
「遅れる」という意味
「推す」の意味は、
です。 あるものによく合った人や物事を推薦するという意味では、「彼女を学級委員長に推す」「特別賞としてこの作品を推す」といったように使うことができます。 最近では「アイドルを推す」「推しメン」という表現が使われています。この場合の「推す」は「特定のアイドルを気に入って、応援すること」を表します。 ある事を根拠として、別の事を推測することを表す場合も「推す」を用います。 この場合は、「彼の発言から推して、会議には参加しないらしい」と言えます。これは彼の言っていることから、会議に参加しないことが分かったという意味になります。 「ある部分を推すと、詳細が明らかになる」といった場合は、とことん掘り下げて考えるという意味で使われています。 「推して知るべし」という表現があります。 これは「ある事柄をもとに考えれば、容易に明らかになる」という意味です。根拠が多くあるから、わざわざ言わなくてもだいたい分かるということです。
例文 「適当な人物や事物を薦める」という意味
「判断する」という意味
「徹底的に考える」という意味
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