「貴校」「貴学」「御校」という言葉をご存知でしょうか。「貴校を志望する」「貴学で学ぶ」「御校の方針」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。これらの言葉は、面接や願書において使われていることが多い言葉です。見聞きしたことがある人が多いのではないでしょうか。聞いたことはあっても、三つの違いがわからない、どのような場面で使うのか分からないという人が多いかもしれません。改まった場面でよく使われている表現なので、意味についてしっかりと知っておく必要があります。そこで今回は「貴校」「貴学」「御校」の使い分けについて解説していきます。正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「貴校」・・・敬意を込めて、相手の属する学校をいう書き言葉 「貴学」・・・敬意を込めて、相手の属する大学をいう書き言葉・話し言葉 「御校」・・・敬意を込めて、相手の属する学校をいう話し言葉
「貴校」「貴学」「御校」はそれぞれ使い方が異なります。 「貴校」は書き言葉として、「御校」は話し言葉として使います。文書や手紙では「貴校」、面接などでは「御校」を用います。 また、「貴学」は「貴校」と似ていますが、異なります。 「貴校」は小学校・中学校・高校・大学・専門学校を指しますが、「貴学」は大学のみを指します。 「貴学」は書き言葉だけではなくて、話し言葉として用いることもできます。
「貴校」は<きこう>と読みます。 「貴」は音読みで「キ」、訓読みで「たっとい・とうとい・とうとぶ」と読みます。 「貴」は「相手に対しての敬意を表す語」を意味します。 「校」は音読みで「コウ・キョウ」と読みます。 「校」は「学ぶ場所、勉学を学ぶところ」を意味します。 「貴校」は「敬意を示して、相手の属する学校を呼ぶ語」です。 「貴」には、相手の敬意を示す気持ちが込められています。 「貴校」は「あなたが属する学校」ということです。手紙や文書などにおいて、相手に敬意を表してその学校をいう語となります。 主に、「貴校」は書き言葉として用います。「貴校」は小学校・中学校・高校・大学・専門学校を表す場合に使うことができます。 相手が属しているのが学校ではなくて、会社や企業の場合は「貴校」は使えません。 学校名が「◯◯中学校」「◯◯高校」などではなく、「◯◯学園」「◯◯学院」という場合でも「貴校」は使えます。 自分が属する学校を表す場合は「本校」となります。
例文
「貴学」は<きがく>と読みます。 「貴」は音読みで「キ」、訓読みで「たっとい・とうとい・とうとぶ」と読みます。 「貴」は「相手に対しての敬意を表す語」を意味します。 「学」は音読みで「ガク」、訓読みで「まなぶ」と読みます。 「学」は「学校、勉強をまなぶ場所」を意味します。 「貴学」は「敬意を示して、相手の属する学校を呼ぶ語」です。 「貴」には、相手の敬意を示す気持ちが込められています。 「貴学」は「あなたが属する大学」ということです。手紙や文書などにおいて、相手に敬意を表してその学校をいう語となります。 「貴学」は書き言葉としても話し言葉としても用います。「貴学」は学校全般を指しているのではなくて、大学を指します。4・6年制大学だけではなく、短期大学や大学院に対しても使うことができます。 学部や学科を表す場合も、「貴学部」「貴学科」と「貴」を用いることができます。 小学校や専門学校などを表す場合は、「貴学」は使えません。 自分が属する大学を表す場合は「本学」「本大学」「当大学」となります。
例文
「御校」は<おんこう>と読みます。 「御」は音読みで「ギョ・ゴ」、訓読みで「おん・お・み」と読みます。 「御」は「敬意を示す語」を意味します。 「校」は音読みで「コウ・キョウ」と読みます。 「校」は「学ぶ場所、勉学を学ぶところ」を意味します。 「御校」は「敬意を示して、相手の属する学校を呼ぶ語」です。 「御」には、相手の敬意を示す気持ちが込められています。 「御校」は「あなたが属する学校」ということです。口頭で、相手に敬意を表してその学校をいう語となります。 主に、「御校」は話し言葉として用います。書き言葉として使うこともできますが、話し言葉として使うことが多いです。 「御校」は小学校・中学校・高校・大学・専門学校を表す場合に使うことができます。 特に面接において使うことが多いです。「◯◯高校」ではなく「御校」と表現することによって、相手に丁寧な印象を与えられます。「◯◯学校様」と言うこともありますが、仰々しい感じがしますよね。
例文
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