「記入」「記載」「記述」「入力」という言葉をご存知でしょうか。「記入する」「記載されている」といったように使います。では、それぞれの意味についてきちんと理解しているでしょうか。この4つの言葉は、日常会話においても使われていることが多い言葉です。なんとなく全部同じ感じがしますが、実は意味が異なります。正しく使うためには、一つ一つの意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「記入」「記載」「記述」「入力」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「記入」・・・文字や記号などを、指定された箇所に書き入れること 「記載」・・・書き記したことを、書物や記録に残すこと 「記述」・・・自分の考えや気持ちを伝えるために、文章で書き記すこと 「入力」・・・パソコンや携帯など電子機器を使って、文字や数字を打ち込むこと
「記入」は文字・数字・記号に対して、「記載」は文字のみ、「記述」は文章のみに対して使います。 「記入」「記載」「記述」は筆記用具を用いて文字を表すことで、「入力」はパソコンなど電子機器を用いた文字を表すことです。 「記入」「記載」「記述」はアナログな方法で、「入力」はデジタルな方法となります。 例えば、アンケートに回答するとします。まず始めに年齢や性別を記入して、記載されている事項を読んで、それについて自分が思っていることや考えたことを記述する。 そして、アンケートを実施した会社がその紙に書かれている内容をデータとして、パソコンに入力する。 このように、「記入」「記載」「記述」「入力」は区別することができます。
「記入」は<きにゅう>と読みます。 「記」は音読みで「キ」、訓読みで「しるす」と読みます。 「記」は「事柄を書いて残すこと」を意味します。 「入」は音読みで「ニュウ・ジュウ」、訓読みで「いる・はいる」と読みます。 「入」は「いれること」を意味します。 「記入」の意味は「決められた箇所に指定された事項を書き記すこと」です。 ある定められた箇所に、文字や数字を書き入れることを意味します。「記入」は書く行為そのものを表します。 文字だけではなく、数字や記号、マークシートを塗ることも「記入」と表すことができます。 例えば、試験を受ける場合は「出席番号と名前を記入してください」と書かれていたり、アンケートの場合は「該当する箇所にレ点を記入してください」と書かれています。 「記入」されたものついては、場合によっては公開されることがありますが、基本的に誰かに見せるということはありません。
例文
「記載」は<きさい>と読みます。 「記」は音読みで「キ」、訓読みで「しるす」と読みます。 「記」は「事柄を書いて残すこと」を意味します。 「載」は音読みで「サイ」、訓読みで「のせる・のる」と読みます。 「載」は「紙や書類に記すこと」を意味します。 「記載」の意味は「紙や書類などに、必要事項を書きつけること」です。 書き記した内容が、紙や書物などに載せられることを表します。「記載」は文字を書くことなので、記号や数字を書くことに対しては使うことができません。 書かれている内容を、書類やサイトなど他の人が見ることができるように残す場合に「記載」が行われます。誰かに見せることを目的としているので、「記載」される内容は比較的大事な事柄が書かれていることが多いです。 ただ書くことだけではなくて、書いたものをさらにどこかに載せる場合に「記載」を使います。 新聞や記録などに載せ忘れたり、間違いがあった場合は「記載漏れ」「記載ミス」と表現できます。
例文
「記述」は<きじゅつ>と読みます。 「記」は音読みで「キ」、訓読みで「しるす」と読みます。 「記」は「事柄を書いて残すこと」を意味します。 「述」は音読みで「ジュツ」、訓読みで「のべる」と読みます。 「述」は「文字で表すこと」を意味します。 「記述」の意味は「文字を書き記すこと、書き記したもの」です。 決められた箇所に文字を書き記すことを表します。 「記述」は、自分の考えや思いを込めた文章を書く場合に使うことが多いです。よく試験で「記述問題」がありますよね。これはただの答えだけではなくて、自分の考えや意見も含めていることを表します。 「記述」は、必ず文章で書き表すことを指します。実際に経験したことや、理解したことを適切に書き記す場合に使うのが適します。 論理的に内容を述べる場合は「論述」と表現します。単に考えを表すのではなくて、筋道を立てて表すという場合は「論述」を用います。
例文
「入力」は<にゅうりょく>と読みます。 「入」は音読みで「ニュウ・ジュ」、訓読みで「いる・はいる」と読みます。 「入」は「いれること」を意味します。 「力」は音読みで「リョク・リキ」、訓読みで「ちから」と読みます。 「力」は「ある物事に備わる性質や勢い」を意味します。 「入力」の意味は「コンピューターで、外部から処理するべき情報を与えること」です。 パソコンや携帯など電子機器を用いる場合に「入力」を使います。文字や数字、記号や絵文字など様々なことに対して使うことができます。 筆記用具で文字を書いたり、手で実際に文字を表すことは「入力」と言いません。 「入力」には様々な方法があって、タッチパネルを利用して手書きで入力する「手入力」、マイクを利用して声で入力する「音声入力」などがあります。一般的なものが「文字入力」になります。 間違った文字や数字を入力することは「誤入力」と言います。
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