「こけおどし」と「ししおどし」という言葉をご存知でしょうか。「こけおどしに乗る」「ししおどしを設置する」といったように使います。では、それぞれの意味についてしっかりと理解しているでしょうか。二つとも日常会話において、見聞きすることがありますよね。「こけおどし」と「ししおどし」と聞いただけでは、非常に似ていて区別がつかないという方が多いかもしれません。正しく使うためには、違いを知っておくことが必要です。そこで今回は「こけおどし」と「ししおどし」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
「こけおどし」・・・外面が優れているだけで、中身は大したことのないおどし 「ししおどし」・・・畑を荒らす鳥や動物を追い払うために、設置された仕掛け
「こけおどし」の意味は「愚かな人間を感心させる程度の軽薄な方法、あからさまな脅し」です。 外見は立派だが、中身はとてもくだらない脅しを表します。 「こけおどし」を漢字で表すと「虚仮威し」となります。仏教において「虚仮」は「外面と内面が違うこと」を意味します。それがだんだんと「いい加減、軽々しい」という意味で使われるようになりました。 「他人を嘲る」という意味で「こけにする」と言います。そこから「怖がらせる」という意味の「おどし」を付けて、「中身のない考えでおどす」という意味の「こけおどし」が使われるようになったのです。 「うわべだけのおどし」を表す場合に「こけおどし」を使います。例えば、大袈裟な事を言っているが中身は大したことのない脅しを「こけおどし」と表現できます。 言い回しとしては、
などとなります。 「こけおどし」の類語には、「空威張り」「虚勢」「浅はか」「猿知恵」「浅知恵」「思慮が浅い」「子供だまし」「見掛け倒し」などがあります。
例文
「ししおどし」とは「竹筒に水を引き入れて、満杯になるとその重みで水を吐き、軽くなって元の状態に戻るときに石に当たって音を発するようにした装置」です。 竹筒に水がいっぱいになると、石に当たり『コーン...』と音を立てて元に戻ります。 「添水(そうず)」と呼ばれることもあります。 元々、「ししおどし」は畑に来るイノシシや鳥を追い払うために設置された仕掛けを表していました。かかしや鳴子も「ししおどし」に含まれます。 その中でも「添水」を表していたことが多かったため、「添水」=「ししおどし」となりました。 「ししおどし」を漢字で表すと「鹿威し」となります。「獅子脅し」「猪脅し」と表すこともできますが、「鹿威し」とするのが一般的です。 「ししおどし」は動物を脅すため設置されたものですが、音が優美であることから日本庭園に置かれるようになりました。現在では心を落ち着かせることを目的に、置かれていることが多いです。
例文
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