「翻す」と「覆す」という言葉をご存知でしょうか。「主張を翻す」「イメージを覆す」といったように使います。では、「翻す」と「覆す」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。この2つは日常会話でも使うことが多い表現ですよね。あまり違いはないような感じがしますが、実は意味がそれぞれ異なります。正しく使うためには、2つの意味についてきちんと知っておくことが必要です。そこで今回は「翻す」と「覆す」の使い分けについて解説していきます。適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「翻す」・・・今までの考えや意見を、突然否定して変えること 「覆す」・・・元々決まっていた事柄を、否定したり効果をなくすようにすること
「翻す」は自分自身のものを自分で変えることで、「覆す」は他のものを変えることを表します。 例えば、「自分の意見を翻す」と言うことはできますが、「自分の意見を覆す」と言うことはできません。
「翻す」の意味は、
です。 「翻す」は言動などを急に変えること、軽々とひっくり返すことを表す場合に使います。 例えば、「手のひらを翻す」といった場合は「今までの言動とは反対のことを急に行うこと」を意味します。 「身体を翻す」「身を翻す」だったら「身体の向きを変えてよける」といったことを表します。 また、「旗を翻す」「優勝旗を翻す」だったら「旗が風によってなびいている」という意味になります。 「反旗を翻す」ということわざがあります。これは「今まで従っていた人に対して、逆らい背くこと」を意味します。これまで従っていた支配者に対して、逆らって兵を上げることを表す場合に使います。 使い方としては、
などとなります。
例文 「裏返す」という意味
「風になびかせる」という意味
「態度や考えを変える」という意味
「覆す」の意味は、
です。 ひっくり返ること、組織や団体などが倒れることを表す場合に「覆す」を使います。 例えば、「台風が車を覆す」といった場合は「台風によって車がひっくり返る」という意味になります。「政権を覆す」「新しい体制を覆す」だったら「倒して押さえ込むこと」を表します。 また、「今まで正しいとされてきたやり方や考えを全面的に変える」という意味で「覆す」を使うことができます。この場合は「常識を覆す」「判決を覆す」といったように言います。 元々「覆す」は「上下、表裏逆さまになる」という意味で用いられていましたが、やや古めかしい言い方となるのでこの意味で使われることは少ないです。 使い方としては、
などとなります。
例文 「逆さまにする」という意味
「ねじ伏せる」という意味
「全てを新たにする」という意味
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