ネイティブが日常会話でよく使う「I mean」の意味を解説していきます。直訳すると「私は...を意味する」ですが、これでは使う場面がイメージしづらいですよね。「I mean」には大別して4つの意味があるので1つずつ紹介していきます。「I mean it.」「You know what I mean?」など関連する表現も紹介していきます。
「I mean」は様々な場面で使用されるので意味が混乱されがちですが、「I mean」の「mean」は「〜を意味する」という意味であることを覚えておきましょう。 つまり「I mean〜」の直訳は「私が意味しているのは〜だ」です。この意味をしっかり把握しておけば、どのようなシーンで使われていてもだいたいのニュアンスを掴むことができます。 「私は〜を意味する」の意である「I mean」が、間違いを訂正したり、情報を補足したり、理由を説明したりする時に使われます。
「I mean」が最も頻繁に使われるのは自分の発言を訂正するときです。 日本語だと「いや」「ではなくて」などにあたります。 単に言い間違いや記憶違いを訂正したり、うっかりしまった失言をカバーしたりするときに使います。 「I mean」は文頭で使うことが多いですが、文末で使うこともできます。
At the time, I was taking a history class, I mean math.
そのとき私は歴史の授業、いや数学の授業を受けていた。
She is kind of fat, well-built, I mean.
彼女はなんだか太ってる、いや体格がいいですよね。
一度YESと答えてしまった後にNOと修正するときには、「Yes, I mean no.」という表現が使われます。 否定疑問文と「Do you mind if...」に答えるとき、日本人はよく「Yes, I mean no.」という表現にお世話になります。 否定疑問文には「Didn't you eat it?(あなたは食べてないですよね?)」などがあります。 日本語だと「はい、食べていません」なのですが、この場合、英語では「No, I did not.」と答えなくてはいけません。このときに本当は食べてないのにうっかりYESと答えてしまったら、「Yes, I mean no.」と訂正します。 また「Do you mind if I...?」は「...してもいいですか?」という意味になります。「はい、いいですよ」と答えるとき、英語では「No, I don't.」になります。なぜなら「Do you mind if I...?」は直訳すると「私が...したら気にしますか?」だからです。よって「いいえ、気にしません(どうぞそうしてください)」を意味するNOと答える必要があります。このときも間違ってYESと言ってしまった場合は「Yes, I mean no.」が使える。
"Do you mind if I use this chair?" - "Yeah, I mean no. Go ahead, please."
「この椅子使っていいですか」-「だめです。いや、大丈夫です。どうぞ」
「I mean」は誤りを訂正するだけではなく、自分の発言に新たに情報を追加するときにも使用されます。 情報を補足し自分の発言内容を明確化することで、相手が誤解するのを避ける役割があります。
I love you, man! I mean, as a friend.
おまえのこと大好きだよ!いや友達としてね。
It was his idea. I mean Taro's.
それは彼のアイデアだった。太郎のね。
情報を補足しているのには変わりありませんが、ただの強調で「I mean」を使う場合もあります。 この場合はわざわざ「I mean」を使わなくても意味は問題なく通じますが、文章を一度区切り「I mean」と続けることで内容全体を強調させることができます。
She was so drunk that she threw up. I mean really hard!
彼女はかなり酔っていて吐いたんだよ。それもかなりね!
「I mean」は自分の発言を正当化する(justify)ときにも使います。 日本語だと「というのも」「だって」が近いです。 「because」「since」などと置き換えることができますが、これらは単に理由・原因を説明する接続詞であるのに対して、「I mean」は自分の正しさを説明するために使われる点に違いがあります。
I don't think your company will work out. I mean, there is no business plan.
あなたの会社はうまくいかないと思うよ。だって、ビジネスプランがないからね。
We should to put off the tomorrow's picnic. I mean, the weather forecast says it will be rainy tomorrow.
明日のピクニックは延期にすべきだね。だって、明日の天気予報が雨だからね。
I'm sure she doesn't care about it. I mean, I already asked her.
彼女はそのこと気にしないよ。というのも、すでにおれは彼女に確認したんだ。
「I mean」はただの前置きとしても使います。「えっと」「なんというか」「そうだな」などの日本語が近いです。
などが類語にあたります。
I mean, she might be a good teacher, but I just don't like her as a person.
なんというか、彼女はいい教師かもしれないけど、ただ人として好きになれないんだよね。
I know I said you can take things slowly, but I mean come on, it's been four months already!
ゆっくりやっていいよって言ったけど、いい加減にしてよ、もう4ヶ月だよ!
「I mean it.」という表現があります。 「I mean it.」は直訳すると「私はそれを意味する」ですが、「(冗談ではなくて)本気だよ」「本気で言ってるんだよ」という意味です。 「I mean that.」ということもあります。
We need to get a divorce, I mean it.
私たち離婚すべきだよ。本気だよ。
I love you. I mean it. Will you marry me?
愛してる。本当に。結婚してくれるかい?
Well done! I mean that!
よくやったね!まじで!
「You know what I mean?」は「おれの言ってることわかるでしょ?」という意味です。 自分の発言に対して相手に賛同を求めるニュアンスがあります。「お前もそう思うでしょ?」と共感を求めるような意味合いです。 すごく簡単なことを言ってるのに、「You know what I mean?」を使うと嫌味になってしまうので注意しましょう。
などが類似表現となります。
She is so weird, you know what I mean?
彼女って変だよ、わかるでしょ?
「you mean...?」は「I mean」の逆で、「あなたが言いたいのは...ということですがか」という意味になります。 相手の言ってることの意味がよくわからないときに、確かめるために聞き返す表現です。
"I've decided to confess my love for her." - "You mean, Jasmine?"
「彼女に告白することを決心したんだ」-「ジャスミンのこと?」
"They all showed up." - "You mean, every employee?"
「彼らが全員来たんですよ」-「つまり、全社員ですか?」
間違いを訂正する「I mean」は、「What I meant is...」と言い換えることが可能です。 「What I meant is...」は直訳すると「私が意味したことは...」となります。 「That's what I meant.」で「おれが言いたいことはそういうことだ」となります。
冒頭でも説明したましたが「mean」の基本の意味は「...を意味する」です。 「What do you mean?(どういうこと?)」「What do you mean by...?(...ってどういうこと?)」などがよく使われます。 関係代名詞「which」を使って、「Which means,」という表現も存在します。
動詞「mean」には「...を意図する」という意味もあります。 「I mean to 動詞の原型」と不定詞が続くこともあります。
Sorry, but I meant no harm.
ごめん、でも迷惑をかける気はなかったんだよ。
I didn't mean to scare you.
驚かせるつもりじゃなかったんだけど。
「mean」は形容詞では「いじわる、性格の悪い」という意味になります。
She is such a mean person.
彼女はとてもいじわるな人だ。