「訝る」「訝しむ」「訝しがる」という言葉をご存知でしょうか。「態度を訝る」「様子を訝しむ」「訝しがる人が多い」などと使います。では、「訝る」「訝しむ」「訝しがる」とはどのような意味なのでしょうか。日常会話で聞くことは少ないので、見聞きした覚えがあるという方は少ないかもしれません。小説などでは使われていることが多いです。普段そこまで使うことが多くない表現でも、意味を知っておけばいざという時に使うことができます。そこで今回は「訝る」「訝しむ」「訝しがる」の使い分けについて解説していきます。意味を正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!
「訝る」・・・何か隠されていることを怪しく思ったり、物事を疑わしく思うこと 「訝しむ」・・・何か隠されていることを怪しく思ったり、物事を疑わしく思うこと 「訝しがる」・・・何か隠されていることを怪しく思い、その事について知りたがること
「訝る」「訝しむ」「訝しがる」はほぼ同じ意味ですが、ニュアンスが異なります。 「訝る」は直接的な表現なのに対して、「訝しむ」は婉曲的な表現です。 例えば、 「彼は彼女の不審な行動を訝った」は「彼は彼女を怪しく思った」、 「彼は彼女の不審な行動を訝しんだ」は「彼は彼女を怪しく思っている様子だった」という意味になります。 「訝しがる」には「怪しく感じ、そのことについて知りたいと思うこと」という意味が含まれます。
「訝る」は<いぶかる>と読みます。 「訝る」の意味は、
です。 「訝る」には二つ意味がありますが、主に「怪しく思う」という意味で使います。 信じたいけれど、何か不安に思う要素があり悩んでいる状態を表します。「訝る」は隠されている事を怪しく思ったり、真実を知りたいと思うことを表す場合に用いるのが適します。 言い回しとしては、
などとなります。 「訝る」の類語には、「疑う」「疑念を抱く」「懐疑的」「勘ぐる」「邪推する」「怪訝に思う」などがあります。
例文 「怪しく思う」という意味
「不安になること」という意味
「訝しむ」は<いぶかしむ>と読みます。 「訝しむ」の意味は「怪しく思うこと、疑問を持つこと」です。 「訝しむ」は完全に疑っているわけではないが、疑われているようだと、人から聞いたり、第三者の目線で何かを伝えたい場合に使うことが多いです。 「訝る」は元々「いふかる」と使われていて、そこから「訝しい」という言葉が誕生しました。 「訝しむ」は「訝しい」から派生した言葉となります。 言い回しとしては、
などとなります。 「訝しむ」の類語には、「怪しむ」「疑ってかかる」「不審に思う」「懐疑」「疑問視」などがあります。
例文
「訝しがる」は<いぶかしがる>と読みます。 「訝しがる」の意味は「怪しく思うこと、不信感を抱くこと」です。 理由がはっきりとしていない物事に疑念を抱いたり、おかしさを感じることを表します。「訝しがる」には「怪しく思って、その事を知りたいと思う」という意味合いも含まれます。 「がる」は「そのように感じる、そう思ったりすること」を表す語です。 言い回しとしては、
などとなります。 「訝しがる」の類語には、「怪しがる」「不審がる」「疑いの目で見る」「不審に思う」「釈然としない」などがあります。
例文
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